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【この記事のエキスパート】
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート:石関 華子
埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。
現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。
赤ワインの種類として広く知られているボルドー。左岸のカベルネ・ソーヴィニヨン、右岸のメルローなど、産地によって味わいも変わってきます。この記事では、ワインエキスパートのアドバイスをもとに、ボルドー赤ワインの選び方のポイントや1万5,000円以下のおすすめ商品もご紹介します。
産地と品種、シャトー、格付け、年代(ヴィンテージ)、料理との相性など
ボルドー赤ワインの選び方
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの石関華子さんに、ボルドー赤ワインを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記の4つ。
【1】産地によって異なるワインの味わいを把握
【2】お気に入りのシャトー
【3】公式認定された格付け
【4】ヴィンテージ(年代)
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
左岸のカベルネ・ソーヴィニヨン、右岸のメルローなど
【1】産地によって異なるワインの味わいを把握する
サンテステフ ド カロン セギュール[2014](赤ワイン):¥4,280 ( 2020年8月27日時点 )
【エキスパートのコメント】
同じボルドー地方の赤ワインであっても、産地によって味わいがまったく異なるため、ワインの産地から選ぶというのもおすすめです。
たとえば、メドック地区をはじめとするジロンド川左岸の一帯で生産される赤ワインは、おもにカベルネ・ソーヴィニヨンというブドウ品種からつくられており、力強く濃厚な味わいが特徴です。一方、ジロンド川右岸の赤ワインは、おもにメルローというブドウ品種からつくられており、果実味が豊かでまろやかな味わいになる傾向があります。
このように、大まかにでも産地ごとのワインの味わいの傾向を把握しておくと、よりイメージに近い味わいのワインを選ぶことができるでしょう。
栽培方法、醸造方法、味わいが異なる
【2】お気に入りのシャトーを見つけよう
ムートン・カデ・ルージュ [2017]Mouton Cadet Rouge:¥ 1,408 ( 2020年8月27日時点 )
【エキスパートのコメント】
ボルドー地方の赤ワインを選ぶ際は、シャトー(この地方のワインの生産者のこと)から選ぶのもよいでしょう。
一般的にフランスのボルドー地方の赤ワインは、いくつかのブドウ品種をブレンドしてつくられています。
その際のブレンドされるブドウ品種の比率(セパージュ)に加え、ブドウ畑の立地条件やブドウの栽培方法、醸造方法、理想とする味わいなどもシャトーごとに異なるため、シャトーが変わればワインの味わいもまったく別のものになるのです。
もしお気に入りのシャトーがあれば、そのシャトーのあらゆるヴィンテージ(ブドウの収穫年)のワインを試してみるというのもおすすめです。
1級から5級まで、安いものでもコスパがよいものも
【3】公式認定された格付けから選ぶ
シャトー・カロン・セギュール 『シャトー・カロン・セギュール 2014』:
【エキスパートのコメント】
ボルドー地方では地区ごとに独自の格づけが定められているため、この格づけから選ぶというのもよいでしょう。
もっとも有名な格づけは1855年のパリ万博に際して定められた「メドックの格づけ」で、メドック地区のなかでも、とくに品質の高いワインを生み出す61の優良シャトーが1級から5級まで格づけされています。
しかし、このような格づけも、ワインを選ぶ際のひとつの客観的な指標とはなりますが、格づけが高いからといって、必ずしも万人受けする味わいとはかぎりません。
格づけのされていないワインでも、おいしいものはたくさんありますので、格づけはあくまでもひとつの目安とするようにしてください。
当たり年や有名銘柄のものも
【4】ヴィンテージ(年代)も確認する
シャトー モンペラ ルージュ 750ml:¥2,950 ( 2020年12月5日時点 )
ワインの味わいは、産地や生産者以外にも、原料となるぶどうの品質が大きく関わってきます。ぶどうの良し悪しは、天候などの影響で年ごとに違うため、同じ産地のワインでも毎年味わいが変わってくるのです。
特に出来の良いワインに仕上がった年は「当たり年」と呼ばれ、値段も高くなる傾向です。またヴィンテージの古いワインは熟成を重ねているので味わいも深くなるので、ヴィンテージを楽しむのもひとつです。
ボルドーの赤ワインは肉料理と相性が良好
メインの料理に合わせて相性のいいワインを選ぶ
【エキスパートのコメント】
ワインを食事と合わせて楽しみたいという方は、相性のいい料理からワインを選ぶというのもおすすめです。基本的にボルドーの赤ワインは肉料理と相性が良好です。
なかでも、カベルネ・ソーヴィニヨンというブドウ品種を主体としたワインは濃厚な味わいのものが多く、ビーフシチューやステーキなどのボリューム感のある肉料理とよく合います。
一方、メルローというブドウ品種を主体としたワインは果実味豊かでやわらかな味わいのものが多く、ローストビーフをはじめとした比較的軽めの肉料理や、すき焼きなど甘辛い味つけの肉料理などにピッタリです。