米Oculusは4月30日 (現地時間)、VRヘッドセットの新製品「Oculus Quest」と「Oculus Rift S」を5月21日に発売すると発表、同社のWebストアで予約受け付けを開始した。

  • 「Oculus Quest」と「Oculus Rift S」

    スタンドアロン型の「Oculus Quest」(左)とPC接続型の「Oculus Rift S」

Oculus Questは、インサイド・アウト方式のポジショントラッキング技術を採用、6DoF (6 Degree of Freedom: 6自由度)に対応し、PCや外部センサーを接続することなく自由で豊かなVR体験をヘッドセットとコントローラのみで楽しめる。同社のスタンドアロン型VRヘッドセット「Oculus Go」が主に映像コンテンツを楽しむ製品であるのに対して、高機能・高性能化を実現したOculus Questはスタンドアロン型で幅広いVRゲームやVRアプリを楽しめる。OculusはQuestを「Oculus初のオールインワン型ゲーミングヘッドセット」と表現している。

価格は内蔵ストレージが64GBのモデルが49,800円 (米国では399ドル)、128GBモデルが62,800円 (同499ドル)。Oculus Questヘッドセット本体のほか、Touchコントローラ一1組、15ワット電源アダプタ、眼鏡スペーサーなどが付属する。専用アクセサリとして、ヘッドセットとコントローラを効率的に収納して保護できる「Oculus Quest携帯用ケース」(5,000円)を用意している。

Oculus Rift Sは、PCに接続して使用するVRヘッドセットであり、Oculusは「Oculus史上最も高度なPC対応ゲーミングヘッドセット」としている。PCの性能を活かして高度なVRゲーム/アプリを楽しめるのがPC接続型の特長だが、「Oculus Rift」は外部センサーやヘッドフォン、接続ケーブルなどでVR体験の自由が制限されていた。Rift Sではインサイド・アウト方式のポジショントラッキング技術を採用、外部センサーを使わずに高精度なルームスケールVRを楽しめるようにした。また、QuestやOculus Goと同様にスピーカーシステムがヘッドセットに組み込まれており、Rift S単体で没入度の高いオーディオを利用できる。Rift Sの開発ではLenovoとパートナーシップを組み、自由に動ける装着感と重量バランス、取り回しやすいシングルケーブルシステムなどデザイン面で、Lenovo Legionのゲーマーコミュニティからのフィードバックをとり入れた。

Rift Sの推奨PC環境は以下の通り。

  • グラフィックカード: NVIDIA GTX 1060/ AMD Radeon RX 480以上
  • CPU: Intel i5-4590/ AMD Ryzen 5 1500X以上
  • メモリ: 8GB以上
  • ビデオ出力: HDMI 1.3互換ビデオ出力
  • USBポート: USB 3.0ポートx3、USB 2.0ポートx1

価格は49,800円。Touchコントローラー1組、ヘッドセットケーブル (5m)、ミニDisplayPort→DisplayPort変換アダプターなどが付属する。