北大阪急行電鉄と箕面市は8日、北大阪急行線延伸事業に関して、設計および工事工程の見直しなどが必要になったことから、これまで2020年度としていた開業目標を2023年度に変更すると発表した。

  • 北大阪急行線延伸事業の開業目標を2023年度に見直し

北大阪急行線延伸事業は、江坂駅から千里中央駅まで運行している北大阪急行電鉄南北線を千里中央駅から北へ約2.5km延伸し、商業集積の中核となっているかやの中央に箕面萱野駅、大阪大学の開校が予定されている船場地域に箕面船場阪大前駅を設置する計画で、2016年度から用地買収および工事に着手して事業を進めている。

この事業により、緑豊かな住宅都市・箕面に利便性が加わり、まちの魅力向上を図るとともに、大阪の南北軸の強化といった広域的な効果を目的としている。

開業目標の変更に関して、箕面市の発表によると一部の用地が土地収用法の手続きに至るなど、用地交渉が長期化したことによって工事着手が遅延したほか、基礎杭施工箇所に昔のコンクリート擁壁があることが判明し、その撤去に時間を要したため、工期が延長したという。シールドトンネル掘削箇所に土留壁があることが判明し、狭隘な空間での撤去作業に時間を要したことも工期延長の理由に挙げている。