アイドルグループ・V6の岡田准一が主演を務めるテレビ朝日系5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』第1夜が、きょう22日(21:00~)に放送される。
第1夜では、“スペ患”である近畿新聞会長・山田音市(本田博太郎)の容態が急変。浪速大学医学部第一外科・東貞蔵(寺尾聰)が担当していた患者だが、山田は執刀医に准教授の財前五郎(岡田)を指名した。手術の腕には定評ある財前は、見事に手術を成功させ、見返りとしてワインと数百万の現金が贈られたのだった。
東はこれまで、財前を手塩にかけて育てるなど、財前とは"師弟関係"である。にもかかわらず、日に日に存在感が増すばかりである財前に嫉妬し、好ましく思っていない様子。
「君は最近スタンドプレーがすぎる。自分の腕に酩酊(めいてい)してはいけない」などと忠告する東に対して、財前は静かに、しかし鋭い眼差しで応じる。東を演じる寺尾と、財前を演じる岡田の、緊張感の相対シーンに引き込まれる。
財前に対しては「君を次期教授選に推薦しようと思う」と言う東であったが、実はその裏では、別の人物を教授選に推薦しようと画策する。一方の財前も、義父である財前又一(小林薫)の財力と政治力を活かし、浪速大学医学部長・鵜飼裕次(松重豊)ら権力者に取り入れられようとするなど、教授の座をめぐって駆け引きを繰り広げていく。
『白い巨塔』では男同士の権力争いを中心に描かれているが、花森ケイ子(沢尻エリカ)も大きな存在感を放つ存在だ。花森は財前の愛人であり、唯一心を許す人物。財前を演じる岡田と、花森を演じる沢尻の濃厚なラブシーンもあり、そちらにも目が離せない。
同ドラマは、腹腔鏡手術のスペシャリストとして医学界に名を馳せる、浪速大学医学部第一外科・准教授の財前が主人公。原作は1963年に発表されたが、今作では物語の設定を2019年に置きかえ、現代の最新医療ならではの新たな『白い巨塔』となり、22日から5夜連続で放送される。