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【この記事のエキスパート】
整理収納・防犯コンサルタント、住宅建築コーディネーター、防災士:瀬尾 さちこ
整理収納を出発点に、防犯、防災、住まいづくりなど、日常をより快適に安全な環境で
過ごしていただけるために、一般家庭から企業までのコンサルティング業務やメディアでの
慣習などを行なっています。
愛知県東海市と岐阜県多治見市のコミュニティエフエムで、ラジオパーソナリティとしても活動。
防災用としてひとつは常備しておきたい非常用ライト。LEDの懐中電灯やランタン、ヘッドライトなどがあります。また、ラジオ搭載、防水仕様、USB給電、高ルーメンの明るいモデルなど機能も豊富。この記事では、非常用ライトの選び方とおすすめ商品を紹介します。
非常用ライトの選び方
非常用ライトは、災害時や停電時に備えて用意しておきたいアイテムのひとつ。いざという時に役立つ商品をどう選べばいいか、防災士の瀬尾さちこさんに聞きました。ポイントは以下4点。
【1】ライトの種類
【2】電源のタイプ
【3】ライトの性能
【4】便利機能
それぞれ詳しくみていきましょう。
【1】目的に合わせて「種類」を選ぶ
非常用ライトは懐中電灯・ヘッドライド・ランタンが主流で、それぞれ適した使用シーンがあります。目的に応じたものを選ぶために、非常用ライトの形状について解説します。
懐中電灯|非常用にひとつは持っておきたい
非常用ライトとして普及している懐中電灯は、幅広く活用できるため、停電や夜道、暗がりでの探しものなど、さまざまなシーンで活躍します。ペンライト型で持ち慣れしてて軽量なものが多く、手に取ってすぐに点灯するのが利点ですが、広範囲を照らすのには不向きです。
一方、定めた照準を照らすのには向いているので、メインの非常用ライトを補助するサブ用非常ライトとして使用するのがよいでしょう。
また、災害用ライトとして災害避難時に使う場合や足場のよくない場所での使用は、片手がふさがる懐中電灯はあまり向いていません。非常用懐中電灯として、首からさげられるタイプも販売されていますので、目的に合った形状を選んでください。
ランタン|全方位を照らすことができる
災害用や防災ライトとしては広範囲を照らせるランタンは、フックで吊り下げるタイプと平地に直置きするタイプがあります。全方向を照らすことが可能なため、出力が大きいアイテムならルームライトとして兼用が可能です。
また、キャンプなどのアウトドアでも活躍しますが、明るさ比較では懐中電灯やヘッドライトより少々劣ります。ランタンはピンポイントで照らすのは、不向きなため、手もとを照らせる非常用懐中電灯などと併用して使用するのがよいでしょう。
ヘッドライト|両手が空くので作業用にも便利
ヘッドライトは頭に装着して使用するライトです。ヘッドライトは使用時でも、両手がフリーの状態がたもてるので、作業用や非常用、足場が悪い場所などでの使用に適しています。ヘッドライトは使用者の顔の向きに合わせて動き一方向のみを照らすため、多人数分の光源をまかなうのにはあまり向いていません。
また、ヘッドライトを選ぶ際には、固定用バンドの固定力やバンドの長さ調節などの機能性も重要なチェックポイントです。しっかり確認して使い勝手のよいヘッドライトを選びましょう。
【2】用途に合わせて「電源タイプ」を選ぶ
非常用ライトの電源タイプには、電池タイプや充電タイプ、手回しタイプ、ソーラータイプなどがあります。特徴がそれぞれ違うので、用途や自分の使い方に合ったタイプを選びましょう。
電池
電池タイプの非常用ライトは市販の電池を使って作動しています。そのため、突然起こる非常時などに対応できるように電池をストックしておく必要があります。
電池切れのリスクを少なくするためには、非常ライトの電池をそのほかの防災グッズなどと統一しておくとよいでしょう。電池が共有できるので電池切れのリスクを抑えられます。
充電
充電タイプのライトには防災ライトとしても活躍するセンサーライトなどがあり、内蔵しているリチウム電池を充電して作動させます。非常時にはコンセントから取り外せば、携帯用ライトとしても使えます。
また、自然放電して充電が切れていると非常時には役に立たないので、ときどき確認する必要があります。電池と併用できるアイテムも販売されているので、あらゆるシーンを想定して選びましょう。
手回し・ソーラー
手回しタイプとソーラータイプは、電源・電池不要です。ソーラータイプは太陽光で発電し、内蔵しているリチウム電池に充電して使用。手回しタイプは、ハンドルを手で回した分だけ蓄電されるのですが、手間がかかるため手回しだけの商品はほとんどありません。
両タイプとも充電器や電池を持ち運ぶ必要はないのですが、ソーラータイプには、晴れている日でなければ蓄電ができないという難点があります。雨天や曇天が続くとじゅうぶんな充電ができないため、電池や充電タイプなどと併用している商品が多く、ハイブリッド型が一押しです。
コンセント取り付け式
コンセント取り付け式タイプとは、コンセントプラグがついているライトです。ふだんはコンセントに差したままで足元用のライトとして使用します。非常時には、コンセントから外し非常用懐中電灯、災害用ライトとして使用可能です。
停電時自動点灯ライトなど自動で明かりがつくアイテムもあるので、急な停電にも慌てずスムーズに対応できて便利です。
【3】ライトの性能をチェック
非常用ライトは、急な出来事に対応するためのライトです。ダイソーなど100均ショップでも手に入るサイリュームを代用する方法もありますが、せっかくならしっかりしたものを用意しておきたいもの。
そのためにも明るさや点灯時間、照射範囲、照射距離などのライトの性能は把握しておきましょう。
明るさ
懐中電灯などの明るさは、光束とも呼ばれる光の量を示すルーメン(lm)という単位で表されます。ルーメンとは、白熱電球の明るさの単位であるワットに対して、LEDライトの明るさの単位であり、光源から放たれる光の量です。
災害用ライトや非常用懐中電灯、防災ライトは、ルーメンの数値が大きいほど明るくなります。明るさをチェックする際には、まずはルーメンの数値を確認しましょう。
点灯時間
災害用ライトを購入の際には、充電や電池交換のタイミングを把握しておくためにも点灯時間は欠かせないチェックポイントのひとつです。近年はLEDライトが普及したため、点灯時間が飛躍的に延びて48時間以上も稼働する商品も登場しています。
点灯時間は電源の種類や使い方でも違ってきます。シーンや用途に合わせてこまめに明るさなどを切り替えることで点灯時間は延ばせるため、点灯時間をより長くしたいなら、光の強さを切り替えられる商品がよいでしょう。また、長時間使用するランタンなどにはLEDライトを使用した商品を選びましょう。
照射範囲と照射距離
非常用ライトは、災害時に避難する際や緊急な場合に使用するアイテムだけに照射範囲や照射距離は重要なポイントです。ライトから出る光の角度を照射角度といい、照射角度で光の届く範囲や距離は変わります。角度が広ければ広いほど広範囲を照らせますが反対に、照射角度が狭ければ、一定の範囲しか照らすことができず照射距離は短くなります。
災害時などの暗闇での移動には、照射距離が長いものが適しているため、用途に応じて照射角度を調整できるアイテムを選びましょう。ただし、照射距離が長くなると足もとは見えにくくなるため、ヘッドライトなどを併用するとよいでしょう。
【4】そのほかあると便利な機能もチェック!
非常用ライトにはラジオや携帯・スマホの充電機能をはじめ、急な雨天時にも慌てない防水機能や電池節約につながる光量調整機能を備えた商品などが数多く販売されています。非常用ライトにあると便利な機能もみていきましょう。
ラジオ機能
災害に遭遇した場合、災害の被害・復旧状況や避難所の場所、給水車の集合場所・時間などの情報はとても大事です。往々にして災害時は、ネットやテレビが使えなくなることが多いのですが、そのようなとき情報収集の手段として活躍するのがラジオです。
非常用ライトにラジオ機能を備えたタイプなら、ラジオを別に用意する手間もなく、手軽に持ち運べて便利です。ラジオをふだんは聞かない方も非常用ライトを選ぶときは、ラジオ機能を備えた商品も検討してみてください。
携帯電話やスマホへの充電機能
さまざまな災害用ライトが登場しているなか、携帯電話やスマホ用充電機能を備えたタイプも販売されています。
携帯電話やスマホは、災害時に家族や友人の安否確認などにも活躍するアイテム。そのため、携帯電話・スマホ充電機能はぜひチェックしておきたい機能のひとつです。その際は、自分が持っている機種に対応しているかどうかも確認しておきましょう。
防水・防塵機能
防水と防塵機能を備えた非常用ライトなら、暴風雨や土埃のなかでも心置きなく携行できます。とくに、水害の被害が予想される海沿いや川沿い地区のお住まいなら、防水機能は必須です。
津波や川の氾濫などで浸水した場所であと片づけなどでの作業時に非常用ライトを使うと水没するおそれもあります。水害被害のリスクが高いところでも使用できる、タフな非常用ライトを探しているなら、防水・防塵モデルをチェックしてみましょう。
ライトの色調整・点滅
非常用ライトは、光量調整の機能を備えたものを選びましょう。用途やシーンに応じて光量を調整することで電池は長持ちします。また、LEDライトの懐中電灯やランタンのなかには、ライトの色味を調節できる色調調節機能が備わっているものもあります。非常時に落ち着いて過ごしたいなら、温かみを感じる暖色系の光に調節するのもよいでしょう。
そのほかに、点滅機能がついた非常用ライトもあり、ライトの点滅でSOSのサインを出して、自分のいる場所を知らせることもできます。
サイレン・ブザー
非常用ライトのなかに今は、緊急時にブザーやサイレンを鳴らせるモデルも登場しています。 ブザーやサイレンがあれば、数々の予期せぬ自然災害、土砂崩れや洪水などで取り残されてしまった場合の人命救助の助けになります。
ブザー・サイレンの機能が備わっていれば、救助者に自分のいる場所を伝えることが可能です。また、防犯ブザーとしても役に立ちます。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)