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【この記事のエキスパート】
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家:荒井 裕介
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。
アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。
フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。
キャンプやBBQ、海水浴、運動会など強い日差しを防ぎいろんなシーンで役立つタープ。この記事では、タープの選び方、ユーザーのイチオシ、エキスパート、編集部が厳選したおすすめ商品を紹介。コールマンやスノーピーク、DOD、ロゴスといった人気メーカーの製品を中心に厳選。
キャンプやBBQ、運動会、海水浴にも!
タープとは?
タープとは、日よけ・雨よけを目的とした、シート状のアイテムです。ポールとロープでシートを張ることで、簡易的な屋根を作ることができます。キャンプやバーベキューなどのアウトドアシーンはもちろん、運動会や海水浴などでも活用できます。
ひとつ持っておくと夏の暑い日や、雨天のイベント時などに重宝しますよ!
まずはこちらをチェック!
タープの種類と形状を確認しよう
タープにもさまざまな種類があります。ここではそれぞれの形状と特徴について解説します。
ヘキサタープ:タープの主流。設営が比較的簡単!
ヘキサタープはヘキサ(六角形)を意味していて、タープを広げた時に六角形の形をしているのが名前の由来です。タープの中でも一番スタンダードなタイプで、キャンプやBBQなど幅広いシーンで使用できます。サイズはソロにぴったりな小さめタイプから、ファミリーで楽しむ大型タイプまでさまざま。
ポールやロープを使って設営するタープの中では、設営・撤収が簡単な方です。慣れれば一人でも設営は可能ですが、初心者の方は経験者から張り方を教わりながら立てるとスムーズです。
レクタタープ・スクエアタープ:日陰面積が大きい。張り方の種類が豊富!
広げた時にレクタングル(長方形)、スクエア(正方形)の形状になるタープです。ヘキサタープよりも日陰面積が広くなるので、大人数でも使いやすいですよ。
また張り方のアレンジも豊富で、工夫次第ではフルクローズでテントのように使うこともできます。ハンカチをたたむように収納できるので、撤収も楽チン!
ヘキサタープに比べるとピンと張るのにはコツが必要で、慣れないとたわんで雨水が溜まってしまうことも。公園などで張り方を練習してみてもいいかもしれないですね。
自立式タープ・ワンタッチタープ:設営の簡単さは随一!
フレームが元々連結しているものや、繋げるだけのかんたん作業で、設営ができるタイプです。初心者の方でもらくらく設営が可能なので、初めてのキャンプやBBQ、アウトドアイベントなどで活躍します。
風に弱く、収納性が悪い、一枚布タイプのタープに比べて応用が利かないなどのデメリットがありますが、利便性の高さがそれを上回るので、用途に応じて購入を考慮してみましょう。
スクリーンタープ:プライベートな空間を作れる
スクリーンタープはテントと同じ要領で利用できるタープを指します。ナイロンやメッシュで四方を囲う形状なので、夏場の虫除けや風通しがいいプライベート空間を演出できます。
タープに比べれば、設営や撤去も手間がかかる、重量が重くなりがちというデメリットがありますが、キャンプ時に快適な空間で自然を感じるには最適ですよ!
カーサイドタープ:車とタープを連結。お手軽にキャンプを楽しめる
主にオートキャンプで使われるのがカーサイドタープ。車の側面などに連結させて設営することで、車と一体化させます。車の真横がキャンプサイトになるので、荷物の出し入れや準備がとてもラクです。そして設営も楽なので、気張らずにキャンプを楽しめるのも魅力ですよ。
また、急な大雨や、雷が鳴っても車に避難しやすいのもメリット。車種によって取り付けできないものもあるので、事前にチェックしてから購入しましょう!
種類やシーン、使用人数に合わせて!
便利に使えるタープの選び方
サイズや生地の厚さ、性能など種類はさまざまで、どれを買うべきか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。ここからは、自分に合ったタープの選び方についてご紹介します。ポイントは下記。
【1】使用人数
【2】素材
【3】防水性
【4】シチュエーションや季節も重要
【5】付属品
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用人数に合わせて選ぶ
主に使用する人数は何人かを考えると、タープの大きさが決定して選びやすくなります。
ひとりでも組み立てられる小さくて軽いソロキャンパー向けのタープや、大人数用の空間が広く取れる開放的なタープまで、幅広く商品を揃えています。
自分にとって快適に使用できる大きさを考えて選ぶとよいでしょう。
【2】素材をチェック
タープに使われる素材は、主にナイロン、ポリエステル、コットン、ポリエステル×コットン(TC)の4種類です。どのような特徴があるのかをチェックしていきましょう。
●ナイロン・ポリエステル
登山用のタープに広く採用されており、軽量かつコンパクトなのが最大のウリ。濡れたとしても水分を吸収しにくく、乾きやすいので雨天時に重宝します。ただ、耐久性が低く火の粉が飛ぶとすぐ穴が開いてしまうので、扱いには注意しましょう。
●コットン
吸湿性、通気性に優れているのが特徴。火の粉が舞っても燃え広がりにくく、焚き火台のそばでも使えます。水分を含むと重くなるので注意!
●ポリエステル×コットン(TC)
生地が厚めで遮光性が高く、夏は涼しく過ごせます。また引き裂きなどにも強く耐久性が高いので、長く使うことできますよ。火の粉が飛んでも燃え広がりにくいのも嬉しいポイント!
【3】防水性をチェック
天気が変わりやすい山近くなどでキャンプをすると突然雨が降ってくることがあります。雨天時でも快適に過ごせる耐水性をチェックすることは大切です。
多くの場合、テントと同じように耐水圧1500mmのように表記されていることが多いです。この数値が高ければ高いほど、防水性に優れています。目安としては、1500mm以上がおすすめ!
【4】シチュエーションや季節も重要
タープを使用するシチュエーションが日中なのか夜も使うのか、また、使用する季節は春夏なのか秋冬なのかによっては、求める性能は変わります。
昼間であれば、視界を確保しやすいヘキサタープなどが使いやすいですし、夜に使うなら虫がよってきにくい防虫仕様のタープなどが便利です。また、夏場ならUVカット機能や遮光性に優れたコットン素材が良かったり、冬場なら壁面パネルを備えたスクリーンタープを使用するという手もあります。
どういう場面で使うのかあらかじめ想定すれば、必要な機能が明確になり、自分にあったタープが選びやすくなります。
【5】付属品もチェック!
タープを立てるにはシート以外に、ポール、ペグ、ロープ(パラコード)の3点が必要になってきます。それらを持っていない場合は、セット販売されているものを選ぶようにしましょう。
迷ったら確認しよう!
タープの人気メーカー
日常生活ではなじみの少ない分、どれを選べばいいのか判断が難しいかもしれません。そんな方は人気のメーカーから選んでみてもいいかもしれません。アウトドアの定番ブランドからは定評のあるタープが販売されていますよ。
snow peak(スノーピーク):初心者からベテランまでが愛用
日本を代表するアウトドアメーカーのひとつがスノーピークです。新潟県・三条市に本社を置き、日本の気候や環境に合わせた、初心者から上級者まで使いやすいさまざまな製品を展開しています。
タープに限らず、テントやテーブル、チェアなど、どの製品においても高品質かつデザイン性に優れており、多くのキャンパーたちが愛用しています。アフターサービスも充実しており、天幕が破れたり、ポールが折れたりしても店舗に持ち込めば修理に対応してくれますよ。
レクタタープや、ヘキサタープなど種類展開が豊富なので、自分が使いやすいアイテムを見つけられるはずです!
LOGOS(ロゴス):外遊びに便利なギアを幅広く展開!
ロゴスのテーマは、「海辺5mから標高800mまで」。外遊びで便利なテントやタープ、調理器具などを取り揃えています。老若男女、誰でも使いやすいシンプルな設計なのも魅力ですよ。
タープの生地にUVカット機能を施したり、雨だれしにくいタープ構造を採用したりと、ユーザー目線のタープをラインナップしています。ソロでもファミリーでも使えるサイズ展開をしているのも嬉しいポイント!
Coleman(コールマン):コスパ抜群で、種類も豊富!
1900年ごろにアメリカで創業したアウトドアの定番メーカー。コストパフォーマンスに優れており、キャンプ場に行けば必ずと言ってもいいほど、コールマンのテントやタープを見かけます。
キャンプや登山などで使える軽量なタープはもちろんのこと、BBQなどで便利な自立式タープも揃えており、シーンに合った商品が見つかるはずです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)