NTTドコモは16日、同社が提供中の決済サービス「d払い」に機能を追加し、サービスを拡充していくことを発表した。モバイル決済の機能に加え、チャージや送金といったウォレット機能を実装。加盟店独自のアプリを「d払い」アプリ内で使える、ミニアプリ機能なども追加される。
ウォレット機能、ミニアプリ、「読み取る」決済を追加し利便性向上
多数の店舗においてキャッシュレス決済の導入が進むなか、NTTドコモのモバイル決済サービス「d払い」が大幅に強化される。
「d払い」は、月々のケータイ料金と合わせて支払いが行え、加盟店や対応オンラインショップで決済を行うことでdポイントが貯まるなど、ドコモの回線を利用しているユーザーにとって利便性が高いサービス。専用アプリが400万を超えるユーザーにダウンロードされている(2019年4月現在)。
今回のサービス拡充では、銀行口座、コンビニのATM・窓口などからのチャージや、他のdアカウントユーザーへの送金、銀行口座やコンビニATMへの出金がスマホの「d払い」アプリで行える「ウォレット機能」が追加される。機能追加は2019年9月末を予定する。
また、「d払い」アプリから加盟店(コンビニやファーストフード、タクシー会社、ドラッグストアなど)独自のアプリを起動できる「ミニアプリ」機能も追加(2019年秋以降を予定)。ユーザーは個々にアプリをインストールすることなく、d払い加盟店が提供するアプリの各種サービスを利用できるようになる。
さらに、1つのQRコードで複数の決済事業者を利用できる「マルチQR」もサポート。従来の「見せる」決済に加えて、店舗に設置されたQRコードを読み取ることで決済を行う「読み取る」決済にも対応する。マルチQRは、2019年6月末に提供予定だ。
これらの機能追加により、「d払い」は単なる決済サービスの枠を超えた“キャッシュレスプラットフォーム”として利用できるようになる。