5月5・12日(ともに21:00~21:49)にNHK総合で放送されるNHKスペシャル『シリーズ 人体II 遺伝子』の試写会が25日、東京・渋谷の同局で行われ、司会を務めるタモリと京都大学の山中伸弥教授が出席した。
前回好評を博したタモリ×山中伸弥教授のシリーズ『人体』が再び登場。今回は"遺伝子"をテーマに、世界最先端の研究現場で進む驚異的な遺伝子解読の世界を2週にわたって伝える。
山中教授とともに番組の司会を務めるタモリは「番組を収録している時は、なるほどと思っていても、終わって説明すると全然分かっていなくて、とっつきやすいんだけど大変難しい最前線のテーマをやっています。その辺が非常に面白かったです。今から思い出しても分かっているところと分かっていないところがまだら模様です」と振り返り、山中教授も「自分も遺伝子の専門家と思っていたので、今回は勉強しなくてもいいとたかをくくってお受けしたんですが、実際に台本を読むと僕も知らない内容がありました。専門家のつもりが、カバーしきれなかったので一生懸命準備しました」と苦笑いも「タモリさんと分かりやすくお伝えするように頑張ったつもりですので、たくさんの人に楽しんでもらえたらと思います」とアピールした。
初回の5日は『第1章 あなたの中の宝物"トレジャーDNA"』を放送。番組中にタモリは「自分のトレジャーDNAは加齢臭がない」と話しているが、報道陣から「もしあってうれしいトレジャーDNAは?」と投げ掛けられると、「いっぱいあります。背が高くなれとかもっと頭が良くなれとか髪の毛も含めていっぱいありますね。加齢臭がないということは、加齢臭が出なくなったと言えるかもしれないですよ。まずは髪の毛が心配ですね(笑)」と回答した。
また、「視聴者にどう感じてもらいたいか?」という問いにタモリは「第2週に精子トレーニングが出てくるんですが、例えば、筋肉のない人が結婚して子どもを作ると、筋肉がない子どもが生まれ、太った男性がそのまま子どもを作ると、同じような遺伝子になります。それがトレーニグで絞って筋肉をつけて子どもを作ると筋肉質の子どもができると分かって、実際にアメリカでは結婚前に絞ってトレーニングする男性がいるんですよ。それは"精子トレーニグ"と言うんです。精子自体はトレーニグしてないんですけどね(笑)」と例を挙げながら、「それを見ていると今後は大変な時代になっていくんじゃないかなと不安になります。それと同時にこれだけの年数で違う結論が出て、もっとスピードが早くなるんじゃないかと考えると、倫理面と医学についてますます難しい問題が出てくる。最終的にこんなことを誰が設計したのかという問題にも関わってきて、恐ろしいなと思いますよ。この番組早く辞めたいな(笑)」と笑いを誘っていた。