エン・ジャパンはこのほど、同社が運営する、正社員勤務を希望する女性向け求人情報サイト『エンウィメンズワーク』上で行った、「退職」をテーマにしたアンケートの結果を発表した。調査期間は2019年3月14日~4月10日、調査対象は転職経験がある女性で、有効回答は420人。
まず「退職までの苦労やトラブル」について聞いたところ、トップ3は「会社・上司からの引きとめ」(23%)、「担当業務の引継ぎ」(15%)、「有給休暇の消化など福利厚生が使えない」(11%)だった。
次に、円満退職のために、一番大切だと思うことは何か尋ねると、第1位は「早めに退職の意向を伝えること」(32%)だった。「自己都合退職はただでさえ迷惑がかかるので、早めに言うことで引継ぎをする時間を会社に与え、迷惑がかからないと思うから」(28歳)、「早めに退職の意思を伝えておけば、引継ぎや後任探しもバタバタしないから」(35歳)など、自身の退職後のことを考え、先んじて動くことが重要という声が上がった。
第2位は「しっかり引継ぎをすること」(20%)で、「自身の業務の引継ぎのマニュアル作成など、その後のスタッフが困らないようにしておいてほしいと経験上感じているため」(31歳)、「自分の都合で退職する以上、後任が困らないようにする責任があると考えるため」(34歳)といった、自身の経験から後任を気遣う声が寄せられた。
第3位は「段取りをよく考えた行動をすること」(18%)が続いた。「先に退職の噂が立ったりしないよう、退職の意思は直接の上司など一番最初に伝えるべき人に伝える。また、後任者が入社するまでの間にマニュアルを作成しておき、上司にも渡しておく」(32歳)、「退職の時期、周囲への報告の順番、仕事の引継ぎなど考えなければならないことがたくさんある。周りの理解を得ながら、順番に行うことで円満に退職できると思うから」(39歳)といった声があり、退職確定以降を見据えて、計画的に動く必要があることがうかがえた。
また、気持ちよく送り出せた退職者の特徴を聞いたところ、「最後まで責任をもって仕事に取り組んでくれた」(67%)、「後任者にしっかり業務を引継いだ」(53%)、「きちんとマニュアルなどを残してくれた」(44%)といった回答があった一方、困った退職者の特徴では「退職が決まった途端、やる気がなくなった」(45%)、「引継ぎの時間が足りなかった」(36%)、「業務の引継ぎに漏れがあった」(36%)などの声があった。