動画サービス「niconico」の超巨大イベント「ニコニコ超会議 2019」が4月27~28日の2日間、幕張メッセで開催された。会場来場者数16万8,248人、ネット来場者数666万3,612人を記録したという同イベントに、今年も「超鉄道」ブースが開設された。

  • 「ニコニコ超会議 2019」の「超鉄道」ブースに巨大「プラレール」が出現

    「ニコニコ超会議 2019」の「超鉄道」ブースに巨大「プラレール」が出現

「超鉄道」ブースではステージイベントや鉄道事業者によるグッズ販売に加え、巨大な「プラレール」のレイアウトも会場に出現。来場者を楽しませた。

イベント初日、4月27日のステージイベントでは、天竜浜名湖鉄道、しなの鉄道、東京メトロによるイベントに加え、「プラレールで路線を再現してみた」で知られる松岡純正氏による「プラレールの世界」などの対談が参加者の関心を集めていた。

  • 「ニコニコ超会議 2019」は幕張メッセで開催

  • 鉄道の魅力を伝える「超鉄道」ブース

  • 東京メトロのグッズ販売コーナー

  • 弘南鉄道のグッズ販売コーナー。改元記念の商品も

  • 天竜浜名湖鉄道のグッズ販売コーナー。列車目覚まし時計が人気

  • しなの鉄道は115系をアピール

  • 169系ラストランのサボも

  • ジェイアール西日本商事は「ハローキティ新幹線」グッズを出品

  • 嵯峨野観光鉄道は「鉄道むすめ」グッズなど販売

  • 嵯峨野観光鉄道も改元関連グッズを販売

  • 改元にあたり敬礼

  • ステージイベントの司会進行を務めた吉川正洋さん(写真右)、鈴木メトロさん(同左)

司会は“鉄道好き芸人”吉川正洋さん(ダーリンハニー)と、元東京メトロ駅員という経歴を持つ鈴木メトロさん(各駅マッシュ)が務め、鈴木さんによるコントも披露された。

■天竜二俣駅から中継「天浜線にぜひ来てください」

4月27日に行われた天竜浜名湖鉄道のステージイベントでは、同社代表取締役社長の長谷川寛彦氏が登壇。転車台と扇形車庫を有する天竜二俣駅の車両基地から生中継を行い、実際に転車台を動かして気動車を回転させたほか、車内からの映像も会場に映し出された。レールカット作業の実演なども行われた。

天竜二俣駅構内で5月25・26日に開催される「天浜線フェスタ 2019」の紹介に加え、今夏からバーチャルボーカリスト「音街ウナ」のラッピング列車が走ることも発表。「どんなラッピングになるか検討がつかない」と長谷川社長は言う。中継先から「天浜線にぜひ来てください」とメッセージが伝えられ、長谷川社長も「乗ってもらえば(天浜線の)良さがわかると思います」とコメントした。

  • 弘南鉄道では超会議に合わせた方向幕も

  • 三江線の時刻表も登場

  • 天竜浜名湖鉄道代表取締役社長の長谷川寛彦氏

続いて「プラレールの世界」と題したトークイベントが行われ、「プラレーラー」の松岡純正氏と吉川正洋さんが登壇。松岡氏は2014年に脱サラし、「1年間プラレールだけやったらどうなるか」と考えたことがきっかけで現在に至るとのこと。「プラレールは楽しかったけどNゲージは楽しくない」と話し、「線路をつなげるのが好き」という松岡氏。おそらくパズル的な楽しさもあるのだろう。

松岡氏はこれまでに「山手線全駅再現」「池袋駅完全再現」などを実現し、「タモリ倶楽部」にも出演。今年は「プラレール」で東京の地下鉄を再現したことも話題になった。「超鉄道」ブースに出現した巨大「プラレール」も松岡氏らによるもの。「プラレール」の設計図は手描きで作成するという。東京の地下鉄を再現したことに関して、「深いところから作っていくのがコツ」とも話していた。

■東京メトロは鉄道部品を抽選販売、高額品も

しなの鉄道のステージイベントでは、会場内の参加者を募ってクイズ大会が行われ、同社の115系の車両数や新型車両の形式などが出題された。しなの鉄道の職員によるほら貝の実演もあり、観光列車「ろくもん」の始発駅で発車時に吹かれるのだという。

  • しなの鉄道のステージ

  • クイズ大会が行われる

  • しなの鉄道社員によるほら貝の実演

  • 銀座線01系の前面方向幕・運行番号帯セット

  • 日比谷線03系の前面方向幕・運行番号帯セット

  • 購入をじゃんけんで争う

東京メトロは鉄道部品の公開抽選販売を行った。丸ノ内線02系の号車銘板6枚セットは5,000円で2名、千代田線06系の号車銘板は10枚セット1万5,000円で1名に販売された。銀座線01系の正面方向幕・運行番号帯セットは2万円。購入者は「よく乗っていた」と語った。

最後に登場したのは日比谷線03系の正面方向幕・運行番号帯セット。価格は4万円。方向幕に「菊名」「元住吉」などが登場し、日比谷線がかつて東急東横線に直通していたことを思い出させる。購入希望者の番号を抽選箱から取り出すと、希望者が現れない。その状況が3回続いた。会場から購入希望者を募ると、希望者2名が現れ、じゃんけんで決めた。こうして、高額な鉄道部品もすべて完売した。

■高く積み上がる「プラレール」

続いて元東京メトロ駅員、鈴木メトロさん(各駅マッシュ)のステージ。東京メトロの豆知識などのネタを披露した。

  • 鈴木メトロさんの東京メトロ豆知識コント

  • 「プラレーラー」の松岡純正氏も登壇

  • ステージイベントが行われている間も「プラレール」が組み立てられていく

「超鉄道」ブースのステージ上でさまざまなイベントが行われる中、会場後方では「プラレール」が組み立てられていた。「松岡&ぺたぞうの作ってみた」と題し、ステージイベントにも登壇した松岡純正氏らが参加。ニコニコ超会議の開催期間を通じて組立ての様子が公開されたという。

どこまで高く積まれるか、多くの参加者から注目を集める中、「プラレール」が高く積み上げられ、最上部に橋がかけられた。別の場所では、トンネルを使って「平成」の2文字が記されていた。

  • 「プラレール」はどこまで高く組めるのか

  • トンネルで作る「平成」の文字

  • 「プラレール」がいよいよ上まで組み上がった

鉄道の魅力を伝える「超鉄道」ブース。今年はシンプルなイベントではあったものの、鉄道の魅力をわかりやすく伝える良いイベントになっていたのではないかと思う。なお、来年も4月に「ニコニコ超会議 2020」を開催することが発表されている。