元SMAPで俳優の香取慎吾が主演を務める映画『凪待ち』(6月公開)の完成報告会見が23日、都内で行われ、香取、恒松祐里、吉澤健、リリー・フランキー、白石和彌監督、赤城聡プロデューサーが出席。リリーが香取の演技を称賛した。
2018年6月~7月に石巻市を中心に撮影された本作は、人生どん底まで墜ちきった男のバイオレンスと狂気、怒りと裏切り、不条理と悲劇、そして、切ない暴力を描いた衝撃のヒューマンサスペンス。あるきっかけをもとに墜ちる所まで堕ちきった男・郁男を香取が演じた。
約20年前に香取と草なぎ剛のラジオ番組『SMAP POWER SPLASH』(現・『ShinTsuyo POWER SPLASH』)の構成作家を務めていたリリーは、「裏方としてお会いしていた香取さんに映画で接するのが本当に申し訳ないというか照れくさい」と告白。郁夫を気に掛ける製氷工場の社員・小野寺役で香取と共演し、「慎吾ちゃんが色っぽくて、一緒にやっていてドキドキしました」と感想を語った。
そして、「構成をやっているときにミニドラマを草なぎ君とやってもらって、スタジオに来て台本を見て、初見でいつもやっていただいていたんですけど、そのときからすごいなって思っていたんです。役や雰囲気を瞬時にして…」と当時を振り返った上で、「20年くらい経ってまた違う形で。改めて香取慎吾の凄さを目の当たりにした。本当にびっくりして、色っぽいなと思いました」と感慨深げに話した。
香取も「リリーさんと共演できて本当にうれしかった。リリーさんがお芝居をするようになって、リリーさんの作品をたくさん見させていただいて、いつか共演できたらなって思う人になっていったので」と特別な思いがあったよう。リリーが「本当ですか?」と疑うと、「本当ですよ! だから今回は本当にうれしくて」と笑顔で返した。