長かったGW10連休が終わり、ほっとしている方も多いのではないでしょうか。お金を使い過ぎてしまい、早くも給料日が待ち遠しい、クレジットカードの請求が怖い…と思う方も多いかも知れません。GW中にクレジットカード払いをメインにしていた人は、まずは利用明細をチェックして、引き落とし予定額を書き出しておきましょう。

既にレジャー費として予算を持っていたのであれば、そのお金はクレジットカードの引き落とし口座へ入金して確保しましょう。予算オーバーしていた場合は、貯蓄や生活費から補填する必要があります。金利手数料が高いリボ払いへ変更するのは最終手段です。できるだけあるお金で解決しましょう。

いつも連休などでレジャー費を予算オーバーしてしまうのであれば、専用の口座を作って毎月一定額を積立することをおすすめします。この口座は同時に、家電の買い替えや賃貸の更新料、旅行や帰省、結婚式に招待された際のご祝儀や交通費、ドレス代などまとまった出費にも使うことができます。

これら20万円程度の毎月の給料から捻出しにくいやや大きめの出費に備えた口座で、20~50万円ほどストックしておくと安心です。この口座へのお金の貯め方は、毎月の給料から定額を貯めて、ボーナスは手取り額の3割、生活費の残りをこの口座に入金しておきましょう。

50万円を超えて100万円くらいになっても使い道が特にないようであれば、50万円を住宅購入資金の頭金や繰上返済の一部にしたり、投資運用にまわすのもいいでしょう。すぐにある程度まとまったお金が用意できると何かと心強いものです。ただしこれはあくまでもまとまった出費に対応するための口座なので、住宅、教育、老後といった目的が決まった貯蓄は別途積み立てておきましょう。

給料日まで現金がほとんど無い場合は、カード払いでその場をしのいでしまうと、結局は翌月以降の支払いに困る可能性があるので、今ある現金で給料日までやりくりしましょう。

自炊メインで、お弁当も手作りします。買うものは加工されたものではなく、野菜や肉といった原材料を買うことで食費は抑えられます。お米やパスタやうどんといった乾麺も取り入れて、食卓がマンネリ化しないような工夫も必要です。何を作るか悩んだら、レシピサイトを参考にすると良いでしょう。作りたい食事だけではなく、今ある材料で検索をすると、それらを使ったレシピを見ることができます。

現金が無くても、商品券やQUOカードといった金券類が眠っている可能性があります。こうした金券類を使って買い物をしても、売って現金化して支払いに充てることもできます。眠っている金券類がないか、引き出しなどを整理しながら確認してみてもいいでしょう。また、使っていないポイントがあればこれを機にポイント払いをしてしのぐのも手です。

ほかにも本やCD、服など使っていないものがあれば、売って現金化してもいいでしょう。メルカリでの売上金がお店で使える「メルペイ」のサービスをスタートさせました。スマホにメルカリアプリが入っていれば、不要品を売ってポイントを購入してそのポイントでメルカリ内の買い物やコンビニなどでの支払いができるようになります。

困ったときこそやりくりの知恵が浮かぶものです。お金を事前に準備することも大切ですが、安易な手段に頼ることなくできることを考えて乗り越えるのもまた必要なスキルといえるでしょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

  • alt
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している