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【この記事のエキスパート】
作家/アウトドアライター:夏野 栄
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。
アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。
アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。
『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。
この記事では、ウイスキーやウォッカなどのアルコール類を入れて持ち運ぶボトル「スキットル」の選び方とおすすめ商品を紹介します。コンパクトで丈夫なためキャンプや登山でも重宝します。スノーピークなど人気ブランドを中心に、ステンレスやチタン製の商品を厳選。
お酒の水筒
スキットルとは
スキットルとは、水筒のようにウイスキーやブランデーなどのアルコール度数が高いお酒を入れる容器。携帯性があり、ボトムスのうしろポケットにすっぽり入る形状になっています。
外出先やアウトドアでもお酒の風味を損なわずに携帯でき、基本は蒸留酒を入れること。日本酒やワインなどを入れると、持ち歩いているうちに風味が変わってしまいます。
スキットルはどんなシチュエーションで使うのがベスト?
携帯に便利なスキットルはアウトドアシーンに適しています。キャンプや釣り、登山などはなるべく荷物を減らしたいもの。コンパクトで丈夫なスキットルは持ち歩きにぴったりです。
キャンプファイアを囲んで食事をするときも、スキットルがあれば好きなお酒を楽しめます。また、スポーツ観戦などのちょっとした嗜みの際にもおしゃれです。
ただし、飲み過ぎには注意してください。
素材や形状など
スキットルの選び方
スキットルを選ぶときのポイントについて、ご紹介します。
【1】素材で選ぶ
【2】形状やデザインで選ぶ
【3】持ち運びたい容量で選ぶ
【4】機能性で選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材で選ぶ
スキットルには複数の素材が使われており、それぞれの素材に特徴があります。選ぶときはまず素材をチェックしてください。
手入れは簡単でリーズナブルな「ステンレス」
スキットルはいつも清潔にしておきたいグッズです。そのためにはお手入れが欠かせませんが、ステンレス製はぴったり。水筒にもよく使われている素材なのでお手入れしやすく、しかもサビにくいというメリットがあります。
リーズナブルなのもうれしいポイント。デザインもバリエーションが豊富なので、お好みを選べます。デメリットは金属特有のニオイがお酒に移りやすい点です。
軽くてサビにくい「チタン」
ステンレス同様、スキットルによく使われている素材がチタンです。軽くて丈夫なのでアウトドアなどハードなシーンで持ち歩くには適しています。
ステンレスのように金属のニオイがお酒に移りにくい点はポイントです。味にこだわりたい方にはチタン製が向いています。金額的には高くなりますが、お酒に思い入れがあるならレベルアップするのも楽しいでしょう。
耐久性とデザイン重視なら「ピューター」
本格的なスキットルを求めたい方にふさわしいのが、ピューターです。ピューターとはスズを多く含んでいる合金のことで、ニオイ移りがなく、お酒の味もまろやかになります。
ピューターは加工しやすいので、凝ったデザインのものがいろいろ揃っています。自分好みのデザインを探したい方向けです。
耐久性は高くないので、変形やキズには要注意です。
お酒の風味を残すなら「ガラス」や「プラスチック」
お酒の風味を大切にしたい方には、ガラスやプラスチック製のスキットルが向いています。ニオイ移りがなく、おいしいお酒をそのまま持ち歩けます。
ガラスはクリスタルガラス製のものなら丈夫で、割れる不安もありません。ガラスやプラスチックは見た目がクールですので、レザーカバーなどを装着するとインパクトもあり、長く愛用できるスキットルになります。
【2】形状やデザインで選ぶ
スキットルの特徴はお尻のポケットに入れやすいことです。そのためフィットしやすいように軽く湾曲しています。一般的なスキットルで多いのは四角形のフォルムで、ズボンの尻ポケットに入れやすい形状です。
商品によっては丸型など独特な形状のものもたくさんあります。デザインにこだわってみるのもスキットルを選ぶ楽しみのひとつです。おしゃれでスマートな使い方ができます。
【3】持ち運びたい容量で選ぶ
スキットルはアルコール類を持ち運ぶボトル。持ち運ぶアルコール量から選びましょう。
どの程度のアルコールを持ち歩きたいのか? またどの程度のサイズならパッキングに影響しないのか? 双方の要素を踏まえて、最適と思われるものに近い容量を見つけます。
連泊で荷物に余裕があるというケースなら大きめを。あるいは、一泊でヒップポケットに携帯する必要があるなら小ぶりのスキットルがぴったりです。
【4】機能性で選ぶ
スキットルを選ぶ場合、機能性も大切な要素です。とくにポイントとなるのは注ぎ口とフタをするキャップです。この2つの機能をチェックして選んでください。
漏斗(ろうと)の有無で選ぶ
スキットルは携帯性を重視しているためコンパクトです。そのため注ぎ口が細くなっており、お酒を注ぐときにこぼれやすくなっています。スキットルの機能で重視したいのが、注ぎ口の形状が漏斗になっていること。
漏斗状になっていればストレスなくお酒をコップに注げます。別途に漏斗だけ購入するという方法もありますが、つねに持参しなくてはならないので不便ですし、使い勝手の面でも不利です。
キャップ一体型なら蓋の紛失を防ぐ
アウトドアでは野営用のテントを張ったり、キャンプファイアの準備をしたりと動き回ることが多くなります。便利な小物グッズなどは紛失する可能性が高いです。
スキットルのキャップなども紛失してしまうと、中身のお酒を保護するのに苦労することでしょう。キャップが本体と一体化していれば紛失のおそれがなくなります。アウトドアシーンでスキットルを使うなら、キャップ一体型を選んでください。
スキットルの人気メーカー・ブランド
スキットルを選ぶときの目安として、ブランドにも注目する必要があります。アウトドアブランドとして評価の高いコールマンとスタンレーを紹介しますので、参考にしてください。
Coleman(コールマン)
アウトドアを楽しむ方なら誰でも知っているブランドがコールマン。テントやタープなどをはじめ、シュラフ、ランタン、調理器具などアウトドアライフに必要なあらゆるグッズが揃っています。
コールマンのスキットルはシンプルでキャップが一体化しているのが特徴です。アウトドアファンなら、コールマンのロゴがついたスキットルをポケットに忍ばせる喜びがわかることでしょう。
snow peak(スノーピーク)
日本の新潟県三条市発のアウトドア総合メーカーのスノーピーク。材質、機能にこだわり、業界トップレベルの品質、洗練されたデザイン性により、国内外で圧倒的な人気を誇ります。キャンプ初心者からキャンプ上級者までの幅広いキャンパー向けに商品を製造・販売しているため、ずっと使い続けられるようなキャンプ道具が多いのが魅力。
スノーピークが手掛けるスキットルはおしゃれで高品質。価格はその分高めではありますが、日本製らしい丁寧な造りになっており、手にしたときのフィット感が抜群。チタン製なので、お酒の香り移りがなく最後まで美味しく味わえます。
STANLEY(スタンレー)
スタンレーは100年の歴史があるメーカーです。真空断熱技術とスチールを融合させて開発した真空スチールボトルは、今でも世界中で愛用されています。冬でも温かい飲み物を楽しめるようになったのです。
スタンレーのスキットルは一般的なものより飲み口が広くなっており、飲みやすいのが特徴。キャップも一体化しているので紛失のおそれはありません。ザラザラした質感にスタンレーのロゴが入っており、長く愛用できるブランドです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)