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【この記事のエキスパート】
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート:石関 華子

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート:石関 華子

埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。
現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。


リースリングはドイツが原産の白ブドウを指し、シャルドネと並んで高貴なぶどう品種として有名で、甘みが強い白ワインとして人気を集めています。この記事では、リースリングの選び方、初心者向けの甘口から上級者向けの辛口までおすすめ商品をご紹介します。

ドイツ原産のブドウ品種
リースリングとは?

ドイツのラインガウ地方が原産のリースリングは、小ぶりの白ブドウです。ドイツで栽培されるようになったのは15世紀のこととされ、18世紀になるとリースリングを使った貴腐ワインの醸造がはじまりました。

今日では世界各地でリースリングが栽培されていますが、生育が難しいことから、生産量はそれほど多くありません。

リースリングの味の特徴

リースリングを使ってつくられたワインは、しっかりとした酸味と豊かな香りが特徴です。さっぱりとした辛口のワインから、スイーツなどとも相性がよい極甘口のワインまで幅広い味わいのワインがリースリングからつくられます。

辛口と甘口で相性のよい料理が変わるのも、リースリングの特徴です。辛口のリースリングには香りのよい豚肉料理を、甘口のリースリングには甘酸っぱいスイーツを合わせるとよいでしょう。

リースリングの選び方

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの石関華子さんに、リースリングを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記。

【1】ワインの個性を育む産地から選ぶ
【2】好みに合わせてテイストから選ぶ
【3】合わせる料理から選ぶ

上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】ワインの個性を育む産地から選ぶ

リースリングの代表的な産地はドイツで、フランスのアルザス地方やオーストラリア、ニュージーランド、アメリカなど、比較的冷涼な地域を中心に栽培されています。産地ごとにその香りや味わいの個性は異なります。ぜひ産地ごとの特徴をとらえながら選んでみてください。

バランスのよいドイツ産

WEINGUT ROBERT WEIL (ロバート・ヴァイル)『RIESLING TROCKEN (リースリング・トロッケン) 2017』:¥ 3,270 ( 2020年12月1日時点 )

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リースリングの原産地であるドイツでは、辛口から極甘口までさまざまな味わいのワインがつくられています。おもな産地はモーゼルとラインガウの2地域で、モーゼルのものは透明感のあるデリケートな味わいが特徴です。一方、ラインガウのリースリングは、しなやかな力強さが感じられます。

ラインガウでは、貴腐ブドウを使って「トロッケンベーレンアウスレーゼ」という貴腐ワインもつくられています。

酸味が強いフランス産

ドメーヌ・トリンバック『トリンバック・リースリング』:¥2,822 ( 2020年12月1日時点 )

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フランスにおけるリースリングのおもな産地は、ドイツとの国境近くのアルザス地方です。年間雨量が少なく、日照時間が多く、寒暖差が大きいアルザス地方のリースリングは、張りのある酸味と力強さを合わせもっています。

辛口のワインが多く、さっぱりとした味わいの白ワインを求めている人にぴったりでしょう。

アルザス地方は、自然派の生産者が多いことでも知られています。フレッシュな果実の味わいを生かしたビオワインを探している人は、ぜひチェックしてみてください。

キレがある辛口のオーストリア産

オーストリアのリースリングは、キレのよさが特徴です。若いうちはいきいきとしたフルーティーな味わいですが、熟成させることでアンズやモモ、トロピカルフルーツの風味が感じられる複雑な味わいに変化します。

強いミネラル感が感じられるのもポイントで、熟成に伴いバラのような香りが感じられることもあります。味わいは辛口のものが多いです。

個性豊かなニューワールド産

Foris Vineyards Winery (フォリス・ヴィンヤーズ・ワイナリー) 『SWALLOW Riesling(スワロー・リースリング)2017』:¥1,317 ( 2020年12月1日時点 )

出典:Amazon

オーストラリアやタスマニアといったニューワールドでもリースリングは栽培されています。オーストラリア産のものはフルーティーな味わいが、タスマニア産のものは繊細なニュアンスが感じられるでしょう。

さっぱりとした飲み口のものが好みなら、アメリカ・ワシントン州産のものが適しています。

栽培している土地の個性を色濃く反映しているのが、ニューワールドのリースリングといえるでしょう。

【2】好みに合わせてテイストから選ぶ

リースリングのワインには、甘口から辛口までさまざまな味わいのものが存在します。そのため、リースリングのワインを選ぶときは、少なくとも甘口や辛口といったテイストだけはチェックするようにしましょう。

初心者にも飲みやすい甘口

甘口のリースリングは、ワインを飲みなれない初心者の人にも飲みやすいワインです。リースリングのさわやかな酸味と甘みが感じられる軽やかな飲み口で、食前酒にも適しています。

アルコール度数が6~8度と高すぎないのもポイント。ドイツの品質等級では「シュペートレーゼ」や「アウスレーゼ」「ピースポーター・ギュンタースライ・シュペトレーゼ」のような甘口のものがおすすめ。

気軽に楽しめるワインを探している人に適しているといえるでしょう。

デザートとの相性がよい極甘口

貴腐菌が付着したリースリングを使って作る「貴腐ワイン」などは、デザートとの相性がよい極甘口のワインです。とろりとしたテクスチャーと、はちみつのような濃密な甘さ、ほどよい酸味が特徴で、ブルーチーズのようにクセのあるチーズとのマリアージュが楽しめます。

フォアグラのようにコクのある食材と合わせてもおいしいです。

すっきりとした味わいの辛口

リースリングというと甘口のワインを思い浮かべる人も多いですが、近年は辛口のワインも多くつくられています。リースリングの辛口は、シャープな酸味とクリアな果実味が特徴です。

すっきりとした飲み口なので、料理と合わせて楽しんでみましょう。カジュアルなものでもリースリングらしい華やかさがあり、飽きがこない飲み口です。

ふだんからワインを飲み慣れている方や、お酒は辛口派という方は「トリンバック・リースリング」のような辛口のものから選ぶといいでしょう。

【3】合わせる料理から選ぶ

一般的に辛口のリースリングのワインは、白身魚や豚肉などを使った料理とよく合います。ワイン自体が繊細な味わいのため、料理も同じように素材の味わいを活かした味つけのものがいいでしょう。

一方、甘口のものはフルーツやデザートなどと好相性です。ただし、同じリースリングのワインであっても、産地や生産者ごとに異なる個性があるため、相性のいい料理というのもワインによって異なります。

ぜひ相性のいい料理もチェックしながら選んでください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)