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【この記事のエキスパート】
フードディレクター:SHIMA
楽しい、嬉しい、美味しい、簡単をコンセプトに料理研究、レシピ開発、講師、スタイリング、コラム執筆などを行う。
基本はもちろん、時短で簡単をモットーに、料理が得意じゃなくてもお料理が楽しめるようなレシピが人気。「食からのコミュニケーション」を目指しブログ「簡単!節約!おしゃレシピ」、料理動画「SHIMA’s Simple Cooking TV/シンプルクッキング」を配信。
食に通じることには何でも好奇心旺盛。新商品や普段使いのアイテムなども日々研究中。
自炊で毎日のように活躍する調理器具のフライパン、本当に使いやすいフライパンを選ぶには? 501名へのアンケート調査をもとに、人気のフライパンをランキング形式で掲載! 実際に商品を使っているユーザーの本音がわかる口コミも紹介します。
フライパンの買い替え時は?寿命は?
フライパンの寿命はコーティング加工がされているものとされていないもので大きく異なります。フッ素樹脂(テフロン)加工などのコーティング加工が施されているものは、一般的には2〜3年程度の寿命とされています。
一方コーティング加工がされていない鉄や銅のフライパンは、使い方とお手入れの仕方によっては一生モノになる場合も。とはいえ表面が焦げついてしまうことが多く重量もあり、お手入れにも手間がかかるため、初心者には扱いにくいものが多いです。
素材の特徴・メリット・デメリットを確認!
フライパンを選ぶ際に重要になるのが、食材を入れる本体の部分がどんな素材でできているかです。フライパンに使用される素材は、アルミニウム、ステンレス、鉄、銅、チタンの5種類が一般的です。
特にコーティング加工が施されていないフライパンを買う場合は、素材の性質がそのままフライパンの特性になってきます。フライパンの使い方をイメージして、自分にあった最適な素材のフライパンを選びましょう。
アルミニウム
【アルミ製フライパンのメリット】
軽い
熱伝導性がとても高い
食材の色味がわかりやすい
安価
【アルミ製フライパンのデメリット】
焦げつきやすい
酸、アルカリに弱い
蓄熱性が低い
非常に軽量で、鉄に比べても熱伝導性が格段によく、細かい火力調整に敏感に反応してくれるのがアルミ製のフライパン。料理の色に影響を与えない銀色なので、素材やソースの色味がよくわかる利点があります。パスタソース作りなどを得意とするため、イタリア料理のプロに愛用されています。
ただし高温で調理すると焦げつきやすい面もあります。蓄熱性がないため、食材の焼きムラができてしまうことも。酸やアルカリに弱い点も留意しておきたい点です。
鉄同様に使い始めの処理と油ならしをする必要がありますが、表面にフッ素樹脂加工などのコーティングが施されているものは量販店やホームセンターなどでもよく売られており、お手入れもしやすく価格も安いので料理初心者にはとてもおすすめです。
ステンレス
【ステンレス製フライパンのメリット】
保温性が高い
耐久性がある
サビにくい
見た目がスタイリッシュ
【ステンレス製フライパンのデメリット】
焦げつきやすい
熱伝導性が低い
やや重い
丈夫でサビにくく、シルバーのスタイリッシュな見た目が魅力のステンレス製。汚れが落としやすく、手入れも簡単で耐熱温度が高く、やや重めながら鉄製のものより軽いのが特徴です。また、保温性があるため余熱調理ができ、じっくり中まで火を通したい肉料理にはピッタリ! ガス代の節約にもなります。しっかりお手入れすれば一生使うことも可能なのも嬉しいですね。
その一方で、焦げつきやすく、食材がくっつきやすかったり、熱伝導率が悪く、温めるのに時間がかかってしまったりするデメリットもあります。
料理初心者が使用する場合は焦げつきにくくお手入れしやすいコーティング加工が施されたものを使うのが無難です。
鉄
【鉄製フライパンのメリット】
強火で調理できる
熱伝導性が高い
耐久性が高い
鉄分が補給できる
【鉄製フライパンのデメリット】
重い
お手入れが大変
鉄製フライパンには、手入れが面倒でサビが出やすいなど、面倒なイメージがありハードルが高そうですが、非常に丈夫な素材のため、基本的な手入れ方法さえ知っていれば一生使い続けることができます。
メリットとしては、熱伝導性が高く、強い火力で調理ができるので、野菜炒めやチャーハンなどがベタつかず、おいしく作れること。使い込むほどになじんで使いやすくなってくるので、「育てる」感覚を味わうこともできます。また、少量ではありますが鉄分の補給も期待できます。
その反面、使い始めと使うたびの手入れが必要なのがデメリット。重量も1kgを超えるものも多く重たいです。最近は、使い始めに必要な空焼きをしなくてよいものもあります。
銅
【銅製フライパンのメリット】
熱伝導性が非常に高い
保温性が高い
衛生的
【銅製フライパンのデメリット】
衝撃に弱く変形しやすい
重い
高価
お手入れが大変
鉄・アルミニウムよりさらに熱伝導性に優れ、弱火でも均等に熱が伝わり、料理がきれいに仕上がる銅製フライパン。
熱に敏感な卵料理や煮込み料理に向く調理器具として世界中で使われており、日本でもプロの調理人は銅製の卵焼き器を使います。保温性が高いため、じっくり焼く厚いパンケーキを作るときなどにおすすめです。ほかの金属製フライパンに比べるとサビに強く、銅に含まれる銅イオンに殺菌・抗菌効果があるのも安心材料です。
短所としてあげられるのが、重いことに加えて変形しやすいこと。衝撃に弱いためぶつけたり、落としたりしないように注意が必要です。また、鉄製フライパンと同様に油ならしなどのお手入れも必要になります。価格も高めです。
コーティング加工の種類もチェック
フライパンに食べ物が焦げついたり、くっついたりしにくくするため、表面をコーティングしてツルツルの状態を保つ加工が施されているのがコーティングフライパン。現在は代表的なフッ素樹脂(テフロン)加工に加え、セラミックコート、ダイヤモンドコート、マーブルコート、チタンコートの5種類が主流になっています。
どれもコーティングが剥がれてくるため数年で買い替えが必要にはなりますが、料理に慣れない方、たまにしか料理をしない方であれば、はじめはコーティングされたフライパンがお手入れもしやすく使いやすいでしょう。
料理に慣れた人でも、ちょっとした炒め物用として、コーティングフライパンをひとつは持っているという人は多いです。
フッ素樹脂(テフロン)加工
【フッ素樹脂(テフロン)加工のメリット】
焦げつきにくい
油が少量で済む
お手入れがしやすい
価格が安い
【フッ素樹脂(テフロン)加工のデメリット】
耐熱温度が低く高温調理に向かない
傷がつきやすい
コーティングが剥がれやすい
「テフロン加工」とは、アメリカのデュポン社が開発したフッ素樹脂加工の登録商標で、金属にフッ素樹脂をコーティングして焦げつきにくくした加工のことをいいます。デュポン社以外の商品は「テフロン加工」でなく、「フッ素樹脂加工」と呼びます。
フッ素樹脂加工されている調理器は、少量の油でも焦げついたり、食品がくっついたりしにくいため洗いやすいのが特徴。また、価格も手ごろですが、コーティングが剥がれやすいという欠点があります。新品のころは焦げつかなかったのに、使っているうちに焦げつくようになってしまうのは、これが原因。強火で使わない、空だきを避ける、金属ヘラを使わないなどの注意が必要です。それでも数年で買い替えが必要になってしまいます。また、強火で熱するとフッ素加工樹脂が劣化してはがれやすくなるため、高温調理にも向いていません。
セラミックコート
【セラミックコートのメリット】
熱伝導性が高い
耐久性がとても高い
遠赤外線効果がある
【セラミックコートのデメリット】
焦げつきやすい
「セラミックコート」は、フライパンの表面を、陶器などに使われるセラミック粒子でコーティングしたものです。
フッ素樹脂加工のものに比べて耐久性が高いという特徴があります。摩耗に強いため、金属製のフライ返しなどを使うこともできます。
調理の前に油を引く必要がありますが、熱伝導性が高いため弱火でも熱が通しやすく、遠赤外線効果があるため、じっくり熱を加えることができます。またフッ素樹脂加工が施されたフライパンより高温調理に強いという特徴も。
その一方、フッ素加工樹脂と比較すると焦げつきやすいので注意が必要です。
ダイヤモンドコート
【ダイヤモンドコートのメリット】
焦げつきにくい
油が少量で済む
お手入れがしやすい
耐久性が高い
【ダイヤモンドコートのデメリット】
耐熱温度が低く高温調理に向かない
フッ素樹脂にダイヤモンドの粒子を混ぜたものが「ダイヤモンドコート」です。ダイヤモンドは非常に硬度が高い物質のため、通常のフッ素加工樹脂よりも耐久性がかなり高くなっています。焦げつきにくさやくっつきにくさ、高温調理に向かない点もフッ素加工樹脂と同様です。
マーブルコート
【マーブルコートのメリット】
焦げつきにくい
油が少量で済む
お手入れがしやすい
耐久性が高い
【マーブルコートのデメリット】
耐熱温度が低く高温調理に向かない
フッ素樹脂に大理石の粉を混ぜたものがマーブルコート。フライパンの表面に凹凸を作ることでフッ素加工樹脂されたフライパンより摩耗に強くなっています。その他のメリット・デメリットはフッ素加工樹脂と同様です。
チタンコート
【チタンコートのメリット】
焦げつきにくい
油が少量で済む
お手入れがしやすい
耐久性がとても高い
塩分や酸に強い
【チタンコートのデメリット】
耐熱温度が低く高温調理に向かない
高価
フッ素加工樹脂に金属のチタンを混ぜたものが「チタンコート」です。ダイヤモンドコートやマーブルコートより耐久性が高く、塩分や酸に強くサビにくいのも特徴。一部の商品は金属製のヘラなどを使うこともできます。
一方、他のフッ素加工樹脂のフライパン同様に高温調理には向いていません。価格も高い傾向があります。
コーティングのはがれにくさも重要
【エキスパートのコメント】
コーティング加工が剥がれにくいものを選ぶと長持ちします。実は同じ種類のコーティングでも、剥がれやすさに違いがあり、何層にも重ねてコーティングすることで耐久性を上げている製品も。価格が高いフライパンはコーティングが剥がれにくいことが多いですよ!
「テフロン加工」の場合、耐久性の違いにより5つにランク分けされており、最上クラスの「テフロンプラチナプラス」になると非常に耐久性が高くなります。
タイプ別診断で発見!あなたにぴったりのフライパンは?
フライパンは、商品によって特徴がさまざま。まず、どんな商品がぴったり合うのか、チェックしてみてくださいね。
診断チャートで簡単チェック!
求めるフライパンがわかりましたか? タイプ別に紹介していくので、自分好みの商品を見つけてみてください。
A:軽くて扱いやすさ重視ならアルミ製(コーティングあり)
軽くて扱いやすいフライパンを探しているなら、コーティング加工を施したアルミ製フライパンがおすすめです。
お手入れもしやすく腕や手首への負担も少ないため、毎日使ってもストレスにならず、一般家庭で使われるフライパンとして最も人気のあるタイプです。
B:手入れがラク!おしゃれな雰囲気ならステンレス製(コーティングあり)
お手入れが楽チンでお洒落なフライパンが欲しいなら、コーティング加工されたステンレス製フライパンがピッタリ!
重さはありますが、シルバーのスタイリッシュな本体はお洒落なキッチンの雰囲気を損ないません。ステンレス製は保温性が高いものの熱伝導率が低いため、その欠点を補うようにアルミなどの金属をはさんだ多層構造になっているものが多いです。コーティング加工済みなら焦げつきもなく、洗うのも楽チンですよ。
C:本格的な焼き料理をしたいなら鉄製
手間をかけても本格肉料理などを楽しみたいなら、迷わず鉄製フライパンを選択しましょう。
強火もOKなので、分厚いステーキや炒め物など火力が必要な料理もお手のもの! その分油が馴染むのに時間がかかり、お手入れも大変にはなりますが、道具を育てる楽しみも味わえますよ。
アウトドアで使うならスキレットも
アウトドアが好きで、家だけでなく、キャンプやピクニックでも調理をしたいという方には、スキレットタイプがおすすめです。スキレットとは、厚みのある鋳鉄(ちゅうてつ)製のフライパンのこと。焼く、蒸す、煮る、揚げるはもちろん、オーブン料理が可能なものも多いので、ダイナミックなアウトドア調理にも最適ですよ。
D:繊細な火力調整をするなら銅製
繊細な火力調整が必要な卵料理などに挑戦したいなら、料理のプロも愛用する銅製フライパンを使ってみては?
銅製フライパンなら食材にムラなく火を入れることができ、火加減にシビアな料理でも火力を細かく調節できますよ。鉄製フライパンと同様にお手入れはマストですが、お手入れすることでより愛着も生まれます。
その他のチェックポイント
ほかにもあるチェックポイントを見ていきましょう。
サイズ・重さ・形状をチェック
フライパンは毎日使うものなので、ストレスなく使うには本体のサイズや重さ、形状がとても重要です。以下に注意しながら自分にとって使いやすいものを探しましょう。
1~2人分なら20~24cm、3~4人分なら24~28cm程度
フライパンのサイズは使用人数に応じて決めると良いでしょう。単身や夫婦二人なら直径が20~24cm程度の小型なものでも十分です。大人数の家族でもサブとして20cm程度のフライパンを持っておくと何かと便利ですよ。
3〜4人程度の家族なら24~28cm程度の中サイズがおすすめ。このくらいのサイズがあれば、炒め物などを作る際もこぼれにくいため、一人暮らしでも料理を頻繁にする人にはおすすめですよ。
30cmを超えるような大型サイズだと、一度に多くのメニューを作ることができるものの、その分重さも増し、収納スペースも取るため、扱いづらくなってしまいます。
700g以下だと軽く、片手で料理しやすい
フライパンは片手で振って具材を混ぜ合わせたり料理を盛り付けたりするものなので、重いと毎日の料理が億劫になってしまうことも。そのため重量は700g以下の女性でも片手で扱いやすいサイズがおすすめです。
焼く・炒めるなら浅型、煮込む・揚げるなら深型
フライパンを焼いたり炒めたりといった用途にだけ使用するなら、フライパンの形状は浅型がおすすめ。収納スペースを取りにくく、重量も軽いものが多いため扱いやすいです。
煮込み料理や揚げ物にも使いたいなら、深さが6〜8cm以上の深型を選びましょう。その分重くかさばりますが、これひとつで鍋の代わりにもなり、目玉焼きからシチューまでさまざまなメニューに使えるので便利ですよ。
取っ手が丸いと握りやすい!取り外せると収納性アップ
フライパンの取っ手は平らなものや角ばったものよりも、丸みを帯びた形状の方が手にフィットして取り回しやすい傾向があります。さらに素材がマットなものやザラザラした質感のものだと滑りにくくて作業が安定しますよ。
また、「ティファール」のように取っ手を外せるタイプなら本体を重ねて収納でき、取っ手はひとつで済むので省スペースにもなります。さらに取っ手を外して具材の入った本体のみを冷蔵庫にしまったり、お皿に移し替えず食卓にそのまま出したりもできて、洗い物も減らせるのも魅力的です。
フタ付きだと蒸し焼きや煮物もできる
フライパンを買うならフタも購入するのがおすすめです。フタをすることで水分と熱を逃がさず加熱調理することができ、蒸し焼きや煮物を簡単に作ることができます。熱効率が上がるため、調理時間を短縮することもできますよ。
その際、必ずフライパンのサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。フライパンの内径のサイズがそのままフタのサイズになります。サイズが合っていないと水分や熱が逃げて思うように調理ができない場合も。特にガラス製のフタでサイズが大きすぎると熱がガラスに直接当たって割れてしまう危険性もあります。
一番のおすすめはフライパンとセットで購入すること。サイズもデザインもピッタリ合うので見栄えもよくなりますよ。
IH対応か、ガス火専用か
フライパンを買う前に、自宅の熱源を必ずチェックしましょう。熱源には主にガス火とIHがあり、フライパンはガス火専用のものとガスとIH両方に対応しているもののいずれかが主流です。
キッチンがIHの場合、「IH対応」とあるフライパンを選びましょう。なお、「IH対応」フライパンは、通常のガスコンロでも使うことができます。
キッチンがガス火の場合は、基本的にはどんなフライパンも使用することができますが、「ガス専用」フライパンを選んだ方が良いでしょう。というのも「IH対応」のものに比べると、底面に専用の金属を入れる必要がなく、IH用の加工を施す必要もないため、重量が軽いものが多く、価格も安い場合が多いからです。
熱ムラが少ないと、きれいな焼き色に仕上がる!
【エキスパートのコメント】
素材によって熱ムラの出にくさが決まる!
ホットケーキなどを作る際に、キレイな焼き色をつけたいなら熱ムラの少ないフライパンを選びましょう。
一般的にはアルミニウム製やステンレスとアルミの多重構造のフライパン、銅製のフライパンは熱ムラが出にくいとされています。IH対応なら、底面のIHディスクが大型なものは均一に熱が伝わりやすい傾向がありますよ。