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【この記事のエキスパート】
芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。

その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。

同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。

現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、
学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。


ドリルビットとは、いわゆる電動ドライバーの先端に取りつける刃のこと。この記事では、DIYアドバイザーの野口僚さんのアドバイスをもとに、ドリルビットの種類や選び方、おすすめ商品を素材別に紹介。金属の穴あけ用、プラモデル向け、木材の穴あけ用などを厳選しています。

ドリルビットとは電動ドライバーの先端に取りつける刃

出典:Amazon

ドリルビットとは、電動ドライバーの先端に取りつける刃のこと。ドリルビットには非常にたくさんの種類があり、何をしたいのかによって選ぶドリルビットが変わってきます。

基本的に電動ドライバーは、各用途のドリルビットを取り付け、回転させることで、ネジ締めや穴あけを行います。逆にいえば、ドリルビットがなければ電動ドライバーは使えません。

■ドリルビットの種類

ドリルビットには各用途ごとに種類が分かれています。

▼穴あけ用ビット

出典:Amazon

電動ドライバーの回転を利用して、穴を開けるためのビットです。

プラスチック用、木工用、金属用、コンクリート用、竹用など、素材ごとに分かれたビットや、下穴錐、皿取錐、フォスナー用など、先端の形状が特徴的なビット、さらに、ダボ用ビットという穴を探るためのビットもあります。

▼ネジ締め用ビット

出典:Amazon

電動ドライバーの回転を利用して、ネジを締めるためのビットです。

手動のドライバーと同じく、「+(プラス)」と「ー(マイナス)」があり、小さいサイズから大きいサイズまで幅広い展開があります。

▼研磨・研削用ビット

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電動ドライバーの回転を利用して、研磨・研削ができるビットです。

ガラスや金属、プラスチック、石などを研磨できる、素材ごとのビットや、面取りなどを行うビットなどがあります。

本記事では、ドリルビットの中でも一番一般的な「穴あけビット」について、選び方やお勧め商品をご紹介いたします。

ドリルビットの選び方

それでは、ドリルビットの選び方についてポイントを紹介します。ポイントは下記の4点。

【1】使うドライバーの種類とチャック形状
【2】加工材と加工内容(穴の大きさや深さ)
【3】セットかどうか
【4】正確性や安全性

これらを抑えることで用途に適したアイテムを見つけられます。一つずつ解説していきます。

【1】使うドライバーの種類とチャック形状をチェック

ドリルビットを取りつける電動のドライバーは、大きく分けて「ドリルドライバー」「インパクトドライバー」の2種類です。

DIYで使用するドリルビットには、一般的に丸軸と六角軸のものがあります。ドリルビットを装着する部分をチャックといい、「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」で構造が違います。

▼丸軸タイプ

出典:Amazon

チャックのうしろが丸くなっている「丸軸タイプ」は、ドリルドライバーに使用できます。手持ちの電動工具がドリルドライバーなら、ドリルビットを選ぶときは丸軸タイプです。

手持ちがインパクトドライバーの場合は、そのままでは丸軸タイプを使えません。アタッチメントを用意すれば取りつけが可能になります。間違って選ばないように事前にしっかり確かめてください。

▼六角軸タイプ

出典:Amazon

ドリルのうしろが六角形になっている「六角軸タイプ」はインパクトドライバーだけでなく、ドリルドライバーにも使用できます。もし選ぶときに迷ったり、事前の確認をしてなかったりの場合は、六角軸タイプにしておきましょう。

これからドリルビットをそろえるなら六角軸が適しています。六角軸タイプはしっかりとドリルビットを固定できるため、空まわりを防げるのがメリットです。

「インパクト使用可能」という記載があるか確認!

【エキスパートのコメント】

「ドリルドライバー」のチャックは先端の三ツ爪(みつづめ)がドリルビットをはさんでしめつける形状です。そのため、丸軸と六角軸の両方を装着できます。一方、「インパクトドライバー」のチャックは6.35mmの六角軸でないと取りつけられない構造です。「インパクトドライバー」で穴開けをする予定の方は、必ず六角軸のドリルビットを選ぶようにしましょう。

「インパクトドライバー」はドリルビットを回転させるだけでなく、回転方向に打撃を加えることができる工具です。しかし、ドリルビットのなかには打撃による衝撃に弱いものもあります。「インパクトドライバー」に装着できるタイプのドリルビットでも、念のためパッケージや製品説明に「インパクト使用可能」という記載があるかどうか確認しておくと安心です。

【2】加工材と加工内容(穴の大きさや深さ)をチェック

出典:Amazon

ドリルには金属用、木工用、コンクリート用などの種類があり、目的によって使い分ける必要があります。木工用は木材だけでなくプラスチックの穴あけに、金属用はステンレス用などがあるので素材によって使い分けてください。

金属用でも木材の穴あけに使用できますが、仕上がりが雑になりがち。コンクリート用は振動ドリル専用になるので注意してください。

加工材に適したドリルを選ぼう!

【エキスパートのコメント】

ドリルビットは刃の形状によって切削するのに適した加工材が決まっています。不適切なドリルビットを使用すると加工ができないだけでなく、思わぬ事故につながる場合もあるので注意しましょう。

多用途タイプのドリルビットを使えば、さまざまな素材の穴開けができます。しかし、木材なら木工用、金属なら金工用などのように、加工材専用として販売されているドリルビットのほうが切削性が高く、キレイに仕上がるのが普通です。使いたい加工材が決まっているなら、できるだけ専用のドリルビットを選びましょう。

基本的には、パッケージや製品説明に加工可能な材質が記載されています。必ずよく確認してから購入するよう心がけましょう。

【3】セットかどうかチェック

出典:Amazon

はじめてドリルビットのセット商品を購入するときは、そろえるサイズに気をつけます。ネジの下穴をあけるのに使うことが多いので、一般的には1.5~6.5mmぐらいのサイズがそろっていればじゅうぶんです。

セット商品のなかにはサイズ別に十数本も入っているものもありますが、はじめてDIYをするには持て余すでしょう。ただし本格的な木工作業を目指すのならお買い得です。

【4】正確性や安全性をチェック

出典:Amazon

木工作業や金属加工をおこなうときは正確さだけでなく、安全性も求められます。選ぶときはこの2点にも注意を払ってください。

金属加工の場合は滑りやすいので、ドリルの先端にシンニングされているドリルビットを選びます。シンニング加工というのは、素材への食いつきがよくなる加工法で、金属面にかんたんに穴あけが可能です。

安全性の面でも滑りにくいドリルビットが向いています。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)