万葉線は25日、「令和」への改元を祝う記念企画として、記念電車の万葉「令和」号を運行し、1日フリー記念乗車券の期間限定販売などを実施すると発表した。
同社は2001(平成13)年、万葉集の編纂に関わった大伴家持が越中国守として赴任中、多くの優れた歌が詠まれた「万葉のふるさと」にちなみ、「万葉」を関する鉄道会社として誕生。新元号「令和」が万葉集を引用元としていることから、利用者とともに改元を祝う記念企画が実施されるという。
記念電車の万葉「令和」号は、同社のレトロ車1両(デ7070型)に記念ラッピングを施し、5月1日から運行開始。10月末までの運行を予定している。「高岡御車山祭」の開催に合わせ、5月1日の10~14時頃に坂下町のぼり電停付近で特別展示も行われる。
改元を迎える4月30日の22時45分から翌5月1日の0時10分頃まで、高岡駅の万葉線のりばで出発イベント「~平成から令和へ~」を実施。記念サービスとして先着100名にノンアルコール梅酒・和菓子などを無料提供し、津軽三味線のパフォーマンスなども行われる。改元後の初運行は高岡駅を0時0分に発車し、末広町電停へ。先着70名が参加できる「記念ご乗車」も実施する。1日フリー記念乗車券の販売に加え、希望者に「令和元年五月一日零時」のスタンプを押印するサービスも予定している。
1日フリー記念乗車券は4月30日から12月31日までの期間限定で販売。「令和」の由来である「初春令月氣淑風和」と梅の花をあしらった限定乗車券で、特製封筒も付く。価格は1,000円。