大型連休や長いお休みには家族や友人、カップルでどこかへお出かけしたくなるもの。「どこにお出かけしようかな~」と迷ったとき、身近な「住まい」にフォーカスしたミュージアム・公園はいかがでしょうか。

今回は子どもから年配の人まで、それぞれが楽しめる日本各地にある「住まい」のミュージアムをご紹介します。

2019年に誕生。「長谷工マンションミュージアム」

マンションの設計・施工、管理やリフォーム、大規模修繕、さらには建て替えまでを行う長谷工グループ。長年、施工してきたマンションの施工技術やその変化を知ってもらおうと「長谷工テクニカルセンター」内に誕生したのが「長谷工マンションミュージアム」です。

  • (画像提供/長谷工マンションミュージアム)

ここでは普段、なかなか知ることのできないマンションの歴史や変化についてわかりやすく紹介しています。もちろん、モデルルームなどではないので、販売や営業などはありません。年齢を重ねた人といけば「懐かしい~」「昔のマンションに、こんな設備あったね」と話が盛り上がりそうですし、子どもたちと出かければ「未来のマンション」についての夢が広がることでしょう。

見学には事前予約が必要です。また、内容が高度なため、対象年齢は小学5年生から。人数にも制限があるので、気になる人は早めに連絡を。

  • (画像提供/長谷工マンションミュージアム)

  • (画像提供/長谷工マンションミュージアム)

<アクセス>
京王相模原線「多摩センター」駅、小田急多摩線「多摩センター」駅、多摩モノレール「多摩センター」駅より徒歩12分

歴史ある建物がそこかしこに! 博物館明治村

住まいだけでなく、多数の歴史ある建物を間近に見学できるのが、博物館明治村です。100万平米という広大な敷地内には、重要文化財11件を含む合計60以上の歴史的建造物が保存・展示されていて、1日いても飽きることはありません。建物は住まいだけでなく、病院や教会、ホテルなどもありますが、どれも歴史の重みを感じさせるものばかりです。

  • (画像/博物館明治村ホームページより)

ドレスや袴に着替えて写真を撮影したり、京都市電やSLに乗ったりと有料体験型のイベントももりだくさん。明治時代の人気メニュー「牛鍋」「コロツケー」などのグルメも楽しみです。

  • (画像/SLイメージ)

<アクセス>
名鉄犬山駅からバス約20分

江戸の価値ある建物を残す。江戸東京たてもの園

関東大震災や戦災、戦後の高度経済成長、バブル期の開発などで、目まぐるしく姿を変える江戸・東京。そんな江戸・東京の、江戸時代から明治、大正、昭和の建物を移築・保存しているのが「江戸東京たてもの園」です。園内には現地保存が不可能な30棟の歴史的な復元建造物が立ち並び、歩いているだけでレトロな雰囲気を味わえます。

  • (画像/江戸東京たてもの園ホームページHPより)

住まいといっても農家から、財閥の和風邸宅、著名建築家の住まいまで、さまざまな「家」の姿を目にすることができ、その違いも楽しめます。

  • (画像/「伊達家の門」イメージ)

園内に保存された復元建造物について、建築年代や建物が利用されたようすがわかる展示が行われているので、利用時の暮らしぶりがわかるのも魅力です。

東京で活躍している伝統工芸士を招いてのイベントなど、年間を通してさまざまなイベントも開催されているので、大人が参加しても楽しいことでしょう。

<アクセス>
JR中央線武蔵小金井駅からバス5分

わたしたちが毎日お世話になっている「住まい」を取り上げたミュージアム。お出かけ先に迷ったら選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。子どもの自由研究などにも役立つかもしれませんね。

嘉屋恭子

嘉屋恭子

フリーライター。編集プロダクションなどを経て、2007年よりフリーランスで活動。 主に住まいや暮らしに関わる分野で取材・執筆を続ける。FP技能士2級取得