子どもの頃は食べたことがなかったのに、大人になっていつの間にか大好物になった食べ物がいくつかある。そのうちの一つが、牡蠣。東京には、食べ放題を実施しているオイスターバーなどが結構あるが、マニアックな牡蠣ファンからも好評を得ているお店があると聞いて、新橋まで行ってみた。
新橋のサラリーマンがこぞって訪れる牡蠣料理店
そのお店は、「牡蠣海鮮料理 かき家 こだはる 新橋店」。各線新橋駅から徒歩2分、多くの飲食店が立ち並ぶエリアの2階にある、昔ながらの大衆的な佇まいの居酒屋だ。2015年にオープン以降、徐々に牡蠣の美味しさが口コミで広がり、牡蠣好きな常連さんがやってくる人気店に。さらに日本全国から取り寄せた豊富な種類の日本酒も揃っているため、牡蠣を肴に一杯やるならここ、と新橋界隈のサラリーマンからも好評を得ているようだ。
そんな「かき家 こだはる 新橋店」では、一昨年、昨年と夏の時期に真牡蠣の食べ放題を開催。大好評につき今年は時期を前倒しして4月8日~6月30日までの期間限定で、「高級生真牡蠣食べ放題&日本酒70種飲み放題」を実施している。牡蠣といえば、「冬が旬」というイメージがあるが、どうしてこの時期にこうしたキャンペーンを行えるのだろう? 店長の平瀬菜穂子さんに訊いてみると、牡蠣の産地は全国各地に存在しており、冬に限らず季節ごとに美味しく食べられる牡蠣があるのだという。
「かき家 こだはる」では、その時期に食べごろを迎えた牡蠣を全国から仕入れているため、年中美味しい牡蠣を食べることができるのだとか。「お客さまの中には"牡蠣といえば冬"と思っていらっしゃる方も多いので、食べ放題をきっかけに当店に足を運んで食べていただければ、夏でもこんなに美味しいということを実感してもらえると思います」(平瀬店長)とのことで、1個当たり通常税別499円~699円ほどで提供している国内最高ランクの生真牡蠣を食べ放題で楽しめるようにしているそうだ。
なるほど、ということは、むしろ今がリーズナブルに美味しい牡蠣を心ゆくまで食べられるチャンス。早速注文してみた。
鮮度抜群な全国の牡蠣を食べ比べ!
横長のお皿にズラリと並んだ牡蠣は見るからに新鮮そう。まずは「広田湾(岩手県)」の牡蠣から。レモンを少しだけかけて、プリプリで大きな身をそのままひと口でパクッ。うわ~、磯の風味がダイレクトに口の中に広がってきて美味しい! 海からやってきた牡蠣をそのまま食べたという実感がある。
「五島列島(長崎県)」「的矢かき(三重県)」等、磯の味が強めなものからマイルドで濃厚なものまで、それぞれ味の違いがはっきり感じられて食べ比べる楽しさが満喫できる。食べ比べた中では、「能登かき(石川県七尾西湾)」が結構クセがある個性的な味で「もう1つ食べてみたい」と印象に残った。ふと気付くと、テーブルの上には牡蠣の殻ばかり。あっという間に食べてしまった。
お店では提供の仕方にもこだわり抜いており、牡蠣専用の保管方法や出荷の仕方から、業者さんから指導を受けた殻の剥き方等も実践するなど、生産者の想いをそのまま届け、新鮮な状態で牡蠣を楽しめるようにしているそうだ。なるほど、この美味しさなら納得。リピーターも多く、30個ぐらいペロッと食べてしまうお客さんが多いというのも頷ける。また、日本酒「海風土 純米」も一緒にいただいてみた。柑橘系の酸味がある爽やかな味で、牡蠣にピッタリ合うからおすすめ。
食べ放題のコースは2種類があり、牡蠣の種類を指定できる「選べる 高級生真牡蠣食べ放題&日本酒70種飲み放題」(食べ放題&飲み放題 税別7,500円 / 食べ放題のみ 税別6,000円)と牡蠣の種類はお任せの「高級生真牡蠣食べ放題&日本酒70種飲み放題」(食べ放題&飲み放題 税別6,500円 / 食べ放題のみ税別5,000円)となっている。焼き牡蠣やカキフライ、表面だけ炙った牡蠣や、湯引きした牡蠣も楽しめるから、「今日は牡蠣をとことん味わうぞ! 」というときは是非訪れてみてほしい。
●information
「牡蠣海鮮料理 かき家 こだはる 新橋店」
東京都港区新橋3-8-8 2階
営業時間:17時~23時30分(LO.22時30分)
休:無(年末年始を除く)
●高級生真牡蠣食べ放題概要
期間:2019年4月8日~同年6月30日
時間:90分制(LO.30分前)
内容:生真牡蠣食べ放題(生・焼き・炙り・フライ)&日本酒飲み放題
条件:3組限定、要予約、19時以前のご来店限定