俳優の草なぎ剛が27日、都内で開催された主演舞台『家族のはなし PARTⅠ』の稽古と囲み取材に、共演する小西真奈美、池田成志とともに出席した。第1話で犬役に初挑戦する草なぎは「そんなにセリフがないので楽」と笑顔を見せたほか、19年ぶりとなった小西との共演や、終わりが近づく平成への思いを明かした。

  • 左から、池田成志、草なぎ剛、小西真奈美

第1話「わからない言葉」と第2話「笑って忘れて」で構成されている本作。当日の稽古では第1話より、池田と小西が扮する夫婦の言葉を理解できない犬を、草なぎがコミカルに演じるシーンが確認できた。つかこうへい演出の舞台『蒲田行進曲』以来、19年ぶりに小西と共演する草なぎは「お互いつかさんに見いだされた部分っていうのがあるので、僕はすごく親近感が湧いていて。今回も特に2(話)の方は真奈美ちゃんと夫婦の役なので、関係性が出来上がっている状態からのスタートなので、非常にいい形になると思います」と白い歯を見せた。

この言葉を嬉しそうに受けた小西は「目の前に立ってお芝居させていただいた瞬間に、あの19年前の感じが蘇ってきて。直球で投げると直球で受け止めて返してくださる感じが、19年経っても変わらず、そうやって気持ちを返してくださるので、2話は本当にすごく温かい、いい話になっているんじゃないかなと思います。存在が頼もしいし、いてくださるだけで安心するので」と草なぎを絶賛した。

草なぎは本作で、愛犬・くるみちゃんと、映像での共演シーンがあることにも言及し「一緒にお芝居するところがあるので。ちょっとなんですけどね。あんまりネタバレになっちゃうと、偉い人に怒られるので、これ以上は言えないんですけど」とニッコリ。その後、平成が終わることに話が及ぶと「一番長く芸能活動をさせてもらったというか、皆もそうだと思うんですけど、生きてきた時代なので、たくさん思い出も詰まっていますし。それをまたプラスに変えて、令和につなげていきたいなと思います」と新時代に向けて抱負を明かしていた。

舞台『家族のはなし PARTⅠ』は、2019年5月4日(土)~6月1日(土)に京都劇場で上演。