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【この記事のエキスパート】
一般社団法人和装美やまとなでしこ協会代表理事 株式会社和装美代表:金井 夕子

一般社団法人和装美やまとなでしこ協会代表理事 株式会社和装美代表:金井 夕子

和装・和婚、オリジナルウエディングパーティープロデュースを手掛ける株式会社和装美の代表をつとめ、その他広告.TV.CM等では、和装・和婚の監修やディレクションもこなす。

和装のマナーや知識の講座を学生向けに特別授業プログラムで担当。プロ向けには知識マナーも含めた和装撮影の見え方等のセミナー業も担当。

企業との和装が入るイベント運営も技術含め担当し、和装の専門家としての活動もこなす。

一般社団法人和装美やまとなでしこ協会では代表理事をつとめ、着物好きと遊んで楽しむイベントを通して着物産業の発展に貢献する事も掲げて活動。

着物を学びたい人、着物で仕事をしたい人へは和装プロデューサーとしての立場から、技術面のみならず接客、撮影スタイリストなどもカバーできる講座を開講。

和装業界の働く環境と待遇も変えていく事も協会の掲げる理念の1つとしている。趣味で着物を楽しみたい人と働きたい人が一緒に活動できる協会の着物二ストも募集中。着物二ストは登録無料です。


夏の暑さを和らげてくれるだけでなく、浴衣や着物などの和服姿をより華やかに魅せてくれる「扇子」。この記事では、扇子の選び方の説明と、おすすめ商品を男性向け・女性向けにわけて厳選!高級感のあるものや安いものまで、幅広く紹介します。

素材や中骨の数などをチェック!
扇子の選び方

和装プロデューサー・金井夕子さんにお話をうかがい、扇子の選び方のポイントをご紹介。素材や中骨の数をよくチェックすることが大切です。ぜひ扇子選びの参考にしてください。

【1】持つ人に合うサイズを選ぶ
【2】耐久性と価格のバランスで扇骨の数を選ぶ
【3】布扇子は素材の特徴で選ぶ
【4】気軽に使える紙扇子もおすすめ
【5】骨組みの素材で選ぶ
【6】シーンに合わせて適切なものを選ぶ
【7】長く愛用するなら伝統的なブランド扇子も

上記のポイントを意識しながら、自身にぴったりの扇子を見つけましょう!

【1】持つ人に合うサイズを選ぶ

扇子は商品によって長さが異なります。女性が持つか、男性が持つかによってサイズを選びましょう。

一般的に男性向きの扇子は7寸5分(約23cm)、女性向きの扇子は6寸5分(約20cm)のものが多くなっています。持つ人の手のサイズによって適した扇子の長さが異なります。また、体の大きな男性なら大きめサイズの扇子を持つのが向いています。

【2】耐久性と価格のバランスで扇骨の数を選ぶ

扇子の内側の骨を中骨とよびます。中骨の本数が多ければ多いほど見た目の高級感や、耐久性が高くなります。ただし、中骨の数が多いとそれだけ竹を細くけずらなければいけないため、扇子の価格が高くなる傾向にあります。

中骨の数は扇子によって異なり、60間(けん)まであります。耐久性や見た目の高級感と、価格のバランスで中骨の数を選びましょう。

【3】布扇子は素材の特徴で選ぶ

扇子には色柄もさまざまなものがあり、果物柄や北欧をイメージした柄、お花柄や伝統柄など自由に選べます。同じような柄でも、紙や布など素材によって見え方が変わるものです。紙素材に比べて布素材の扇子は風を逃がしやすいのですが、破れにくいなどの利点があります。上品に、女性らしく見せたい方は、ガーゼやレース素材もおすすめです。

素材以外にも、丸形など形によってかわいらしく見えるものもあります。清涼感を第一に求める方は骨の数が多いものがおすすめです。

フォーマルシーンにも使えるシルク

出典:Amazon

布扇子の素材のなかでも高級なものがシルクです。光沢としなやかさがある素材のため、上品な雰囲気を出したいときや、フォーマル・ビジネスシーンでも使える扇子を探しているときにも向いています。

シルクの扇子はプリントのあるものから無地のものまであります。扇子を使う人の性別や年齢によっても選びやすいものがそろっています。

和装や女性らしさを演出したいときは綿

出典:Amazon

綿素材の扇子は、和柄をほどこしたデザインが多くなっています。和装との相性もよいので、浴衣など和装のときの扇子を探しているときにも向いています。

色柄も選びやすいポリエステル

ポリエステルの扇子は透け感があり、デザインが豊富にあるのが特徴。手にしやすい価格のものがそろっているので、好みの色や柄のものも探しやすいです。

ポリエステルの扇子はほかの布扇子や紙扇子よりも耐久性が高く、水濡れに強いのも魅力。服装を選ばず持てるので、気軽にふだん使いできる扇子を求めているときにも選択肢に入ります。

涼もとれて男性の浴衣にも使いやすい麻

麻で作られた扇子は、すき間がなく厚みがあるのが特徴です。あおげば効率よく風を送れるので、涼をとりやすくなっています。麻の扇子は、扇子のなかでも高価なほうになります。

麻を素材とした和装との相性もよいです。とくに男性の浴衣は麻素材のものも多いので、麻の浴衣のときに持てる扇子を探しているときにも向いています。

【4】気軽に使える紙扇子もおすすめ

出典:Amazon

紙でできた扇子は、布と違って風を通さないため、あおぐと風量が多いのが魅力です。独特の風合いで高級感のある和紙や、手にしやすい価格のクラフト紙などが素材として使われています。

デザインも豊富にあるので、好みの一品が見つけられます。布と異なり水濡れに弱いので、雨の日などの取り扱いには気をつけましょう。

【5】骨組みの素材で選ぶ

出典:Amazon

なごみや『和扇子 紅溜め塗り骨』

扇子の中骨や外側にある親骨には、竹をはじめいろいろな素材が使われています。扇子の骨組みの素材の特徴での選び方を解説します。

定番素材の竹

出典:Amazon

中骨と親骨をあわせた扇子すべての骨を扇骨とよびます。扇骨の素材として多く採用されているのが、竹です。しなやかで耐久性があるのと、扇子の風合いによく合うことから多く使われています。

扇子に使う竹は、竹の皮の部分を使用した上質竹と、竹の身の部分を使用した並質竹があります。上質竹はかたくてコシやツヤがある一方、希少部位のため高価になります。並質竹はやわらかくツヤがない一方、手にしやすい価格です。

竹の扇骨は、竹の質感をそのままいかした白竹、唐木色の染料で染めたこげ茶色の唐木染竹、高級感と耐久性をもたせた黒竹と色も幅広くあります。

親骨にアルミやアクリルを使ったものも

出典:Amazon

扇子の外側の骨である親骨部分には、竹以外にもアルミやアクリルなどの素材を使ったものもあります。アルミ製のものは扇子をたたんだときに親骨がキズつきにくいのがメリット。アルミならではの涼しげな風合いも楽しめます。

アクリルを骨に採用した扇子は、ツヤがでるのが特徴。ただし、竹のものよりもカジュアルな風合いになるので、シーンに応じて選びましょう。

【6】シーンに合わせて適切なものを選ぶ

扇子は使用するシーンに合う適切なものを選びましょう。

贈りものには名入れできるものを

購入した扇子に名入れできるサービスを提供しているところもあります。名入れの扇子は、誕生日や記念日のほか、父の日や母の日、成人祝いや定年祝いなどいろいろなシーンの贈りものとしてよろこばれるでしょう。

親骨の部分に名前をレーザー彫刻するサービスのほか、扇子を閉じると中骨部分に名前が浮かび上がる名入れサービスもあります。

ビジネスシーン用にはシンプルなものを

暑い夏にビジネスシーンでお使いいただく場合、色柄はシンプルなものがおすすめです。柄のない無地の扇子がスマートさを演出してくれます。女性の場合は暗い色味の扇子よりも、薄いピンク系・ホワイト系などやわらかい色味の方が女性らしさを引き立てます。

男性は落ち着いた紺や茶、黒など濃い目の色味がおすすめ。扇子の色や柄などで、理想の自分を演出することができます。

礼装用は帯に挿すものとは別に用意する

礼装用の扇子は、「祝儀扇」といっていくつかの決まりがあります。礼装用はご挨拶時のマナーとして常に帯に挿しています。そのため着物を着た際には、必要に応じて涼をとる扇子をもうひとつバッグの中に用意しましょう。

その際は、女性らしさが出るようなレースの扇子や、ビジネスでも使えるような派手でないシンプルなものを選ぶことで、着物姿が上品に見えます。

【7】長く愛用するなら伝統的なブランド扇子も

出典:Amazon

歴史のある扇子店では伝統的な製法に現在の技術を取り入れるなど、その扇子店だからこその商品が作られています。ワンランクうえの扇子や、長く使える扇子を探しているときには、歴史の長いお店の扇子を選ぶのもよいでしょう。

伝統的な扇子のほか、洋の要素を取り入れたファッショナブルな扇子、アーティストとのコラボをしたデザイン性の高い扇子など、いろいろなものがそろっています。

和装プロデューサーからのアドバイス

【エキスパートのコメント】

たとえば黒留袖と合わせる際は黒骨の金銀の扇子を使わなければならないなど、用途によってさまざまな決まりがある扇子。

ふだん使いではお好きなものをお選びいただいて構いません。しかし、着物のときにお使いになる扇子は、どんな場所にどんな着物を着ていくかを考えて購入していただく必要があります。また、女性用と男性用とでサイズ感が違うものもありますのでそうしたことも確認してください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)