京都鉄道博物館は29日、グランドオープン3周年記念セレモニーを開催した。館長の三浦英之氏が挨拶し、「大瀬戸千嶋」によるウェルカムミュージックの演奏も。今後の取組みなどに関する説明もあった。

  • 京都鉄道博物館がグランドオープン3周年記念セレモニーを開催(写真:マイナビニュース)

    京都鉄道博物館がグランドオープン3周年記念セレモニーを開催。公式キャラクター「ウメテツ」も登場

京都鉄道博物館は2016(平成28)年4月29日、日本最大級の鉄道博物館としてグランドオープン。2019年4月現在、収蔵・展示車両数は国内最多の53両にのぼる。日本の大都市圏では珍しく、本物の蒸気機関車が牽引する列車にも乗車できることから、鉄道ファンのみならず、多くの観光客らが訪れているという。

2016年4月29日から2019年3月31日までの約3年間で、入館者数は約330万人を記録。最寄り駅となるJR嵯峨野線(山陰本線)の梅小路京都西駅が今年3月16日に開業し、ますますの発展が期待されている。

セレモニーで登壇した京都鉄道博物館の三浦館長は、挨拶の中で「3年目は常設展示の改善、企画展の充実、おもてなしのレベルアップ、効果的な情報発信などに取り組んできました」と説明し、「博物館の運営の基盤は整ったのではないかと思います」と述べた。4年目に向けては、「あらゆるものにおいて、つねに新しさを出していきたい」と発言。梅小路京都西駅の開業によるアクセス向上の効果を最大限に取り込むため、より効果的な情報発信に努める考えを示した。

  • セレモニーでは三浦館長の挨拶に続き、「大瀬戸千嶋」が軽快な演奏で盛り上げた

続いてサックス奏者の大瀬戸嵩さん、エレクトーン奏者の千嶋里志さんによるユニット「大瀬戸千嶋」がウェルカムミュージックを演奏。サックスとエレクトーンの絶妙なコンビネーションで館内を盛り上げた。京都鉄道博物館の公式キャラクター「ウメテツ」もセレモニーに登場し、三浦館長や「大瀬戸千嶋」とフォトセッションを行った。

セレモニー終了後に行われた囲み取材の中で、三浦氏は今後の新たな取組みとして、外国人観光客への対応の充実を取り上げ、「展示の解説文をはじめ、できるだけ外国語に対応していきたい」と話した。なお、京都鉄道博物館ではQRコードを使った多言語展示解説「多言語ガイドサービス」を導入している。日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応しているとのことだった。

  • 京都鉄道博物館では、QRコードを使った「多言語ガイドサービス」を導入している。今後の取組みのひとつとして、外国語の解説文を充実させるという

グランドオープン3周年記念セレモニーが行われた4月29日はゴールデンウィークの10連休中ということもあり、こどもたちを連れた家族での来場が多かった様子だった。京都鉄道博物館はゴールデンウィーク期間の5月6日まで、開館時間を通常より30分早い9時30分として営業する。