子育てを、ちょっと素敵にする工夫「アメリカでの出産は分娩室のカスタマイズから!?~後編~」

(前編のつづき)そしてついに出産当日。予定日を1週間過ぎていたこともあり、この日は昼間に精密なエコー診断を受けていました。夕方、検査結果を伝える産婦人科からの電話があり、「できるだけ早く出産しないといけないので、今から産院に来てください」と言われ軽くパニックになった私は「あの……でも今クッキー焼いていてオーブンの中で……」というよくわからない返答をしてしまい……。すると先生は落ち着いた声で「それでは、焼きあがったら来てください」。

実はこのやり取りのお陰で、私はかなり心を落ち着かせることができました。

そんなことより今すぐ!と言われていたら、もう心臓バクバクだったと思います(私の場合、1分1秒を争うような状況ではなく、「とにかく今日中に赤ちゃんには生まれてもらわないといけない」ということだったので、クッキーが焼けるまでの15分間は待っても問題ないと先生が判断されてのことです)。そして焼きあがったクッキーを缶に入れて、お守りのように抱えて分娩室へと入ったのでした。