10連休という長いゴールデンウィークが明けて、最初の週末となる5月9日(木)~12日(日)。茨城ゴルフ倶楽部で2019年LPGAツアーのメジャー初戦となる「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が開催された。汗ばむ暑さに初夏の兆しを感じる日曜日、自宅からちょっと足を伸ばしてゴルフ観戦に興じてみた。

ゴルフといえば敷居が高いイメージがあり、テレビ中継でしか目にしたことがない筆者だが、会場を訪れてこれまでのイメージを大きく覆された。自然を感じることのできるゴルフ大会の客層は壮年男性のみならず、カップルから子ども連れまで幅広く楽しめる、まるで自然公園で行われるお祭りのような雰囲気だった。本稿ではそんなゴルフ大会の様子をお伝えしたい。

  • 5月9~12日にかけて行われた「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」

    5月9~12日にかけて行われた「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」

準備をしてから望みたいゴルフ観戦

訪問した5月12日(日)は、「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」最終日。最寄り駅であるつくばエクスプレスのみらい平駅には朝から多くの来場者がつめかけていた。みらい平駅と茨城ゴルフ倶楽部間では無料の送迎バスが運行されており、道がわからずともすんなりと会場にたどり着くことができた。

広大な芝生が広がるゴルフ場は、歩くだけでもかなりの距離になる。動きやすい服装で履きなれたスニーカーでいくことをおすすめしたい。試合をじっくり観戦したいならば、折りたたみ椅子やレジャーシート、双眼鏡なども持っていくといいだろう。また、遮るものが少なく、晴天の日は日差しがとても強いため、帽子やサンバイザー、水筒なども持参し、熱中症にも気をつけたい。

  • 太陽の下で長時間観戦を続けるなら、しっかりと準備して臨んでほしい

    太陽の下で長時間観戦を続けるなら、しっかりと準備して臨んでほしい

観戦の合間にご当地グルメで舌鼓

プロゴルフトーナメントは、大会前半の予選ラウンドを勝ち抜いた選手が決勝ラウンドに臨むことができる。18ものホールを回るため、試合は早朝から日暮れ前までという長丁場になるのが一般的。そんな観客のために用意された休憩所が、入退場ゲート近くに用意された「ギャラリープラザ」だ。

プラザ内には世界各地のご当地グルメやスイーツ、地元地産品などを楽しめる屋台が立ち並んでおり、疲れた観客の多くがゆったりとした時間を過ごしていた。アルコール飲料も販売されており、その様子はまさにお祭りを思わせる。これだけの店舗数があれば、大会期間中は毎日違う料理が楽しめそうだ。

  • ワールドグルメの屋台と、地元の名物・地産品コーナー
  • ワールドグルメの屋台と、地元の名物・地産品コーナー
  • ワールドグルメの屋台と、地元の名物・地産品コーナー

お昼どきで小腹が空いた筆者は、せっかくなので茨城ゴルフ倶楽部の屋台「IGCカレーショップ」へ。名物のカレーライスとハヤシライスのどちらにするか決めかねていたところ、特別に一挙両得のハーフ&ハーフで提供してもらい、大満足の昼食を取ることができた。晴れ渡った休日の午後、ビールも合わせて楽しみたかったのだが、さすがに自重。

  • おいしそうな料理が並ぶ中、あえてカレー&ハヤシライスをチョイス
  • おいしそうな料理が並ぶ中、あえてカレー&ハヤシライスをチョイス
  • おいしそうな料理が並ぶ中、あえてカレー&ハヤシライスをチョイス

ギャラリープラザの一角には、ゴルフ体験ができる「サロンパスゴルフパーク」が用意されていた。回転するグリーンに向かってパッティングを行う「ターンパッティング」はゲーム感覚で楽しい。スイングフォームを撮影し10枚の画像で確認できる「スイングチェック」や、プロの指導が受けられる「ゴルフクリニック」は、日ごろゴルフをプレーしている方はぜひ受けたいイベントだろう。

  • 「サロンパスゴルフパーク」で一番盛り上がっていた「ターンパッティング」
  • 「サロンパスゴルフパーク」で一番盛り上がっていた「ターンパッティング」
  • 「サロンパスゴルフパーク」で一番盛り上がっていた「ターンパッティング」

  • ゴルフ好きに人気の「スイングチェック」と「ゴルフクリニック」
  • ゴルフ好きに人気の「スイングチェック」と「ゴルフクリニック」
  • ゴルフ好きに人気の「スイングチェック」と「ゴルフクリニック」

プラザ内ではさまざまな試供品が来場者に配布されており、筆者も「サロンパス」や「MSM+グルコサミン EX」などをゲット。歩き疲れた足をすぐにケアできるのがうれしい。入場時に渡されたスタンプシートにゴルフ場の各所に設置されたスタンプを押すことで参加できる抽選会も開催されており、ラッキーな人はゴルフグッズを手に入れたようだ。

  • 久光薬店のコーナーでは「サロンパス」をはじめとした試供品を配布

    久光薬店のコーナーでは「サロンパス」をはじめとした試供品を配布

なお、コース沿いの各所にも「ミニギャラリープラザ」が設置されている。試合観戦に集中したい人はこちらを利用するとよいだろう。

  • コース沿いにも「ミニギャラリープラザ」があり観戦しながら食事がとれる

    コース沿いにも「ミニギャラリープラザ」があり観戦しながら食事がとれる

子ども連れでも楽しめる「プレイパーク」を併設

多くの人が楽しめるとはいえ、ゴルフの試合を真剣に観戦しているのはやはり大人が中心。ただ、家族が一緒に過ごせる貴重な日曜日、せっかくならばふれあいも大切にしたい。そんな家族連れのために、会場内には子どもが遊べる「プレイパーク」が用意されている。

  • 青空の下で体を思いっきり動かせる「プレイパーク」

    青空の下で体を思いっきり動かせる「プレイパーク」

プレイパークでは大会で使用されていないコースが開放されており、綺麗な芝生の上を走り回ったり、バンカーで砂遊びをしたりできる。さらに、ボルダリングに挑戦できるスペースやダンボール迷路、ふなっしーの巨大トランポリンなども用意。子どもたちは体を使った遊びを存分に満喫していた。

  • 本物のバンカーを利用した砂場とふなっしーの巨大トランポリン
  • 本物のバンカーを利用した砂場とふなっしーの巨大トランポリン
  • 本物のバンカーを利用した砂場とふなっしーの巨大トランポリン

  • 久光製薬のボルダリングチャレンジと自由に絵を描いてOKなダンボール迷路
  • 久光製薬のボルダリングチャレンジと自由に絵を描いてOKなダンボール迷路
  • 久光製薬のボルダリングチャレンジと自由に絵を描いてOKなダンボール迷路

また、子どもたちがゴルフというスポーツを身近に感じることができるよう、本物のグリーンでパッティングできるコンテストや、真っ白なゴルフボールに絵を描くオリジナルボール作りも行われていた。大会期間中のさまざまのイベントに参加している女子プロゴルファーの宮里藍さんは、子どもからも大人気。プレイパークを横切った際には、多くの子どもたちから「あいちゃーん!!」と呼び止められていた。

  • ゴルフを身近にするパッティングコンテストとオリジナルボール作り
  • ゴルフを身近にするパッティングコンテストとオリジナルボール作り
  • ゴルフを身近にするパッティングコンテストとオリジナルボール作り

  • 女子プロゴルファーの宮里藍さんは大人にも子どもにも大人気

    女子プロゴルファーの宮里藍さんは大人にも子どもにも大人気

ベビールームも完備! 老若男女が楽しめる空間

夕刻前には2019年の「ワールドレディスサロンパスカップ」の勝敗が決し、若干20歳の渋野日向子選手が大会最年少でメジャー初優勝を決めた。

今回、初めて本格的なゴルフ観戦を行ったが、会場にはご年配の夫婦、幼いお子さんを抱っこ紐で抱えた親子、元気な小学生と祖父母まで三世代そろった家族など、さまざまな方が会場に訪れていることが伺えた。そういった家族連れの来場に備えてベビールームも設置されており、ゴルフ観戦にはこういう楽しみ方もあるのかと気づかされた一日だった。

  • ベビールームも完備されていたので、赤ちゃん連れでも安心だ

    ベビールームも完備されていたので、赤ちゃん連れでも安心だ

きっと、プロゴルフに詳しかったり実際にプレイしていたりすれば、さらに楽しく過ごすことができるのだろう。興味を持った方はぜひ一度大会に訪れ、紳士のスポーツと言われるゴルフの懐の深さを感じてほしい。

photo by KUBOTA MIWAKO