カシオ計算機は4月25日、皮膚にレンズを当てて撮影する接写と、通常の撮影が1台で行える皮膚科医向けカメラ「DZ-D100」を発表した。5月27日から同社Webサイトで発売する。価格は199,000円(税別)。
千葉大学との共同研究で開発された皮膚科医向けカメラ。病変の色や構造を確認するための接写と、病変の位置を確認する(患部周辺を含めた)全体の撮影が1台で行える。具体的には、皮膚内部の色や構造を確認するのに必要な偏光撮影、皮膚の表面の病変部を記録する非偏光撮影、隠れたシミやぼやけたほくろなどの辺縁部がくっきり写るUV撮影など。これらをワンシャッターで撮影し、同一画角で比較検証できる、
合わせて、信州大学との共同研究で開発された、PC用の画像管理ソフト「D'z IMAGE Viewer」も提供。無線LANで連携させることで、撮影した画像をPCに自動転送できる。IDを入力しての振り分けや、接写した画像上へのスケール表示などにも対応。
カメラとしての主な仕様は、撮像素子が1/2.3型CMOS(裏面照射型)センサーで、有効画素数が2,016万画素。レンズの焦点距離は53.5mm(35mm判換算)。ディスプレイは103万画素の3.0型液晶で、無線LAN機能はIEEE802.11b/g/n無線LANに対応。外部メモリはSDメモリーカードで、静止画をJPEG、動画をMOV(H.264/AVC準拠)で記録。本体サイズはW127.5×D76×H86.1mm、重さは約398g(電池、メモリカード含む)。