ニコンは5月16日、フルサイズミラーレス「Z 7」「Z 6」の新ファームウエア(Ver.2.0)を発表した。待望の瞳AFに対応するほか、高速連写時に露出が追従するようになるなどの改良が図られる。ファームウエアの公開は5月16日から始まっており、アップデートは無料。
新ファームウエアによる改良の1つが、瞳AFへの対応だ。静止画撮影時に対応し、オートエリアAFでAF-S、AF-C時に利用できるようになった。複数人の瞳を検出した場合、背面のマルチセレクターやサブセレクターを使ってピントを合わせたい瞳を選択できる。撮影後の画像を再生中に、ピントを合わせた瞳を拡大表示して確認する機能も搭載する。
AFの低輝度限界も改善された。Z 7では従来の-1EVから-2EVに、Z 6では従来の-2EVから-3.5EVに拡張した。Z 6の「ローライトAF」使用時の低輝度限界も、従来の-4EVから-6EVに改善し、暗いシーンでのAF撮影の幅が広がった。
高速連続撮影(拡張)時のAEも、これまで1コマ目に固定されていたAEが追従するように改良された。明るさが変化するシーンでも、すべての撮影コマでピントと露出の合った撮影ができる。