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【この記事のエキスパート】
フードスタイリスト・料理家:江口 恵子
ナチュラルフード&スイーツカフェ ORIDO吉祥寺オーナー。
雑誌、広告、WEBサイトなどで、素材感、空気感のあるスタイリングと実生活に根付いた提案が人気。
講演会、料理教室、ケータリング、カフェとあらゆるシチュエーションで野菜たっぷりのおいしくて体に優しい料理を伝えるべく活動中。
ちょっと蕎麦が食べたくなったときに重宝するのが「乾麺の蕎麦」。乾麺の蕎麦には、十割そばもあれば、蕎麦粉以外の原料も含まれるものもあり、味わいや食感も大きく異なります。この記事では、乾麺の蕎麦の選び方とおすすめの商品をユーザー、エキスパート、編集部の視点からそれぞれ厳選してご紹介します。
乾麺の蕎麦の選び方
年越しにはもちろん、ちょっと蕎麦を食べたいときにも便利な「乾麺の蕎麦」。常温で長期保存できるので、ストックしておくと重宝します。また、乾麺の蕎麦とひとくちにいっても、蕎麦粉の分量や産地などの違いがあり、さまざまな種類があります。
この記事では、乾麺の蕎麦の選び方をご紹介します。フードスタイリスト・料理家の江口 恵子さんに乾麺の蕎麦を選ぶときのポイントを教えてもらいました。おいしい乾麺の蕎麦を選ぶためには、次のことを意識してみましょう
ポイントは下記。
【1】蕎麦粉の割合で選ぶ
【2】ご当地蕎麦にも注目
【3】食感にこだわるなら「麺の太さ・形状」をチェック
【4】蕎麦の種類で選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】蕎麦粉の割合で選ぶ
蕎麦粉の割合で蕎麦の味わいや食感が変わってきます。自分の好みの味を見つけるためにこちらのポイントを参考にしてみてください。
十割そば|濃厚な蕎麦の風味を味わえる
十割そばは、つなぎなどの小麦粉を使わず、蕎麦粉のみを使用して作られているのが特徴です。蕎麦本来の素朴な旨みと香りが楽しめ、舌触りや歯ごたえがまろやかです。冷たいそばにすると、蕎麦の味をしっかりと感じられるでしょう。
また、つなぎがないため十割そばの蕎麦湯もまろやかで飲みやすくなっています。小麦粉を使っていないため、ほかの蕎麦よりも糖質が低いのも魅力です。商品によっては食塩を使用している場合があるため、気になる人は事前に確認しておきましょう。
二八そば|のどごしがさわやか
二八そばとは、蕎麦粉が8割、小麦粉が2割の比率で配合されて作られた蕎麦です。十割そばよりも蕎麦の風味や香りはおさえられる一方、小麦粉が入ることでつるっとのどごしがよく、食べやすくなっています。
ゆでて温かいままでも、冷たくしてもおいしい蕎麦として楽しめます。そのまま蕎麦として食べるのはもちろん、アレンジレシピ用にも使いやすくなっています。
蕎麦粉少なめ|安価に蕎麦の風味を味わえる
蕎麦は、十割そばや二八そばのほか中間の比率の9割そばもあります。さらに、より蕎麦粉の割合が少なくなったものもあります。蕎麦粉の少ないものは、蕎麦の風味はおさえめになるものの手にしやすい価格のものがそろっています。気軽に蕎麦を楽しみたいときにも選択肢に入ります。
蕎麦粉の割合が少ないものは、茶そばや韃靼(だったん)そばとして楽しめるもの、特製の蕎麦つゆが付いているものなどもあります。
【2】ご当地蕎麦にも注目
市販の乾麺の蕎麦には、北海道、関西圏、信州と日本全国ご当地の蕎麦も販売されています。メジャーな信州そばや木曽そば、お土産でも知られている新潟のへぎそばや京都そば、日本三大そばである長野の戸隠そば、島根の出雲そば、岩手のわんこそばもお取り寄せで楽しめます。
ふだんなかなか食べられない各地のおいしさを楽しむなら、乾麺で気軽に楽しんでみましょう。
【3】食感にこだわるなら「麺の太さ・形状」をチェック
蕎麦の太さによって、食べ応えと食感が異なってきます。太めの蕎麦や極太蕎麦はしっかりとした食べ応えがほしい人に、細めの蕎麦はすすりやすいため、つるっと気持ちよく食べたい人に向いています。
蕎麦の形状も、ストレートのものから縮れているものまであります。ストレートのものは、つるつるとしたのどごしが特徴です。縮れているものは、麺と汁が絡みやすくなっています。蕎麦の食べ方によっても、太さや形状をチェックしておきましょう。
【4】蕎麦の種類で選ぶ
蕎麦の種類は、地域や作り方でさまざま。蕎麦の実の使用方法や材料によって味が異なります。ここでは「更科そば」「田舎そば」「藪そば」「韃靼(ダッタン)そば」をご紹介します。
更科そば
皮の部分を取り除き、内側の実の白い部分のみを粉に挽いたのが「更科(さらしな)そば」です。
品のよい香りと甘味を感じる繊細な味わいで、ほのかな甘味とのどごしのよさが特徴です。一番粉とも呼ばれる乳白色の蕎麦粉を使用しており、細く白い蕎麦は上品な見た目で人気があります。
田舎そば
蕎麦の実を皮ごと中心部分まで一緒に挽いた黒っぽい蕎麦が「田舎そば」です。
蕎麦の風味が生きていて、香りも味も強めで色が黒っぽい田舎そばは、しっかりとした主張のある味です。そば粉に蕎麦殻をつけたまま製粉するので、栄養素が高いのも特徴。蕎麦湯にもよく合います。
藪そば
甘皮をとらずに挽いたそば粉を使用した蕎麦で、緑がかっているのが「藪そば」です。
外皮に近い部分から挽かれるため色が濃く、コシが魅力の蕎麦。藪そばに使われる蕎麦は、二番粉・三番粉を使っていて、風味や粘りが強いのが特徴です。
韃靼(ダッタン)そば
ダッタンソバというそばの実から作られる「韃靼そば」。
普通そばよりもルチンが約120倍も含まれているといわれています。健康志向の方におすすめですが、
独特の苦味やクセの強さが特徴的なので、好みがわかれそうです。また、産地が海外の場合が多いので、国産蕎麦を購入したい場合は、パッケージを確認しましょう。