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【この記事のエキスパート】
文房具ライター:きだて たく

文房具ライター:きだて たく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。

極端な悪筆と工作下手がコンプレックスゆえに自分を助けてくれる便利な文房具を探し求め続けており、その活動の結果得られた情報を雑誌・WEBなどの媒体で公開している。

文房具に関する著書多数。近著には『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(共著 スモール出版)がある。


本記事では、会社や自宅で紙や書類をまとめるのに便利な文具、ホッチキスの選び方とおすすめ商品を紹介します。子供も使える安全な針なしタイプや、パンフレット作りに役立つ中綴じ用、おしゃれでかわいいデザインの製品、持ち運びやすいコンパクトサイズ、安い製品などを厳選!

綴じる枚数などをチェック!
ホッチキスの選び方

ホッチキスにも、さまざまなタイプがあり、用途によって適したホッチキスが変わります。

選ぶときのポイントは次のとおり。

【1】綴じ可能枚数は強力な「32枚綴じ」を選ぶ
【2】多用するなら分厚くても弱い力で綴じられるものを
【3】針が平らになるものを選ぶと書類の山にしたときに安心
【4】ホッチキスの種類で選ぶ
【5】軽い力で綴じられるホッチキスも
【6】綴じ位置が確認できると使いやすい
【7】リムーバー付きだと便利
【8】持ち運ぶならコンパクトなタイプも

これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。

【1】綴じ可能枚数は強力な「32枚綴じ」を選ぶ

【エキスパートのコメント】

一般的に使用される10号針のホッチキスは、コピー用紙でだいたい2枚から20枚前後が基本的な綴じ可能枚数となっています。ただ、最近は機械の改良によって綴じ枚数は大きくアップし、最大で32枚綴じまで発売されています。

この最大綴じ枚数は大きくて困ることはないので、できれば32枚綴じを選んでください。また、特殊な11号針で最大40枚綴じというパワフルなものもあり非常に便利ですが、専用針が必要で10号針とは混在させて使えないので要注意です。

【2】多用するなら分厚くても弱い力で綴じられるものを

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

綴じる枚数が多くなると、今度はそれだけ針を打つのに力が必要になってきます。分厚い書類を綴じるのが一度なのであればともかく、何度も綴じていると手が疲れてしまいます。

最近発売されている綴じ枚数が多いホッチキスは、内部に小さな操作力で大きな力を生み出すことのできる倍力機構が搭載されているものが多いです。

「綴じる力50%オフ」などと謳われている製品であれば、軽い力でサクサクと厚い書類も綴じることができるので、ホッチキスを多用するなら便利な機能と言えるでしょう。

【3】針が平らになるものを選ぶと書類の山にしたときに安心

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

一般的なホッチキスで綴じた跡を裏から見ると、針がメガネ型に盛り上がっていることがわかります。同じ箇所を綴じた書類が何冊も積み重なっていくと、そのメガネ型の盛り上がりだけが高くなり、無駄に厚くかさばってしまいます。また、書類の山が崩れやすくなるというのもやっかいなところ。

しかし、フラット機構のホッチキスなら、針を打つと同時にメガネ型の盛り上がりを潰して平らにしてくれます(フラットクリンチなどメーカーによって呼び方は異なります)。書類の束がすっきり片付くのは大きなメリットです。

【4】ホッチキスの種類で選ぶ

出典:Amazon

ホッチキスの中にもさまざまな種類があります。コンパクトで携帯性の高いものから、力がいらず自動で動くものなど、使う場所や使い方によって選ぶホッチキスは変わってきます。

仕事で資料作成がたくさんあるなら作業効率がアップするものがいいでしょう。自分がどんな場面にどれくらいの頻度で使うのかを考えて、ホッチキスの種類を選びましょう。

「ハンディタイプ」ひとつ持っておくだけで便利

出典:Amazon

ホッチキスと聞いてこのハンディタイプのものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。自宅や職場でときどき使用するという方は一般的なハンディタイプがおすすめです。手のひらサイズで使いやすく、常備品としてもぴったり。

20枚ほど綴じられるものが多く、たくさんの書類を綴じるためには不向きですが、40枚ほど綴じられるホッチキスもありますよ。

「卓上タイプ」綴じる枚数が多いときに活躍

出典:Amazon

机の上に置いたまま使用する卓上タイプは、たくさんの書類を綴じたい方やよく使用する方におすすめ。あまり力を入れずにたくさんの枚数を綴じることができます。卓上タイプでも綴じれる枚数はバラバラなので、確認してから購入しましょう。

机の上に置きっぱなしでも邪魔にならない小型のものから、力のいらない電動のものまであります。どんなものが使いやすいかチェックしてみましょう。

「針なしタイプ」子どもやちょこっと使いにぴったり

出典:Amazon

少ない枚数を綴じるなら針なしタイプもあります。お子さんが使う場合や、乳幼児がいるご家庭にもおすすめ。針を使わないので綴じた部分がかさばらず、書類を重ねたいときに便利です。

小さな穴をあけて折るタイプと、圧着するだけで綴じるタイプがあります。圧着するタイプは穴の跡が残らないので、仮綴じとしても便利です。針を買わなくていいので、コスパがよくエコロジーです。

「電動タイプ」力を使わずに綴じれる

出典:Amazon

大量の資料を作成したい時には、電動のタイプがおすすめ。綴じる力はほとんどいらず、自動的に綴じてくれます。10号針に対応しているものも多く、針のチャージ量も多いので交換する回数が少ないのも嬉しいポイントです。

他のタイプのホッチキスに比べると価格は高くなりますが、作業効率を上げたい方におすすめです。

中綴じには中綴じ専用か回転式のホッチキスを使おう

出典:Amazon

冊子などを作りたいときには、中綴じ用のホッチキスが必須です。普通のホッチキスでは届かない冊子の真ん中部分にまで届き、タテに綴じることもできます。

中綴じだけに使うのであれば中綴じ専用のものの方が綴じる力が強いのでおすすめです。回転式のものは、中綴じだけでなく一般的なホッチキスとしても多様に使用することができます。

工作用ならタッカーがおすすめ

木工、建築やDIYに使うなら、工作用のホッチキスといえるタッカーがおすすめです。家具に布を貼ったり、木材同士をつなぎ合わせたりするときに使います。

【5】軽い力で綴じられるホッチキスも

握りやすいデザインになっているかをチェックするのもポイントです。自分の手に合わないものを使うと、余計な力を使って疲れてしまいます。また、失敗しやすくなり、針を外して綴じ直すことになるので余計な労力がかかります。

握りやすく手にフィットするデザインのものは、失敗が減りスピーディーに作業を進めることができます。

【6】綴じ位置が確認できると使いやすい

綴じる針の位置をそろえてきれいに仕上げたい方は、綴じ位置ガイド付きのものがおすすめ。針の位置が違ったり、斜めになってしまったり、針の位置を揃えてきれいに綴じるのは案外難しいのです。

奥行きをそろえてきれいに綴じたいのであれば、綴じ位置ガイドがついているものがいいでしょう。綴じ方がきれいだと相手に好印象を与えることができます。ちょっとした工夫で差をつけましょう。

【7】リムーバー付きだと便利

針で綴じるタイプのホッチキスを使うなら、リムーバーつきを選ぶのがおすすめです。綴じるのに失敗したときや、綴じられた書類をシュレッダーにかけたいときなど針を外す場面は割とあるのです。

リムーバーつきのものであれば、スムーズに取ることができますし、爪を傷めることもありません。ハンディタイプのものはリムーバーがついているものが多いですが、ついていない商品もあるので確認しましょう。

【8】持ち運ぶならコンパクトなタイプも

カバンなどに入れて、携帯したい方は持ち運びがしやすいかもチェックしましょう。バックなどに入れて常に携帯していると、いざ必要な時にすぐに取り出せて便利です。

ただしコンパクトさを求めるあまりに、小さすぎると使いづらくなるので、丁度いいサイズ感のものを選びましょう。ロック付きのものにすると、カバンのなかで針がおちる心配もいりませんよ。

文房具ライターからのアドバイス
綴じ枚数・綴る力・フラットクリンチ機構を確認!

【エキスパートのコメント】

最初にも述べましたが、今から一般的なホッチキスを買うなら、32枚綴じ・綴じる力50%減・フラットクリンチ機構の3つは必要な機能といえるでしょう。

おすすめ商品としてはマックスのサクリフラットを紹介していますが、見た目やカラー、雰囲気を優先して他社の製品を選んでも、まず不満を感じることはないでしょう。

どの機能も一昔前のホッチキスと比べると格段に進化していますので、とにかく試してみてください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)