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【この記事のエキスパート】
空間デザイン・DIYクリエイター:網田 真希
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。
予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。
幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。
本記事では、電動でネジ締めを行うことができるインパクトドライバーの基礎知識や選び方、おすすめ商品、ユーザーの口コミを紹介します。ハイコーキやマキタ、パナソニック、日立など人気メーカーの初心者・プロ向けの製品を厳選。穴あけに対応するビットなどアタッチメントが充実した製品も!
インパクトドライバーとは
インパクトドライバーとは、電動でネジ締めを行うことができるドライバーのこと。ドライバーを握ってスイッチを押すとすぐに作動することができ、家具の組み立てやDIY、プロの現場などでも活躍するアイテムです。
大きな特徴は、パワフルにネジ締めを行えること。長いネジやビスもスピーディーに締めることができます。さらに、アタッチメントを変更することで、ボルト・ナット締め、穴あけ作業を行うことも可能。初心者からプロまで、ユーザーの多い電動工具です。
インパクトドライバーとドリルドライバーの違い
インパクトドライバーを調べていると、「ドリルドライバー」も同時に情報が出てきますが、どんな違いがあるのでしょうか。
そもそも、電動ドライバーには大きく分けて「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」があります。
【インパクトドライバー】
インパクトドライバーは回転と打撃を加える機能を持ち、強い締めつけ力を誇っています。そのため、インパクトドライバーの方が太くて長いビスの締めつけに適しているというメリットがあります。
【ドリルドライバー】
ドリルドライバーは先端が回転するのみで、締めすぎを防ぐメリットがあります。家具の組み立てやプラスチックなど繊細な素材の穴あけ作業に向いています。
混同されがちですが、機能などが異なりますのでしっかり確認しておきましょう。
大前提:初心者とプロで選ぶ基準は変わる
そもそも、DIY作業や初心者向け、そして実際の建築現場で使用するプロ向けは、選ぶ基準が変わってきます。
初心者(DIY向け)の場合
初心者(DIY向け)の場合、大切になるのが「最大トルク値」です。
「トルク値」とはねじの締めつけ能力を指す値で、高いものほど締めつけ力が上がります。どういった目的でインパクトドライバーを使うのかによって、適切なトルク値は変わります。
DIYで棚やイスなどを作るなら90~130N・m、ウッドデッキなどの本格的なDIY作業では、130N・m以上も用意しておくと非常に便利です。ちなみに、プロ向けは160~180 N・mほどを目安にするといいでしょう。
製品によっては、3〜4段階でトルクの設定を変えることができるものもあります。厚い木材に適したモードから、薄い板に適したモードまであり、素材にあった適正なトルクでネジを締め付けられます。
プロ向けの場合
プロ向けの場合、トルク値などの基本は抑えていることを前提の上で、「バッテリーの互換性」「防塵・防水性」「LEDライト機能」などの機能性をチェックしましょう。
また、木を切断したり、ヤスリがけをしたり、屋外で作業をしたりする場合、耐久性の高いモデルを選ぶのがおすすめ。
上記は、作業する上での必須機能ではありませんが、作業効率がアップします。購入する際は自分が使うシーンを想定して選ぶようにしましょう。
インパクトドライバーの選び方
それでは、インパクトドライバーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】形状
【2】重さ・大きさ
【3】ビットの形状
【4】給電方式
【5】価格
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】形状をチェック
インパクトドライバーの形状は大きく分けるとピストル型とペン型の2種類です。使う場所によって適した形状が違うため、選ぶ場合にはピストル型なのかペン型なのか形状もチェックしましょう。
ピストル型:力が強い。ヘッドサイズは100mm前後がおすすめ
市販のインパクトドライバーの主流はピストル型です。ペン型に比べるとネジを締める力が強く、長いネジや太いネジを使用するのに適しています。
選ぶポイントは、ヘッドサイズです。小さいものは、狭い場所で取り回しがしやすいですが、トルクや打撃性能が控えめになります。バランスがいいのは100mm前後です。
なお、もっと細い場所で使いたいなら、コーナーコンパクトドライバーを使うという手もあります。
ペン型:1kg未満で持ちやすい。力は抑えめ
ペンのような形状に変形して使えるペン型は、狭い場所や、奥まった場所にも使えます。ネジを締める力はピストル型よりもやや弱いです。
【2】重さ・大きさをチェック
インパクトドライバーは片手で持って使用するため、できるだけ軽いものがいいでしょう。軽いものほど長時間使用しても手が疲れにくく、どんな姿勢でも使いやすいです。目安としては1.5kg以内だと軽量で女性でも快適に使えます。
ただ、軽いとその反面、パワーが出ません。そのため、基本的には小さくて軽いペン型のタイプを使いつつ、パワーが必要な箇所には大きくて重めのパワーがあるタイプを使うのもおすすめです。
【3】ビットの形状をチェック
インパクトドライバーの先端に取り付けるアタッチメントのことを「ビット」と呼びます。ビットを付け替えることで、いろんなサイズのネジに対応できます。ネジの下穴や、ダボ穴を作るドリルビットや、ボルトやナットの取り付けるソケットビットなどもあります。
メーカーやブランドによって対応するビットの形状が異なることがあるので、同じメーカーで揃えることをおすすめします。
【4】給電方式をチェック
電源コード式、充電バッテリー式の2種類があります。それぞれメリットとデメリットがありますが、基本的には扱いやすい充電タイプがおすすめです。
【5】価格をチェック
インパクトドライバーを含め電動工具には、価格に大きく差が出るものがあります。ですので、自分がどのような用途でインパクトドライバーを使いたいのかを考えて選ぶことが重要です。
長時間作業のためにバッテリー容量を重視するのか、使用頻度はどれくらいなのか、耐久性があったほうがいいか、性能は二の次でとにかく使えればいいのか。
あらかじめ目的を確認し、自分の想定する価格帯のものを選ぶといいでしょう。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
電気工具をそえるときはメーカーを統一させると便利
インパクトドライバーといっても、大きさ・価格・パワー・本体の重量など検討すべき要素はさまざま。基本的に使い道は一緒なのにここまで種類が豊富だと、逆にどれを選んでいいのか悩んでしまうでしょう。
まずは何を作りたいかという目的を明確にして、使用頻度やコストパフォーマンス、使い勝手の点からいくつか選定してみるといいですね。現在は充電バッテリー式が主流となってきています。
電動工具間でバッテリーを使い回すことができるよう製造されているメーカーも多いので、同じメーカーで電動工具をそろえるととても便利です。その際は、バッテリーの電圧を統一させることを忘れずに。
人気メーカー・ブランドの特徴
普段、インパクトドライバーに触れることがない方にとって、どれを選んだらいいかわからない。それなら、プロやDIY好きから人気を集めているメーカー・ブランドから選ぶというのもアリ!
ここでは4つのメーカーとブランドを紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
マキタ:業界最大手で、製品ラインナップが豊富
電動工具や園芸用機器などの製造・販売を行うマキタ。小型・軽量でエネルギー効率のよいリチウムイオンバッテリーをいち早く導入し、電動工具のシェアトップクラスにまで成長しました。
マキタの商品はラインナップが豊富。プロ仕様のものから、趣味で使うには十分の仕様のものまで幅広いので、用途に合ったインパクトドライバーを選ぶことができます。
工機ホールディングス:ハイコーキは国内シェア2位!
工機ホールディングスは、電動工具を中心に取り扱っている企業で、HIKOKI(ハイコーキ)というブランドを展開しています。18Vと36V両方の電圧に対応している「マルチボルトシリーズ」が人気。
業界2位でプロ&アマ問わずに使用されている、使い勝手の良さが光るアイテムが豊富です。
京セラインダストリアルツールズ:パワーとコンパクトさを両立
リョービ株式会社から、インパクトドライバー事業を引き継いだのが京セラインダストリアルツールズです。2022年には、DIYをするには十分な性能を備える「パワーシリーズ」を新たに展開。
パワーをキープしつつ、コンパクトな設計に仕上げた「ブラシレス分割コアモーター」という独自開発の技術を採用した製品が人気を集めています。プロ向けがグリーン、DIY用がレッドで色分けされているので、商品選びもスムーズにできます。
ボッシュ:コードレス式ならお任せ!
1911年に日本で事業を開始したドイツメーカー、ボッシュ。DIY電動工具やガーデンツールなどを手掛けています。プロ仕様がレッド、一般仕様がグリーンと見分けやすく、コードレスの商品を中心にラインナップしています。
車のタイヤネジを締められる高出力のタイプも展開しており、いろんなシーンで使用される人気メーカーです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)