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【この記事のエキスパート】
アウトドア&旅ライター・編集者:大森 弘恵
オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。
現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。
趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。
この記事ではテントの選び方とおすすめ商品を紹介します。コールマンやスノーピーク、ノルディスク、ロゴスといった人気アウトドアブランドを中心に、ポピュラーなドーム型、おしゃれなワンポール、リビングと寝室が一体化した2ルームなどを厳選。1人のバックパック旅に便利な超軽量タイプも。
テントのタイプ、設営方法などを確認
テントの選び方
それでは、キャンプ用テントの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】タイプ
【2】設営方法
【3】機能性
【4】構造を確認
【5】サイズを確認
【6】追加アイテムも考慮に入れよう
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】テントのタイプで選ぶ
テントと一口にいってもサイズも形も様々です。まずは代表的なタイプを紹介するので特長を覚えましょう。
ドームテント:組み立てやすく初心者におすすめ
オーソドックスなテントといえば、ドーム型テントです。丸みを帯びた形状が特徴的で、ソロタイプから、ファミリータイプまで大きさにバリエーションがあるので、使用シーンに合わせて選びやすいです。
トップで2本のポールを交差させて立ち上げるシンプルな構造で、初心者におすすめなタイプ。アイテムによっては前室があるので、日よけや雨よけをしながら料理を作ることも可能になっています。
ただ、腰を曲げずに立てない室内高が低いタイプが多いので、着替えるときなどは窮屈に感じるかもしれません。
カーシェアでキャンプに行くなら、軽量なドーム型テントをおすすめします。4人用で3kg程度のアイテムも豊富なので、組み立ても楽ですよ。
2ルームテント:ファミリーやグループに便利な大型タイプ
寝室とリビングの2部屋を備えた大型のテントです。ポールが平行なアーチ状になっており空間が広いので、居住性が高くくつろいで過ごすことができますよ。また、外壁部には、虫よけのメッシュが付いているものも多く、風のとおりが良く快適です。
リビングルームにイスやテーブルなどを持ち運んで、料理をすることもでき、日よけや雨よけ用のタープを別途立てる必要がないのも嬉しいポイント。ファミリーやグループでオートキャンプを楽しむ際、2ルームテントが活躍します。
ただ、サイズが大きい分、組み立てに苦労するかもしれません。重量もあるので、大人2人で作業する必要があります。雨に濡れると乾かすのが大変なので、晴れている日に使うのがおすすめ!
ワンポール(ティピー)テント:1人で設営も簡単
テント中心部にポールを1本立てることで設営できる、手軽さが魅力のテント。テントの幕にヒモをつけて、ペグを地面に打ち付けるだけで設営が完了。パーツが比較的少なく、キャンプ初心者でも簡単に立てられますよ。
中央部は高さがあるものの、周縁部は低いのでデッドスペースになりがちです。リュックなどの荷物を置くスペースとして割り切って使うようにしましょう。また、前室がないため、キャノピー(出入り口のひさし部分)が付いたタイプを選ぶか、雨天時はタープを隣に立てる必要があります。
なお、デザインのバリエーションが幅広いのも特徴。女性や子供に向けた写真映えするような見た目のアイテムも多く、気になる方は一度チェックしてみてください!
2ポール(シェルター)テント:季節や天候によって張り方を変えられる
2本のポールを使用して設営する2ポールテント。シンプルな構造で組み立てやすく、張り方にバリエーションがあるので、季節や天候に応じて設営し分けることができます。
フロアがないフロアレスタイプが主流で、土足のままテント内に入れるのが特徴。寝るときはコットを使用したり、フロアの付いたインナーテントを使用するようにしましょう。
出入口やひさしの面積が広いので、座って調理することも可能です。
ワンタッチテント:初心者でもすぐ設営できる
傘を開くように組み立てるタイプです。ポールをテントに通すなどの手間がなく、短時間で設営することができます。比較的重量のあるタイプが多いので、オートキャンプ専用と考えておきましょう。
ポップアップテント:瞬時にテントに早変わり
収納袋から取り出して空中に投げれば一瞬でテントの形になるので、群を抜いて簡単です。ポップアップ式は、専用の袋に入れるのに慣れが必要だったり、風に煽られやすかったりしますが、コンパクトさとお手軽さから選ぶ人が多い傾向。ただし、耐水性が低いものや、居住空間が狭いものもあるので、選ぶ際には注意しましょう。
特殊形状のテント
大人数でも楽々入れるロッジ型テントや、半自動設営ができるエアフレームテント、2ルームより広い3ルームテントなど、他にも個性溢れるたくさんのテントがあります。こうした特殊形状のテントを探してみるのも、他のキャンパーと違いが出てよいかもしれません。
【2】設営方法で選ぶ
大きく分けて、自立式と非自立式の2タイプがあります。また、短時間で設営できるポップアップ式にも注目です。
自立式:ペグ打ちしなくていいので、組み立てやすい
テントのガイロープをペグで地面に固定しなくても立てられるタイプです。テントにポールを通せば設営できるので、初めてテントを立てる方にはこちらをおすすめします。
自立式のテントはドームテント、2ルームテントなどがありあす。
非自立式:設営には慣れが必要だが、とにかく軽量!
ペグでテントを地面に固定する必要があるタイプです。うまく設営するには慣れが必要で、テント初心者だと立てるのに時間を要します。また、風が吹いているとさらに難易度がアップします。
自立しない分、パーツの数が少なく、重量を大幅に軽減することができます。登山用のテントに採用されることが多く、軽量なものだと、天幕とポールなどを含めて500g以下のタイプもありますよ。
非自立式のテントは、ワンポールテント、2ポールテントなどがあります。
【3】機能性をチェック
テント内で快適に過ごすために、機能性は忘れずにチェックしておきましょう。ポイントとなるのは耐水性と通気性です。
耐水性:耐水圧1500mm以上がおすすめ!
テントを選ぶ際、絶対に見てほしいポイントが耐水性です。天気が変わりやすい山でキャンプするときもあるでしょうから、濡れても平気なように耐水圧を必ずチェックしましょう。
耐水圧とは、どれだけ水を通さないかを表しています。おすすめは耐水圧1500mm以上です。ただ、雨の日や標高が高い場所で使用するなら、2000mm以上を選ぶようにしましょう。
当たり前ですが、テントの幕は使っているうちに劣化してきます。耐水圧をキープするために、ポイントなのが下記の3点です。
●濡れたら必ず乾かして収納!
●収納の際、折り目を変える!
●風通しのいい場所に保管!
濡れたままだとコーディングが劣化を招いてします。また、折り目が一緒だと生地自体が弱くなるので注意しましょう。
通気性:夏は涼しく! 冬は結露しないように!
夏はメッシュの生地を使っていたり、通気口を備えていたりするものを使えば涼しく過ごすことができます。
冬は外気とテント内の温度差が大きくなりがちで、換気対策をしていないと、結露してテント内が水浸しになってしまいます。寒いと窓に水滴ができるのと一緒の仕組みです。
おすすめは、上部と下部にベンチレーターを備えているタイプ。空気が循環しやすく、効率よく熱と湿気を外に排出することができます。
【4】テントの構造をチェック
フライシートとインナーテントを使った二重構造のダブルウォールテントと、1枚の生地だけを使ったシングルウォールテントの2種類があるので、使い勝手のいい方を選んでください。
ダブルウォール:快適に過ごせる
ダブルウォールテントとは、天幕が2重構造になっているテントをいいます。インナーテントの上に、防水・防風を目的としたフライシートを被せることで、快適に過ごせることができます。特徴は主に下記の3点。
●外気温の影響を受けにくい
天幕の間に空気の層ができ、外気温の影響をあまり受けません。そのため、テント内が結露しにくいです。
●防風性に強い
風がインナーテントに直接当たるわけではないので、冬でも風が強くて寒いということは少ないでしょう。
●前室が付いていて出入りしやすい
テントの入り口部分に屋根が付いていると、雨が降っていても濡れずに靴を脱ぎ履きできたり、テント近くで調理ができたりと、なにかと便利です。
シングルウォール:軽量で持ち運びやすい
シングルウォールテントは、生地が1枚のみのテントのことです。インナーテントがなく、防水仕様の生地だけを使ったシンプルな構造になっています。特徴は下記のとおり。
●設営や撤収が簡単
設営と撤収をパパッと終えることができるので、キャンプの時間をより長く楽しめます。
●軽量&コンパクトで持ち運びやすい
ダブルウォールテントに比べて、重さも大きさも半分以下になることもあります。自転車でキャンプを楽しみたい方にはとても重要なポイントです。
●結露しやすい
ダブルウォールとは異なり、外気とテント内の温度差ができやすいので、結露が発生しやすいです。ベンチレーターを備えているものは多いですが、冬は定期的に換気を行う必要があります。
【5】テントのサイズは使う人数+1~2人を目安に
テントには定員が記されているので、それを参考にサイズを選んでみてください。その際、「利用する人数+1名」のサイズにすると、荷物置き場とゆったりとした就寝スペースを確保できますよ。
広いほど涼しく過ごせるので、夏キャンプなら+2名くらいのサイズ感でもいいかもしれません。
ちなみに、JIS規格によると、ドームテントの1人当たりの使用スペースは55×180cm。メーカーが示すテントの使用人数は、これをベースに算定しています。もっとも、これでは満足に寝返りをうてないので、有名メーカーでは独自の規格を設けていることが多いです。
【6】追加アイテムも考慮に入れよう
テントはそれ単体でも使えますが、もっと快適に過ごすためにいくつかのアイテムが必要になることがあります。例えば、「グランドシート」はテントと地面の間に敷く防水シートで、これがあるとテントの底面へのダメージ軽減や地面からの湿気を防ぐことができます。
また、日影や雨除けを作るためのタープを使う場合、追加のポールやロープ、ペグなども必要です。
これらはすぐに用意しなければならないというわけではありませんが、キャンプ回数を重ねていけば、いずれ必要になる日が来るので、トータルコストとして計算に入れておくのがおすすめです。
最初からグランドシートやタープなどがセットになっている製品もあるので、上手に活用すると出費が抑えられます。購入時には十分チェックしておきましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)