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【この記事のエキスパート】
ふくふく動物病院 院長:平松 育子

ふくふく動物病院 院長:平松 育子

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。


お散歩はもちろん、災害時の避難や病院に行く道中での脱走や飛び出し防止に役立つ「猫用ハーネス」。しっかりとした抜けないハーネスを選びたいですよね。本記事では、ふくふく動物病院院長である平松育子さんへの取材をもとに、猫用ハーネスの選び方とおすすめ商品をご紹介します。

猫用ハーネスの必要性

出典:Amazon

一般的に、猫は室内で飼われることが多い動物です。ただ、室内飼育は事故や感染症などの心配がなくなる反面、猫の運動不足の原因にもなります。そのため、猫を外で散歩させることは運動不足を解消し、猫の健康を保つのに効果的です。

とはいえ、室内で飼われている猫にとって外は危険がいっぱいです。いきなり外に出て事故にあったり、迷子になったりしないようにするためには、ハーネスを付ける必要があります。

猫を外に出す際は、ハーネスを付けて安全に配慮しながら、運動不足を解消させてあげましょう!

猫用ハーネスの種類・タイプ

猫用ハーネスのタイプごとの特徴をみていきましょう。

▼おしゃれで脱げにくい「ベストタイプ」

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洋服のように布地が大きく、ホールド力が高いのが「ベストタイプ」。バックルや面ファスナー(マジックテープ)などでとめて着用します。布の面積が大きいため、脱げにくいのが特徴。

また、おしゃれなデザインも多く、お出かけにもぴったりです。面ファスナー(マジックテープ)のタイプは、ベリベリという音が苦手な猫もいるので注意が必要です。

▼オーソドックスな「紐タイプ」

オーソドックスな「紐タイプ」は、猫の動きを制限する部分が少ないため動きやすいのが特徴。また、サイズの微調節もしやすいです。

ベストタイプなどの布面積が多いタイプを嫌がる猫には、紐タイプがおすすめ。ただし、サイズを誤ると抜けやすくなってしまうので、サイズチェックはしっかり行いましょう。

▼しっかり固定するなら「ダブルロックタイプ」

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首と胴で固定するタイプのハーネスを「ダブルロックタイプ」といいます。2カ所で固定するため、しっかりとホールドし脱げにくいのが特徴。

たとえば胴部分が抜けてしまっても、首でも固定しているので脱げてしまうことがありません。脱走が心配な活発な猫でも安心して使用できます。

どのタイプでも、サイズは必ず確認しましょう

【エキスパートのコメント】

サイズが合わない窮屈なハーネスだと、猫の脇に食い込んだり、動きが固まってしまうこともあります。

猫はもともと服を着る習慣がないので、服やハーネスを嫌がることもしばしばあります。たとえサイズが合っていても、素材がかたすぎたり、体が動かしにくかったり、締めつけられたりなど、着心地の悪いハーネスは猫に嫌われます。

購入するときは正しいサイズを測るだけでなく、着心地のよいものを選んでください。また、実際に着たあと、脇に食い込んでいないか、歩きにくそうではないかなどを必ずチェックしてください。

猫用ハーネスの選び方

それでは、猫用ハーネスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。

【1】胴回りのサイズ
【2】着脱のしやすさ
【3】素材ごとの着心地の良さ

上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】胴回りのサイズをチェック

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ハーネスは、胴回りにつけるものなので、愛猫の胴回りのサイズをチェックしましょう。よくあるのが、ゆるくて抜けてしまうこと。ふくふく動物病院院長の平松育子先生が教えるちょうどよいサイズの見極め方を参考に、ちょうどよいサイズのものを選びましょう。

【エキスパートのコメント】

猫は体がやわらかいので、ハーネスとの間に隙間やゆるみがあると、体をくねらせてハーネスが脱げてしまうことがあります。特に被毛の長い猫の場合、適正サイズが見た目より小さいこともよくあります。

ハーネスと体の隙間に指が2本程度入れば苦しくありません。この判断基準を参考に、ゆるすぎないジャストサイズのものを購入するのがよいでしょう。

【2】着脱のしやすさをチェック

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外でのお散歩や、通院時の脱走対策など、猫用ハーネスはさまざまなシーンで活用できます。どのようなシーンでも、着脱に手間取っては飼い主も猫もいやになってしまいます。とくに、猫に嫌がられてしまうと、警戒してしまいその後のハーネスの使用が難しくなる可能性も。着脱がらくにできるハーネスを選ぶことも重要なポイントです。

【エキスパートのコメント】

着脱の簡易性は、留め金の位置や構造によって変わります。

猫の性格にもよりますが、着脱のたびに猫とたたかうのも大変です。猫も嫌なことは覚えるので、リードやハーネスを見ると逃げて隠れてしまうようになります。そのような事態を避けるためにも、着脱しやすい楽なものを選びましょう。

【3】素材ごとの着心地の良さをチェック

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ハーネス着用時も猫が快適に過ごせるように、着心地のいいものを選ぶようにしましょう。サイズが合っていることに加えて、通気性のある素材や肌にやさしい素材を選ぶのもよいですね。また、肌触りがかたい素材は窮屈に感じがちなので、やわらかい素材を選ぶようにするといいですよ。

ナイロン素材

軽くて耐久力のあるナイロンは、猫用ハーネスでよく使われている素材です。猫が引っ張ったり噛んだりしても破れにくいため、長持ちします。

水洗いもできるため、お手入れが簡単で清潔に保つこともできますよ。ナイロン製のハーネスは種類やカラーが豊富なので、着用シーンに合わせて購入するのもおすすめです。

オーガニック素材

柔らかくてさわり心地の良いオーガニック素材は、低刺激なので肌の弱い猫におすすめです。吸水性や通気性も高いため、付けている部分が蒸れることも防げるでしょう。

ただ、縮みやすくシワになりやすいため、お手入れをする際はぬるま湯でやさしく洗うようにしてくださいね。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)