働く女性にとって、帰宅後の家事は大きな負担となりうる。特に結婚して子どももいる女性の場合、仕事で疲れ果てた体で家族のために料理をしたり育児をしたり……といった生活が続けば、心身ともに疲弊してしまうだろう。そんなときに活用できる選択肢の一つに家事代行がある。
女性の社会進出の増加という背景もあってか、近年は家事代行サービスの内容も充実してきている。そこで今回、働いているマイナビニュースの女性会員300名にアンケートを実施。家事代行サービスを利用したことのない人に実際に使ってみたいサービス内容と、その理由もあわせて聞いた。
Q.家事代行サービスを使ったことがありますか
はい: 31名(10.3%)
いいえ: 269名(89.7%)
Q.「いいえ」と答えた方にお聞きします。利用してみたい家事代行サービスを教えてください
1位: 風呂掃除(46.5%)
2位: 料理(40.9%)
3位: トイレ掃除(31.6%)
4位: 部屋の片づけ(24.5%)
5位: 掃除機がけ(20.4%)
■風呂掃除
・「水垢が苦手なので、それに触れなくてすむのはありがたいから」(38歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「自分ではなかなかできないところまでプロの技でお願いしたい」(52歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「重労働だから」(54歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「カビとか排水溝を自分では見たくないから」(31歳女性/通信販売・ネット販売/販売・サービス関連)
・「自分でやるのが大変な風呂掃除は、自分でできないところまで掃除してもらいたい」(44歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「風呂掃除は体力がいるので。カビ対策はプロの洗剤のほうが、短時間で終了できるであろうから」(51歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「お風呂場の鏡のくもりを取って、またカビもきれいになったらいい」(63歳女性/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連)
■料理
・「料理が苦手だから」(43歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「おいしいものを食べたいから」(37歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「作り置きなどをしてもらえたら、仕事が終わってからが楽」(45歳女性/信託銀行/事務・企画・経営関連)
・「添加物が入っていない家庭料理を提供してくれると思うから」(23歳女性/サービス/IT関連技術職)
・「メニューを考えたり、作ったりする手間が省けたらとても楽です」(50歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「料理は自分が作るものばかりだとおいしいと感じなくなるから」(39歳女性/その他電気・電子関連/その他技術職)
・「料理のレパートリーがマンネリ化しているので、代行で作ってもらえると幅が広がりそう」(27歳女性/不動産/建築・土木関連技術職)
・「上げ膳据え膳を体験したいから」(46歳女性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
■トイレ掃除
・「面倒だから」(44歳女性/窯業・セラミック/事務・企画・経営関連)
・「細かい部分まできれいにできないから」(47歳女性/その他/販売・サービス関連)
・「専門の人だと、すみずみまで丁寧にしてくれそう」(40歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)
・「面倒さを感じている家事の中で最も気が重いものだから」(50歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「自分自身が掃除が嫌いなのは、掃除がうまくできない、やってもすぐに汚れるというのがあると思う。プロのサービスを受けてみたら、掃除に関する新たな発見があるかもしれない」(48歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
■部屋の片づけ
・「部屋がいつも散らかっているので」(30歳女性/食品/事務・企画・経営関連)
・「自分以外の人の目で必要なものと不要なものを仕分けてほしい」(43歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「汚い部屋はすべてのやる気を落とすので、その根源を取り除いてほしい」(29歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「普段は仕事が忙しいため、部屋の片づけの優先順位が低く、なかなかできないから」(44歳女性/物流・倉庫/その他・専業主婦等)
・「片づけのコツを知りたいから」(39歳女性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)
■掃除機がけ
・「掃除が嫌いだから」(58歳女性/公益・特殊・独立行政法人/専門サービス関連)
・「仕事で忙しいときに便利だから」(61歳女性/その他/専門サービス関連)
・「誰がやっても差があまりなさそうだから」(24歳女性/教育/専門サービス関連)
■総評
調査の結果、働く女性が利用してみたい家事代行サービスの1位は「風呂掃除」(46.5%)だった。2位は「料理」(40.9%)で、3位は「トイレ掃除」(31.6%)、4位「部屋の片づけ」(24.5%)、5位「掃除機がけ」(20.4%)と続いた。
風呂掃除は、水垢やカビ、排水溝の汚れなど、自分であまり触れたくない、落とすのが大変な部分をプロの技術できれいにしてほしいという声が強いようだ。料理は、苦手意識のある人や、仕事から帰ってから作るのが負担と感じている人が多く、プロに作ってもらって楽をしたいという願望があらわれていた。その一方、自分で作る料理のマンネリ化を感じている人も少なくなく、プロの料理を見ることで新しい料理を知ったり、レパートリーを増やしたりしたいという前向きな声もあった。
トイレ掃除も風呂掃除と同じように、プロの技術への期待感があるようだ。部屋の片づけは、片づけ自体が苦手という人や仕事が忙しく時間がなかなか取れないという人が、プロの力を借りてきれいにしたい、片づけのコツを知りたいという声が多かった。掃除機がけも、体力を使う作業のひとつであることから、人にお願いしたいという気持ちがあるようだ。
家事代行サービスは実際に使ったことのある人はまだ少ないが、使ってみたいという声は多く、そのサービス内容は多岐にわたっていた。それだけ働く女性にとって、さまざまな家事が負担となっていることがうかがえた。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2019年4月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性269名
調査方法: インターネットログイン式アンケート