橋本マナミ、紺野ぶるま、鈴木亜美、今泉佑唯ら、7人の女性たちが架空の設定を演じる異色の“フェイクドキュメンタリー”番組『人間の証』が、フジテレビで21日(深夜1:35~2:05)からスタートする。
この番組は、映画『愛の渦』『娼年』を手掛けた三浦大輔監督が“架空の番組のディレクター”となり、女性たちに密着インタビューするという形式で構成。例えば、橋本マナミの場合、ホテルに呼び出された三浦らスタッフが、橋本から「ストリッパーになって活動していこうと思っています」と宣言されるところからスタート。橋本はその理由を「新たな自分への挑戦というかステップアップ。可能性への挑戦ですね」と言い、「事務所も辞めるつもりでいます」と固い決意を見せる。しかし、三浦には、その決断の真意が見えないため、橋本の日常に密着しながら質問を重ねていく。
その過程で「橋本さんが答えたくないであろう質問をしていいですか?」と切り出し、“国民の愛人”とのキャッチフレーズがある橋本に「実際に愛人だったことはあるんですか?」「橋本さんって、あの方の二番煎じだと思うんですよ。その道に後から乗っかったというか。その自覚はありますか?」などと、辛辣(しんらつ)な質問をぶつける場面も。橋本は顔色を変え「その質問は聞かれたくないですけど…。確かに…壇蜜さんですけど、それは…」と、答えていく。
やがて、やりとりはヒートアップし、「パワハラだと思ってますか?」「思ってますよ」「じゃあ、止めましょうよ」という臨場感あふれる展開も。しかし、この橋本と三浦監督のやりとりはすべて台本に基づくもので、芝居として表現される喜怒哀楽、さまざまな感情の中から、彼女たちの“リアル”への想像がかきたてられる番組だ。
撮影を終えた橋本は「満足度120パーセントの作品になっているんじゃないかなと思います。フェイクがリアルになっていく過程を視聴者の皆さまに楽しんでいただけたら幸いです」と感想。「居酒屋で三浦さんとケンカするシーンがあるのですが、監督の三浦さんと役者経験のないスタッフさんを巻き込みながらのアドリブも含むお芝居は、緊張感が漂っているとは思いますが、実は笑いをこらえるのが大変でした」と振り返る。
21日の放送は橋本で、28日は紺野、以降、鈴木、今泉と続いていく。紺野は「めちゃくちゃ楽しかったです!!【整形を決意した自分がいるパラレルワールド】にいる感覚でした。ただ、家に帰ってもカメラがまわってる気がして眠れなかったり、暴言を吐きそうになったり、尾を引きすぎて1人ハラハラしてました。あれ以上撮影を続けていたら、整形する資金を実際に借り入れに行っていた気がします。とはいえもうあそこに行けないのかと思うとすごく寂しいです」と興奮気味に語った。
三浦監督は「その女性の方がもっている世間的なイメージから、どうやって切り込んでいけば、“物語”が生まれるのかを考えました。台本作成のために、打ち合わせもカメラを回させていただき、僕がその方に対して興味をもっていることを全て質問し、皆さま、それに答えてくださりました」とコメント。女性たちは「皆さま、とても優しかったです(笑)。それぞれの方がそれぞれの思いで、このフェイクの世界を生きてくださりました」と話している。
番組の語りは、銀杏BOYZの峯田和伸が担当し、主題歌も銀杏BOYZの「生きたい」を起用。峯田は「人が“裸になるところ”が見たいのです。そこには一切のウソがないからです。でも相手を裸にさせたければ、まず自分自身が正直に裸になるしかないです。三浦さんはきっと“裸になるドラマ”を超えて“ドラマが裸になる”瞬間を見せてくれそうで、とても楽しみでもあり、こわいです」と印象を語っている。
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