京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINSは、新型車両KTR300形を導入し、5月18日から運行開始した。長年親しまれてきたMF100形・MF200形の後継車両となる。
新型車両KTR300形は、「丹後の自然と歴史と伝説」をコンセプトに、歴史と伝説の華やかさを表現した鳶赤色をボディカラーに採用。海のさざ波をイメージした太さの異なる3本の金帯を配した。車両前面は大江山の赤鬼・青鬼伝説をイメージし、引き締まった顔つきのデザインとしている。
車内の座席数は41席で、既存の普通車両(座席数27席)より増やし、ロングシートと転換シートの2種類の座席を配置。転換シートの各席にUSBポートを配置し、スマートフォン端末などの充電が可能となった。多機能トイレも設置した。
安全装備も充実させ、耐雪ブレーキを搭載することで、雪の多い沿線でもより安全な運行を可能とした。新型車両KTR300形はMF100形・MF200形の後継車両として入れ替わり、2022年までに同系車両4台を順次導入する予定となっている。
新型車両の導入に先立ち、5月8日に宮津駅で試乗会、運行開始日の5月18日に福知山駅で出発式を行った。両日合わせて約100名の関係者が参加したという。