JR九州は17日、九州新幹線800系に「GO! Waku Waku Trip with MICKY」プロジェクトの特別デザインを施し、「JR九州 Waku Waku Trip 新幹線」として運行開始した。初日は約200名を招待して特別運行が行われ、九州新幹線博多~鹿児島中央間を走行した。
同社はウォルト・ディズニー・ジャパンとプロモーショナル・ライセンス契約を結び、ミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念した「GO! Waku Waku Trip with MICKY」プロジェクトで九州新幹線の旅をアピールする。「JR九州 Waku Waku Trip 新幹線」の運行に加え、「Waku Waku フォトキャンペーン」「Waku Waku ネット予約キャンペーン」や限定オリジナルグッズの販売などを予定している。
「JR九州 Waku Waku Trip 新幹線」は800系1編成(U007編成)を使用し、今回のプロジェクトのために特別に描き下ろしたデザインを車体側面に施した。ミッキーマウスが旅を通して体験する「いざなう」「冒険する」「眺める」「見つける」「楽しむ」をキーワードにアートを散りばめ、「ミッキーマウスと一緒に夢と希望の物語を探しにいく新幹線デザイン」に仕上げたという。車内の各座席にミッキーマウスのカンカン帽をデザインしたヘッドカバーを取り付けたほか、乗って楽しい特別な装飾も施した。
運行初日の5月17日、事前に募集した「Waku Waku Trip隊」約200名が招待され、博多発鹿児島中央行の記念列車として特別運行が行われた。博多駅では発車に合わせて出発式を開催。13時35分頃、「JR九州 Waku Waku Trip 新幹線」が11番線ホームに入線し、続いてJR九州代表取締役社長執行役員の青柳俊彦氏、ウォルト・ディズニー・ジャパン バイスプレジデントの目黒敦氏らがテープカットを行った。
記念列車は13時50分頃、JR九州博多駅長の出発合図で発車。その後、ミッキーマウスの声で「旅ってワクワクするね。行ってらっしゃーい!」と車内アナウンスが流れた。列車は途中駅で時間調整のために停車(ドア開閉なし)し、熊本駅で7分間停車して先行列車と待ち合わせを行いつつ、終点の鹿児島中央駅へ。車内では客室乗務員によるオリジナルグッズの販売が行われたほか、「Waku Waku Trip隊」の全員にカンカン帽の製作キットがプレゼントされ、カンカン帽を作る時間も設けられたという。
「JR九州 Waku Waku Trip 新幹線」は1時間40分かけて走行し、15時30分に鹿児島中央駅13番線ホームに到着。駅員らが出迎え、カンカン帽を被った「Waku Waku Trip隊」の記念撮影も行われた。駅前のAMU広場でお出迎え式が行われ、JR九州の青柳社長がカンカン帽を被って登壇。「あっという間に鹿児島に着いてしまいました」と旅を振り返り、「列車内のいろいろな所に隠れているミッキーを探したり、ミッキーの間違い探しをしたり、皆さんと一緒にカンカン帽も作りました。楽しい時間を過ごせましたでしょうか」と呼びかけると、客席の「Waku Waku Trip隊」から拍手が起きた。
「これからも(ウォルト・ディズニー・ジャパンと)知恵を出し合いながら、11月のミッキーの誕生日まで大いに盛り上げていきたい」と青柳社長。「ブラスト!」メンバーと地元高校生によるライブパフォーマンスに続き、スペシャルゲストとしてミッキーマウスも登場した。客席に降りて「Waku Waku Trip隊」とハイタッチし、2階の通路にいた観客にも手を振り、フォトセッションも慣れた様子で複数のポーズを決めるなど、エンターテイナーぶりをいかんなく発揮。会場にいた人たちを喜ばせた。
「JR九州 Waku Waku Trip 新幹線」は5月18日から通常運行を開始し、11月下旬まで運行される予定。「GO! Waku Waku Trip with MICKY」プロジェクトの特設サイトに運行スケジュールを公開しており、今月は5月19日を除く毎日運行する予定となっている。「つばめ」を中心に、博多~鹿児島中央間の「さくら」でも運用される。客室乗務員によるオリジナルグッズの車内販売は、「JR九州 Waku Waku Trip 新幹線」の一部列車で行われる。翌月の運行スケジュールは毎月25日以降に更新するとのこと。