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【この記事のエキスパート】
フードスタイリスト・料理家:江口 恵子
ナチュラルフード&スイーツカフェ ORIDO吉祥寺オーナー。
雑誌、広告、WEBサイトなどで、素材感、空気感のあるスタイリングと実生活に根付いた提案が人気。
講演会、料理教室、ケータリング、カフェとあらゆるシチュエーションで野菜たっぷりのおいしくて体に優しい料理を伝えるべく活動中。
ツナ缶はサラダやパスタに入れることで手軽に魚を摂取でき、あと一品作りたいときにも便利。購入の際は、マグロかカツオか、オイル漬けタイプか水煮タイプか、生産地などを比較して選びましょう。この記事では、ツナ缶の選び方とおすすめの商品をユーザー、エキスパート、編集部の視点からそれぞれ厳選してご紹介します。
ツナ缶の選び方
ここからは、ツナ缶を選ぶときのポイントを詳しく説明していきます。ポイントは下記。
【1】素材
【2】加工方法
【3】形状
【4】製造日・賞味期限
【5】扱いやすさ
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材で選ぶ
本来ツナ缶は、マグロで作られていたのですが、大量生産するようになり、マグロより安価で安定した仕入れが可能なカツオでも作られるようになりました。
最近では、大手メーカーのツナ缶の多くが、カツオで作られているため、素材にこだわる人ならこれらもチェックしておきましょう。
ホワイトツナ|白い身で淡泊なビンナガマグロ
胸びれが長いビンナガマグロを使ったツナは、ホワイトツナやホワイトミートツナと呼ばれます。身が白く淡泊な味わいで、高級シーチキンの原材料にもつかわれるビンナガマグロ。とくに腹肉はトロのように脂がのっていて、腹部だけを使ったシーチキン缶詰もあります。
そのまま食べると鶏肉に似た肉質で、まるで海の鶏肉。ツナとシーチキンの違いですが、「シーチキン」は商標登録されている商品名で、「ツナ」が一般的な呼び名です。
ライトツナ|買い求めやすいキハダ・メバチ・カツオ
ライトツナとツナの違いがわからない人も多いかもしれませんが、ツナのなかでもキハダマグロやメバチマグロ、カツオから作られているものが、ライトツナ・ライトミートと呼ばれています。
いなばライトツナなどの商品があり、先ほどご紹介したビンナガマグロのホワイトツナよりも、買い求めやすい値段が特徴です。激安セール品としてライトツナフレークが販売されることもあるでしょう。キハダは名前のとおり黄肌、黄色い身をしていて、身が締まったあっさりとした味わい。
メバチは刺身としても食べられることが多く、さっぱりとしていますがトロもとれるなど脂ものっています。カツオは赤身のやわらかい肉質が特徴です。マグロが使われていないことを示すため、メーカーによっては「ツナマイルド」と表記されています。
【2】加工方法で選ぶ
ツナ缶は綿実油やサラダ油で作られているものが主流ですが、最近ではオリーブオイルで作られているものも増えてきました。オリーブオイルで作られたものは口当たりが軽く、オリーブオイルのうまみも感じられます。
また、カロリーが気になる人や、さっぱりと和食に使いたいときなどは油を使わずに、野菜ベースのスープに漬けた水煮タイプを選ぶといいと思います。
油漬け|コク深い味わいが特徴
油漬のツナ缶とは、綿実油や大豆油に野菜エキスを加えたものです。調味液の半分以上が油で、コクがある味わいが特徴。油が調味液の半分未満と控えめの量だと「油入り水煮」と表記される場合も。
オリーブオイルやべに花油など、ヘルシーで特徴のある風味の油を使った商品もあり、ツナ缶の油の違いを楽しみながら食べるのもおすすめ。
水煮|あっさり・低カロリーが特徴
水煮のツナは油が使用されていない分、低カロリーでヘルシーで、味わいもあっさりとしています。ダイエットや筋トレなどで脂質&カロリーを減らしたい人や、赤ちゃんの離乳食に使いたいときには、ノンオイルツナ缶がぴったりです。
水や野菜スープ、まぐろ節エキス・まぐろエキス、あるいはかつお節エキスとかつおエキスなどが調味液として含まれています。また塩分やエキスも含まれておらず、水のみを使用した添加物フリーの水煮ツナ缶もあります。
【3】形状で選ぶ
ツナ缶の形状は大きく分けて3種類。魚の身をそのまま詰めてあるのがソリッドで、ファンシーやブロックとも呼ばれます。かたまり肉そのものの形をいかしたレシピにはもちろん、ほぐせばこまかい形状にもなるので調理の応用が利きます。
ころころとした一口大のチャンク。ごろっとした食感を楽しめるお好み焼きやカレー、鍋などに入れるとおいしく食べられます。
こまかくほぐされているシーチキンフレーク。サンドイッチやおにぎりの具材として、使われることが多いタイプです。ほかにもサラダや手巻き寿司など、ほかの食材と一緒に混ぜるレシピに向いています。
【4】製造日・賞味期限を確認
缶詰にされて3年ほど保存できるツナ缶ですが、おいしく食べられるタイミングがいつかご存じですか?それは製造されてから半年以上経ってから。時間が経つと、調味液がツナに染みこんでよりおいしくなります。製造日から半年以上経っているものを選ぶ、また早めに買っておいて時間を置くのがおいしく食べるコツです。
賞味期限が切れないように確認して選ぶこと。また開封したあとは品質が落ちるため、なるべく早く食べ切りましょう。
【5】扱いやすさで選ぶならパウチやパックタイプ
缶詰ではないパウチタイプのツナもあります。ネイルをした人や力が弱い子どもだと缶詰のプルタブはかたくて開けづらく、ケガの心配もあります。パウチタイプなら手軽に開けられるのがありがたいポイント。
また缶と違って洗いやすく、そのままぽいっと捨てられます。片づけやすく、家事がラクになるというメリットもパウチタイプの魅力です。
パウチタイプのほうが賞味期限が短いのがネック。保存食としては缶詰をストックしておいて、ふだんはパウチを活用するなど使い分けるのも賢い選択です。
エキスパートからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
油(調理)・魚の種類や国内産にこだわった魅力ある商品を紹介させていただきました。日本のツナ缶の製造シェア90%を超える静岡県ですが、地元のみで販売されているツナ缶もいろいろあります。
缶詰にすることできれいなツヤのある白い身に仕上がったホワイトミートと呼ばれるビンナガマグロを原料としたツナ缶は、ふだん食べているものとはまったく違う味わいです。缶詰めとしては少し贅沢な気がしますが一度食べてみるとその差を感じるはずです。
マグロのおいしさをしっかり味わうためにも、調味料を足さずにまずはそのままで食べてみてください。