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【この記事のエキスパート】
フリーランスライター:出雲 義和

フリーランスライター:出雲 義和

奈良在住のフリーランスライター。

仕事の効率化を助けてくれたり、ライフスタイルを豊かにしてくれる、身近なツール「文房具」その魅力を伝えたいと、国内外を取材に駆け巡っています。

出版業界で流通・営業を約20年勤めて、現在は雑誌・書籍・Webに執筆する他、時々メディアやイベントにも出演。


万年筆はボールペンとは違った特別な魅力があり、プレゼントとしても人気。数百円程度で購入できるものから十万円を超える高級品まで、価格の幅が広く種類も豊富です。この記事では、文具のエキスパートである出雲義和さんに、万年筆の選び方と、1万円前後で購入できるおすすめ万年筆を教えてもらいました。

文具のエキスパートに聞く!
万年筆の選び方

文具のエキスパートである出雲義和さんに、万年筆を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。

【1】ペン先の素材
【2】サイズ・軸の太さ
【3】どんなモノに書くのか

上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合う万年筆を選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。

ペン先の素材で変わる書き心地

【エキスパートのコメント】

「金」はやわらかい書き心地

万年筆は高額になればなるほどペン先に使用される金の含有量が高くなり、14金では58.5%、18金の場合では75.0%になります。ペン先に金を使用するメリットは、インクによる腐食を受けにくいほか、耐久性が高くやわらかい書き心地になるのが特徴です。

一方、ペン先がステンレススチール製のものは価格をおさえられるほか、カリカリした書き心地を好む人にマッチします。また、最近では金のペン先に近い書き心地のステンレススチールペン先も登場しています。

サイズ・軸の太さで選ぶ

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

スタンダードサイズは140mm前後

スタンダードな万年筆のサイズ(全長)は、おおむね140mm前後です。高額な万年筆になるとさらに長くなり、軸も太くなります。後に紹介する国産3社(プラチナ・セーラー・パイロット)の万年筆は、このスタンダードなサイズにあたります。

書き心地を優先するならスタンダードサイズもしくは太い軸、携帯性を重んじるならスリムなタイプといった点も選択の基準になります。

どんなモノに書くのかを考慮する

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

手帳か? 手紙か? 用途を決めれば失敗なし

シャープペンの場合、一般的な0.5mmから2.0mmのほかに最近では 0.2mmという超極細も登場しました。万年筆の場合も同様に、細字・中字・太字など大きく3種類に分類できます。国産の万年筆は、さらに極細や極太などのバリエーションを誇るメーカーもあります。

手帳など、比較的小さい面積の紙に筆記する場合には細字、手紙など読みやすい大きさの文字を書く場合には中字から太字といった具合に、購入前に用途をしっかり考えておくと失敗はないでしょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)