俳優の阿部寛が主演するカンテレ・フジテレビ系ドラマ『結婚できない男』の続編が、10月期に連続ドラマとして放送されることが25日、分かった。13年ぶりの復活で、毎週火曜(21:00~)枠で放送される。

  • 『結婚できない男』(2006年)に出演する阿部寛=カンテレ提供

06年7月期に放送された『結婚できない男』は、偏屈で独善的で皮肉屋だが、どこか憎めない独身の建築家・桑野信介(40)が、女性との出会いをきっかけに恋愛を意識し、結婚を真摯(しんし)に考えるまでの日常をリアルに、コミカルに描いた作品。今回の続編は、リアルタイムに13年後が舞台となり、53歳になった桑野が、以前と同じマンションに1人で暮らしているという設定だ。

13年の間に飛躍的に進んだIT化に合わせ、スマートスピーカーといった最新機器を取りそろえるなど、引き続き独身生活を謳歌(おうか)中。恋愛においては、自身の担当医だった早坂夏美と交際まで発展したものの、愛想をつかされてしまい、その後破局。少し恋愛モードに傾いていた桑野の気持ちは、再び固く閉ざされ、独り身を謳歌する生活に逆戻りしていた。

50歳を過ぎ、偏屈さにはより一層磨きがかかっているが、「53歳を迎えてもなお、人生の折り返し…」と不安も感じている様子。そんな中、偶然出会った女性たちとの間で、運命の歯車が突然、動き始めていく姿を描いていく。

阿部は「随分長い間結婚してなかったんですね、やっぱり。彼に再会できることがうれしいです」と、撮影を心待ちにしている様子。役柄については「人嫌いなようで、実は人と関わりたくて仕方ない。人のために役に立ちたいと誰よりも強く思っている。そんな彼が僕は好きです」と愛情を語り、「13年前よりもさらに結婚しない人が増えていると聞きます。世の結婚してない男性を癒やすようなドラマにしたいです」と意気込んだ。