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【この記事のエキスパート】
フランスチーズ鑑評騎士:山田 好美

フランスチーズ鑑評騎士:山田 好美

ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」チーズ&ワイン講師。

英仏語講師歴20年以上。語学留学以来フランスのチーズとワインの魅力の虜となり以降ワインとチーズの資格を取得し ワイン&チーズ講師としても活動を続けています。近年は国内の生産者の動向にも注目し応援しています。


スーパーやコンビニなどで手軽に買える「プロセスチーズ」。おつまみやおやつとして選ぶ方も多いでしょう。しかし、ひと口にプロセスチーズといっても、製品ごとに原料のチーズ、形状、風味などが異なります。本記事では、プロセスチーズの選び方とおすすめ商品をご紹介します。

プロセスチーズとは?

出典:Amazon

日本の法規上の分類では、チーズは「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の2種類に分かれます。この2つの違いは「熟成するか・しないか」ということ。

プロセスチーズはナチュラルチーズを原料として、一度粉砕・溶融して型詰めして造られたもの。いわば、ナチュラルチーズがプロセスチーズのもとなのです。プロセスチーズは製造過程で加熱するため乳酸菌は死滅しますが、熟成しないので風味が変わらず、保存期間が長くなります。

プロセスチーズはクセが少なく、子どもから大人まで食べやすい味わいのものが多いです。そして、スーパーやコンビニなどで、安くて美味しい商品がたくさんラインナップされている点も魅力のひとつです。

プロセスチーズの選び方

ここからは、プロセスチーズの選び方のポイントを紹介していきます。

ポイントは下記。

【1】食べ方や用途に合わせて選ぶ
【2】原料のチーズで選ぶ
【3】好みの味わいで選ぶ

材料として使われているナチュラルチーズの種類は製品ごとに異なり、風味や食感もまったく違います。形状や内容量もさまざまなので、自分の好みや用途に合ったものを選んでください。

【1】食べ方や用途に合わせて選ぶ

プロセスチーズにはさまざまな種類の商品があるので、食べ方や用途に合わせて選ぶのがポイントです。

そのまま食べても美味しい「おつまみ・おやつタイプ」

個包装タイプのプロセスチーズは、ひとくちサイズにパッケージされた固形チーズで、おつまみやおやつ、小腹が空いているときなどに手軽に食べられるので便利。アウトドアなどに持ち運ぶのにも向いていますよ。

ナチュラルチーズの割合が高い風味豊かなチーズや、フレーバーチーズなど、バリエーションも豊富なので選ぶ楽しみもあります。食べる量を調整しやすいため、食べ過ぎてしまうこともありません。おやつやおつまみにはもちろん、おもてなしやふだんの料理にも活用できます。

料理に活用しやすい「調理用」

「調理用」のプロセスチーズは、使いやすいようにあらかじめカットされているものもあれば、大きなブロック状で販売されているものもあります。ピザやグラタン、パンなどさまざまな料理に使えます。

形状だけでなく、内容量も製品によってさまざま。使用頻度が少ないのであれば少量タイプ、毎日のように使うのであれば大容量タイプを選ぶとよいでしょう。大容量タイプの方がコスパはいいです。

保存性に優れているとはいえ、開封後のプロセスチーズは賞味期限を問わず、早めに食べきることが大切。冷凍庫で1カ月ほど保存できますが、解凍後はどうしても風味や食感が変わるため、使いきれる分量を購入するのがおすすめです。

【2】原料のチーズで選ぶ

プロセスチーズのもとになるナチュラルチーズには、さまざまな種類があります。ここでは、プロセスチーズの原料としてよく使われるチーズの特徴や風味について紹介しますので参考にしてみてください。

ゴーダチーズ|クセがなく食べやすい

ゴーダチーズはオランダ産のチーズで、クセの少ないまろやかな味わいが特徴。熟成期間は1~48カ月ほど。熟成期間が長いほどうまみが強く、ワインとの相性がよくおつまみにぴったりです。熟成期間が短いものは、さっぱりとした味わいで酸味もすくないため、子どもにも食べやすいチーズといえます。

サンドイッチやサラダはもちろん、グラタンやトーストなど加熱調理にも向いています。

チェダーチーズ|酸味と濃厚な風味が特徴

チェダーチーズはイギリス産のチーズで、薄い黄色からオレンジ色をしています。職人による伝統的製法で作られたものは少なく、ほとんどが工場で大量生産されています。

生産過程でチェダリングといってホエーを取り除くため、ホロリと崩れるような食感が特徴です。バターのような濃厚な味わいと酸味があり、ワインやビールとの相性もぴったりです。

加熱するとトロリと溶けてクリーミーな食感を味わえるのもチェダーチーズの特徴。グラタンやハンバーガーはもちろん、ディップソースでも楽しめます。

モッツァレラチーズ|マイルドなミルク風味

モッツァレラチーズはイタリア産のチーズで、イタリア語で「引きちぎる」という意味があり、牛や水牛のミルクを原料に作られているフレッシュチーズ。さっぱりとしたミルク風味のなかに、ほのかな甘みと酸味が味わえます。

そのまま食べるなら、トマトと合わせたカプレーゼが主流です。もちもちとした弾力は加熱しても食感はそのままでよく伸びるため、マルゲリータなどのピザに使われています。

【3】好みの味わいで選ぶ

プロセスチーズはナチュラルチーズの割合や配合されている原料によって、味わいが異なります。ここでは、おつまみやおやつとしてそのまま食べる方に向けて、プロセスチーズの風味について解説します。

チーズの風味をしっかり味わえる「本格タイプ」

出典:Amazon

プロセスチーズをおつまみやおやつとして食べる際、チーズ本来の風味をしっかりと味わいたい方は商品に使用されているチーズの国名やナチュラルチーズの含有率が表記されているかチェックしましょう。

ゴーダやチェダーなど、ナチュラルチーズ名の表記がされているプロセスチーズは、その含有率が60%以上で表示が可能です。

ブルーチーズやカマンベールチーズなど強い風味が特徴のチーズが原料の商品も、配合されているチーズの種類や含有率などが表示されています。少し贅沢なおつまみを選びたいときは、こうした表記にも着目してみてください。

味付けがおつまみにもピッタリ「ブレンドタイプ」

出典:Amazon

プロセスチーズにはナチュラルチーズ以外に、さまざまな食材で風味づけされたブレンドタイプのプロセスチーズもたくさん展開しています。おつまみにぴったりなブラックペッパーやハーブ、ガーリック入りをはじめ、うにやわさびなど和の食材を混ぜ込んだ変わり種チーズも。

メーカーごとに特色があり、バリエーションが豊富なのも魅力です。いくつか用意しておいて組み合わせて食べてもいいでしょう。また、フレーバーによってはトリュフなどが使われているものもあります。贅沢な気分を味わいたいときにぴったりです。

スイーツ好きなら甘い味わいの「デザートタイプ」

甘いものが好きな方にはデザートチーズがおすすめ。クリームチーズがベースになっているものが多く、冷やすとよりおいしく食べることができますよ。

果実やナッツ入りのチーズなど、好みのフレーバーを選びましょう。「ラムレーズン」などはアルコールが入っているので、お酒の弱い方や子どもが食べる際は注意しましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)