Beat Saberは世界中で大ヒットしたVRのリズムアクションゲーム。2つのコントローラをライトセイバーのような光る剣に見立てて、軽快なリズムに合わせて前方から飛んでくるキューブを斬るだけという誰でもすぐ遊べるルールながら、VRならではのリアルに動いて斬る感覚が非常に気持ちよくヤミツキになる。PC版では、世界中のYoutuberに加えて、日本ではVtuberの多くがプレイ動画をアップしていたので見たことある人も多いだろう。それがついに日本のPS VR版が配信された。その配信スタートは2019年の3月……すっかり出遅れた感はあるが、40代の太ったオッサンがプレイしてみたいと思う。
さて、PS VR版をプレイするにあたり注意したいことがある。まず、PC VRに加えて、PlayStation Move モーションコントローラーが2本必須だDUALSHOCK 4(PS4のコントローラーではプレイできない)。また、腕を大きく振ったり、しゃがんだり、少しだけだが左右に動く必要があるゲームなのでカメラ位置が重要になる。PS VRはカメラ位置が適当でも問題なくプレイできるゲームも多いが、Beat Saberは異なる。筆者がプレイする限り、カメラから1.5m~2m程度離れた位置、カメラは腰からちょっと上あたりがベターだ。これをうまく調整しておかないと、剣が違う方向で認識されてしまったりと、キューブをうまく斬れなくなってしまうのだ。
ゲーム内容にも触れておこう。音楽に合わせて画面の奥から四角いキューブが飛んでくる。キューブには▲印が描かれており、その方向に合わせて剣で斬っていく。▼なら上から下に斬るといった具合だ。また、両手の剣は基本、青と赤に分かれており(曲によっては色が変わる)、その色に合ったキューブを斬り飛ばしていく。色と斬る方向、それを素早く判断しながらプレイしていくワケだ。このほか、壁が迫ってくることもある。左側に壁が来た場合は体を右に移動させる、上側に来た場合はしゃがむといった動作も必要だ。そのため、けっこうな運動量になる。ダイエット効果も十分期待したい。
というか筆者の場合は10分もプレイすれば汗だくで、メガネが汗で雲ってプレイに支障が出るレベル。運動不足の解消にもオススメだ! あと、汚れ防止用でニンジャマスクなんて呼び方もあるフェイスマスクを用意したほうが快適度はアップしますよ……
ゲームモードは3種類。メインとなるのは自由に曲と難易度を選べる「フリープレイ」だ。難易度はEASYからEXPERT+まで5段階用意されている。筆者がクリアできる曲があるのはEXPERTまで。EXPERT+は一瞬でゲームオーバーになる高難易度だ。さらに、キューブの斬る方向が消えるノーアローモードや剣が1本だけになるワンセイバーモードもある。ワンセイバーになると簡単になるかと思いきや鬼難度……ぜひ試してほしい。あと世界中のプレイヤーとスコアが競えるのも面白い。筆者は競えるレベルには到達できていないですが……。
このほか、設定された条件を1曲ずつクリアしていくキャンペーン、家族や友達とオフラインでスコアを競うパーティといったモードが用意されている。
Beat Saberが素晴らしいのは、誰でもすぐプレイできること。久しぶりに妻や息子がかなり食らいついたタイトルだ。モーションコントローラーを振るだけなので、説明不要だし、直感的に遊べる。しかも圧倒的な気持ちよさがある。遊びに来た友人などにVRの楽しさを伝えるのにうってつけの1本と言える。PC VR版では、標準では18曲だが、曲追加のDLC(有料)を順次公開していく予定という。
太りすぎ、腰痛持ちの筆者は医者から適度に運動した方がいいと言われているだけに、Beat Saberダイエットにチャレンジしていきたい。その結果は本連載で伝えていければと思っている。今後触れなかったら、失敗したと思っていただきたい……。