お笑い芸人の劇団ひとりが連続ドラマの初演出を務める、テレビ朝日系ドラマ『べしゃり暮らし』(毎週土曜 23:15~24:05)が、7月からスタートすることが26日、明らかになった。
単行本累計7,500万部以上を記録した漫画家・森田まさのり氏の漫画『べしゃり暮らし』の初映像化となり、主演を務める間宮祥太朗が渡辺大知と漫才コンビ役に挑戦する。
森田氏は「絶対漫画にできないと言われて、一度は連載を断念せざるを得なかった、このお笑いというジャンルですが、あんなにドラマチックな芸人さんたちが漫画にできないわけがないと信じていました」と明かし、「連載開始から今年で14年目を数える僕の最高傑作と自負するこの作品は、色んな方々のご尽力により、ついにテレビドラマ化を果たしました!」と喜びを語った。
演出の劇団ひとりは「連続ドラマの演出は以前からやってみたかったのでうれしいです。早速、時間と予算の重圧に押し潰されそうな日々を送っておりますが、いい物を届けられるよう現場の皆さんと奮闘しております」と話した。
間宮は「劇団ひとりさんが演出されるとのことで、さらに喜びが増しました!」と述べ、「演出が分かりやすいですし、僕たちの意見をすごく聞いてくれます。どんな言い回しにするか、芝居の中でどう動くかといったことも、演者のやりやすさを大事にしてくれます。雰囲気もこちらから意見を言いやすくて、はっきり答えをくれるので、とてもやりやすい。ご自身も演じられる方なので、そういう部分も大きいのかもしれないですね」とのこと。
実際に漫才をしてみて「楽しいです。他の芸人役の演者さんたちは、かっちりしたネタを練習されていて大変な部分もあると思いますが、僕たちはアドリブの“べしゃり”が多いです。もちろん元になるネタはあるのですが、それをベースにポンポンとやり取りしていきます」と振り返り、「その場の空気感を大切にするために、あえてあまり練習をしない方がいいという劇団ひとりさんからの提案どおりに、何が起こるかわからない、一発本番の緊張感ある空気で撮影する予定です」と語った。
渡辺は「原作が好きだったので、めちゃくちゃうれしかったです。元々お笑いを見るのは好きでしたが、遠い世界に感じていたので、自分がその空気に触れられると思うとワクワクしました」とオファーを喜び、「お笑いをする人たちの青春の話ですが、笑いに限らず、そして年齢も関係なく、やりたいことに向かって突き進んでいく人たちのうずきというか、熱さみたいなものを感じ取ってもらいたいです」と呼びかけた。
続けて「漫才師を目指している女性たちも出てきますし、若手からベテランまで老若男女を問わず、情熱を燃やし続けて何かに向かっていく姿を、みなさんに届けられるように最後まで駆け抜けたいです!」と意気込んだ。
テレビ朝日の浜田壮瑛プロデューサーは「『べしゃり暮らし』の初映像化という大役に、初めはとてつもない重圧を感じていました」というが、「劇団ひとりさんを演出にお迎えできたこと、今を時めく間宮祥太朗さんと渡辺大知さんに、主人公・圭右とその相方・辻本を演じていただけることで、重圧は今、とてつもなく大きな期待へと変わっています」と明かす。
そして、「原作ファンの方はもちろん、今回はじめてタイトルを知った方へも、お笑いの世界に生きる人たちの、アツく、笑えて、泣ける原作の素晴らしさを余すところなく届けたいと、キャスト・スタッフ一丸となって撮影に挑んでいきます。また、個性豊かな俳優陣たちが、幾度も稽古を重ねて挑む、本意気の漫才シーンにもぜひご注目ください!」とコメントした。