5月12日よりWOWOWプライムでスタートする『連続ドラマW 悪党~加害者追跡調査~』(毎週日曜 22:00~ 全6話※第1話は無料放送)の完成披露試写会・舞台あいさつが25日、都内で行われ、東出昌大、松重豊、新川優愛、青柳翔、瀬々敬久監督が出席した。
ベストセラー作家・薬丸岳のミステリー小説『悪党』を、映画『64-ロクヨン- 前編/後編』などの瀬々敬久監督が実写化した同ドラマ。東出昌大や松重豊ら豪華俳優陣を迎え、罪を償い出所した犯罪加害者の現在の状況を調査することになった探偵たちが、自らの過去と忘れることのできない犯罪のその後に向き合い、葛藤する姿をリアルに描き出す。
主演の東出は、過去に姉を殺されて悲しみと憎しみから逃れられない探偵の佐伯修一を熱演。「非常に重かったです。被害者遺族になってから人生が一変したということだけは忘れないように演じました。本当にこのドラマはやばくて、現場も和気あいあいという訳には行かず、終わったら打ち上げで楽しく飲みましょう、という感じで皆さんとやっていたので、集中した現場だったような気がします」と撮影を振り返った。
東出が演じる佐伯と惹かれ合うキャバクラ嬢・はるかを演じた新川は、東出とのシーンが多かったようで、「たくさん助けていただきました。待ち時間にこの作品の話から全般的な役者業についての相談をひたすら聞いていただいて、経験してきたことも教えてくださったり、すごく頼りになる人でした」と感謝の言葉。それを横で聞いていた東出は「確かにそういう話をした覚えはありますが、とにかく私語の少ない現場でした。共演者の方に『今回は喋れるテンションじゃないので』と言うと、『分かっている』とおっしゃってくださったので、語れるエピソードがないんですけどね」と明かした。
主人公・佐伯修一の職業でもある探偵にちなみ、「探偵に依頼するとしたらどんな調査を依頼する?」という質問に東出は「僕は自分を見張って欲しいです。そこそこ真面目に仕事をしている自負があって、そこそこ家事や家庭人の一面もあるんじゃないかと思いますが、客観的に見てクズなのか頑張っているのか調べて欲しいですね」と回答。一方の新川は「20歳になって一人暮らしを始めて5年が経ちますが、実家のおじいちゃんが亡くなっておばあちゃんが一人で暮らしています。おばあちゃんが元気で楽しく生活しているのか調査してもらいたいですね」と家族思いの一面をのぞかせていた。