女優の中村ゆりが、きょう14日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『パーフェクトワールド』(毎週火曜21:00~)の第4話の見どころを語った。
第4話では、受傷直後の樹(松坂桃李)を叱咤(しった)激励し、支えてきた葵(中村)と樹の過去を知ったつぐみ(山本美月)が、次第に葵の代わりに樹を支えたいと強く思うようになり、介護の勉強を始める。あきれつつも、そんなつぐみを支えたいと洋貴(瀬戸康史)はさらに距離を縮めていくが…。
一方、第3話で描かれた回想シーンで、自殺しようとする樹を葵が止めたシーンに対し、SNS上では「ただ優しいだけよりも長沢さんのようなキツめの看護師って必要だ」や「長沢さん、ただの悪役じゃないのね。つぐみにきつく当たった後に後悔しているのは意外」といったコメントが寄せられた。
そんな葵について、中村は「自分の解釈としては、葵は葵なりの仕事に対するプライドがあったり、一番現実を見てきた立場ならではの正義があったりするなとは思いながらも『結構なことするな』という印象です(笑)。ドラマのスパイスとして受け取っていただき『いい意味で嫌われたらいいかな』と思います。本当にこじらせていますよね(笑)。越えてはいけない線を越えていますが、人間臭さとして『彼女も全然完璧じゃない』っていう意味でとらえてもらえたらうれしいですね」と語る。
さらに、「共感とまではいかないかもしれませんが、働く女性としてプロに徹しているところは理解できます。人の生死や挫折、再生などを間近に感じるとても大変なお仕事ですし、強くなければ持てない慈愛もあれば、きれいごとではすまされないストレスもあるだろうと思います」と分析。
その上で、「ラブストーリーに必要な、“ちょっと邪魔するポジション”も見せつつも、葵の中での“好き”という気持ちも大事にしています。また、つぐみにひどいことを言っている自分に対しての、恥ずかしさや悲しさもあるでしょうから、ただのキャラクターにならないようにしたいと思います。1話の終わり、樹にボディータッチをすることに対して少し抵抗があったのですが、実際、看護師の方にお話を伺ったときに“患者さんを安心させるために触ることもある”ということを教えてもらって、ふに落ちたのを覚えています。そういった現場の方の声も意識したいと思いますね」と、プロ意識の高さをのぞかせた。
そして、「ラブストーリーでありながら、漫画とは思えないくらい、深いところまで踏み込んで描いていることにびっくりしましたし、知らないこともすごく多かったです。この作品がドラマになることで、大事なことが知られていくというのは、素晴らしいことだと思いました。本当に美しい2人のラブストーリーだから、なるべくかき乱したくないんです。でも、葵は大いにかき乱していくので、“不器用な人なんだ”と、面白がって見守ってあげてください(笑)」と呼びかけている。