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【この記事のエキスパート】
料理家・フードスタイリスト・テーブルウェアスタイリスト:池 ももこ
お米もまともに炊けない料理オンチの状態から独学で華やか家庭料理・スイーツのプロに。
食事制限ゼロ、おいしい食事で−15kgのダイエットにも成功し、ファッション誌の読者モデルなどとしても活動中。
きれいとおいしいはつくれる”を活動テーマとし、料理教室「4step kitchen」を主宰。4stepで食卓がパッと華やぐお手軽レシピに定評がある。
料理教室を運営する傍ら、メディア出演・企業でのメニュー開発や食空間スタイリング・イベント講師・コラム執筆など幅広く活動中。
クーベルチュールチョコレートは、カカオ含有量の多さが特徴の製菓用のチョコレートです。この記事ではクーベルチュールチョコレートの選び方と、おすすめ商品をピックアップ。市販されている人気の成城石井の商品や、おすすめのレシピも紹介しています。
市販の板チョコとどう違う?
クーベルチュールチョコレートとは?
クーベルチュールチョコレートとは、製菓用チョコレートのなかでも厳しい国際規格が設けられたチョコレートのことです。クーベルチュールチョコレートは原料の割合が特に厳しく定められており、カカオ分(カカオマスとカカオバターの配合量)35%以上、カカオバター31%以上が含まれており、代用油脂は5%までという国際規格が設けられています。その分、香り高いカカオの風味や滑らかな口どけが特徴で、そのまま食べてもおいしいものも多く売られています。
一方、市販の板チョコの中にはカカオバターの代用油脂がたくさん使われていることが多く、自然の甘さを超えた化学的な甘さになっているものもあります。製菓用として本格的なお菓子を作るときにはカカオ本来の味が楽しめなくなるので市販の板チョコは不向きかもしれません。
カカオの割合に注目!
クーベルチュールチョコレートの選び方
料理家でフードスタイリストの池 ももこさんに取材をして、クーベルチュールチョコレートの選び方のポイントを教えていただきました。カカオの含有率や容量をよくチェックすることが大切です。ぜひクーベルチュールチョコレート選びの参考にしてください。
【1】チョコレートの種類から選ぶ
チョコレートにはスイートチョコレートやミルクチョコレートなどの表記があります。成分によって種類が分かれています。作りたいお菓子にはどの種類がいいのか見ていきましょう。
ビターチョコレート|カカオ本来の苦みを感じられる
乳成分や砂糖などの甘さがほぼ入っておらず、カカオマスとカカオバターのみでできたチョコレート。甘さ控えめでカカオ本来の苦みも少々感じる大人のビター味。
スイートチョコレート|カカオの味が引き立つほどよい甘さ
カカオマスとカカオバターが50%ほど配合され、そのほかは乳成分はほぼ加えられず、砂糖などで甘さを整えられたチョコレート。ビターほど苦みは少ないがカカオ本来の味も引き立つバランスのいい味を楽しめます。
ミルクチョコレート|まろやさで甘さを感じられる
カカオマスとカカオバター以外に乳成分と砂糖などで調整されたチョコレート。乳成分が配合されることでスイートチョコよりも淡いチョコレート色になります。カカオ豆の味はそこまで感じられず、乳成分や甘さが目立つ味です。
ホワイトチョコレート|甘みが強く色が白い
唯一、カカオマスが配合されておらず、カカオバターと乳成分と砂糖などでできたチョコレート。カカオマスが使われていないので甘みが強く色も白いのが特徴です。
【2】甘さの決め手! カカオの含有量をチェックする
プロの製菓材料として重宝(ちょうほう)されるクーベルチュールチョコレートは、55%、60%、65%というように、数%刻みでカカオ含有量に差のあるものが販売されています。
甘いものを好む方には、ビター感が強くない50%台のものがおすすめ。お菓子作りに使用する場合は、ほろ苦さと品のいい甘さのバランスが絶妙な65~70%台のものを使うと、スイーツ全体の風味がリッチに仕上がります。
【3】カカオの生産地や製造国を確認する
クーベルチュールチョコレートは世界のいろいろな国で製造されています。カカオの生産地によって、香りや風味が異なります。生産地や製造地にも注目してみましょう。
たとえば、フォラステロと呼ばれる品種が著名なガーナ産のカカオは、収穫量や風味が安定していて日本人にもなじみのある味わいです。中南米では生産地によってカカオの特徴が異なり、ベネズエラ産はナッツのような香り、エクアドル産は花のような香りが楽しめるカカオが栽培されています。
国によって製造方法が異なり、カカオマスやカカオバターの配合割合が異なります。ベルギー産・アメリカ産など製造国による違いも注目してみると面白いですよ。
【4】使い方にあった形状を選ぶ
クーベルチュールチョコレートには分厚い板チョコタイプから、タブレットをはじめとする小粒タイプまで幅広くそろっています。
こまかく刻んで溶かす場合は板チョコタイプが使いやすいですが、そもそも刻む作業に手間を感じるのであれば、小粒タイプのものをそのまま使うのも手です。そのまま食べるなら、小分けにしやすいタブレットタイプがおすすめです。
【5】たくさん使うなら業務用商品もチェック
たくさんチョコレートを食べたい人や、お菓子作りに大量に使いたい人は、業務スーパーなどで売っているような大容量サイズのものを選びましょう。クーベルチュールチョコレートには、業務用パッケージのものも多く発売されています。
生クリームなどを使用していないクーベルチュールチョコレートは、チョコレートのなかでも賞味期限が長めになっています。直射日光を避け、15℃前後で保存しましょう。
【6】ブランドごとの味の違いを楽しむ
製菓材料店やネット通販などでも、さまざまな海外ブランドのクーベルチュールチョコレートを取り扱っているところが増えています。国内の有名なブランドだと『大東』『不二製油』などがあります。海外ブランドだと『ヴァローナ』『ヴェイス』などがあります。
カカオの含有量が同じでも、ブランドが違えば味や風味、香りなどにも差が出てきます。まずは自分が使いやすいカカオ含有量のチョコレートを知り、そのなかでさまざまなブランドのものを使い比べてみるといいでしょう。
【エキスパートのコメント】
製菓材料店やネット通販などでも、さまざまな海外ブランドのクーベルチュールチョコレートを取り扱っているところが増えています。
カカオの含有量が同じでも、ブランドが違えば味や風味、香りなどにも差が出てきます。まずは自分が使いやすいカカオ含有量のチョコレートを知り、そのなかでさまざまなブランドのものを使い比べてみるといいでしょう。