JR西日本福知山支社は10日、「天空の城 竹田城跡号」車両(キハ40-2007)をリニューアルした新たな観光列車の車両愛称を「うみやまむすび」と発表した。新しい車体ラッピングデザインやロゴマークなども公開した。
「天空の城 竹田城跡号」は2014年4月26日に運行開始し、今年のゴールデンウィーク期間をもって、これまでのラッピングデザインでの運行を終了した。その後はコンセプトとデザインを一新した観光列車にリニューアルする計画とされていた。
「うみやまむすび」は北近畿の主要観光地である「城崎温泉」を拠点に、日本三景として有名な名勝「天橋立」、「日本100名城・恋人の聖地」に認定された「天空の城 竹田城跡」など、北近畿エリアの魅力あふれる地域を結ぶ観光列車となる予定。運行区間や運転開始日など詳細は改めて発表される。
車体ラッピングデザインのコンセプトは「~しあわせ結び宝箱~」。土地と土地を結ぶだけでなく、人の心も温かい糸で結ばれることをイメージするとともに、乗客を大切にもてなし、列車で過ごすひとときが「旅の宝もの」になってほしいと願いを込め、「宝箱」をイメージしたデザインとなった。旅先でのさまざまな「であい」、気持ちの「ふれあい」をハート型の結びで表し、幸せを運ぶこうのとりの装飾を施すことで、「しあわせなご縁を結ぶ」旅のイメージを表現している。
ロゴマークは下部の波(海)から上部の山へ、変化する車窓をひとつにまとめ、「うみやまむすび」の車両名を想起させるデザイン。ロゴタイプは日本語・英語ともにレール1本でつながり、海から山へ、山から海へ行き来するイメージを文字化した。