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【この記事のエキスパート】
フリーライター、小物王:納富 廉邦(のうとみ やすくに)
文化、飲食、メディア、ガジェット、雑貨、伝統芸能など、娯楽全般をフィールドに雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、講演などで活動する。
文具系、カバンなどの装身具、お茶、やかん、ガジェット、小説、落語などに関する著書もある。テレビ「マツコの知らない世界」ではボールペンの人、「嵐にしやがれ」ではシステム手帳の人として出演。
この記事では、大人の塗り絵の選び方とおすすめ商品をご紹介! 自宅にいる時間が増えるとともに、大人の塗り絵は再度ブームが巻き起こっています。魅力的な塗り絵をぜひ手に取ってみてください。通販サイトの最新人気ランキングのリンクがあるので、売れ筋や口コミもチェックして!
ハマる人続出! 大人の塗り絵とは?
色を塗って楽しむのは子ども向けの塗り絵と変わりませんが、こまやかな柄が多く、塗る面積が少ないのが「大人の塗り絵」の特徴です。イラストはこまかくても下絵となる線画が描かれているので、誰でも完成度の高い仕上がりの塗り絵が楽しめます。
工夫次第で自分だけの作品に仕上がるのも魅力です。集中してなにかに取り組みたいときなどにも役立つでしょう。
準備:塗り絵と色鉛筆があればOK! 色鉛筆は36色がおすすめ
大人の塗り絵の大きな魅力は、色鉛筆があればすぐにはじめられることです。大人の塗り絵をはじめたいという方は、この記事でお気に入りの塗り絵を探し、色鉛筆を用意しましょう。
これから色鉛筆を用意する方におすすめなのは、36色以上が入った色鉛筆。36色セットなら、基本のカラー以外に中間色が多く入っていて、色選びが楽しくなります。
色鉛筆には、水性と油性がありますが、これは好みで選んでOKです!
大人の塗り絵の選び方
それでは、大人の塗り絵の選び方をみていきましょう!
レベルに応じた絵柄を選ぼう
初心者も上級者も、自分のレベルに応じた柄を選ぶと楽しさが増します。
初心者|シンプルな絵柄がおすすめ
大人の塗り絵がはじめてという方は、塗る面積が少ないシンプルな絵柄から選んでみるといいでしょう。大人の塗り絵で初心者でも比較的仕上がりがキレイなのは、浮世絵や日本画、ポップなイラストのものです。逆に難しいのは元絵が油絵の場合です。
理由は簡単で、浮世絵は版画なので色数が少なくても様になりますし、グラデーションや色を混ぜて複雑な味わいを出す表現なども少ないからです。一方油絵は、油彩ならではの独特なタッチの再現が非常に難しいのが特徴です。
もちろん、塗り方で元絵とは全く違う面白さをだすこともできますが、それは上級者向きと言えるでしょう。
ここもチェック!
>>>初心者は「お手本つき」だと描きやすい
これまで絵を描いたことがなかったり、塗り絵をあまりしたことがない方は、どんな風に塗ればいいのかわからないという場合もあるでしょう。そういった場合には、お手本が掲載されている塗り絵が適しています。
お手本や塗り方の解説が載っているタイプの塗り絵なら、どの部分をどの色で塗ればいいか、筆圧はどのくらいかなどを参考にできます。
はじめて大人向けの塗り絵に挑戦する方は、お手本つきかどうかチェックしておきましょう。
中級者|モチーフがこまかい柄
大人の塗り絵になれてきた方や、ふだんから塗り絵を楽しんでいるという方は、モチーフがこまかい中級者向けの塗り絵にチャレンジしてみましょう。こまかい柄は、塗り絵に没頭したいというときにも適しています。
使う色も増えるので手ごたえも感じられるでしょう。柄は動物や植物などさまざまなので、自分の好みの絵柄を選んでみてください。
上級者|繊細模様に挑戦
上級者は繊細な柄で絵柄全体が埋められているタイプの塗り絵を選んでみてください。このレベルになるとモチーフと背景が見わけにくくなってくるため、より高い技術が求められます。
色の区別や統一感を自在に演出できるので、完成度の高い塗り絵を作りたいという方にもピッタリです。時間をかけて塗り絵に取り組みたいというときにも適しています。
飾る or コレクション? 用途にあわせて印刷方法を選ぶ
塗り絵が完成したあとの保存方法に合わせた印刷方法を選びましょう。
完成後に飾るなら「片面印刷」を選択
大人の塗り絵の本には、1ページの片面のみに印刷された「片面印刷」になっているタイプと、ページの両面に塗り絵が印刷された「両面印刷」になっているタイプがあります。完成後きれいに家に飾りたいなら、片面印刷のものを選ぶとよいでしょう。
両面印刷の塗り絵を選ぶと、飾ったときに裏側の塗り絵が見えなくなってしまいます。
コレクションをするなら「両面印刷」を
飾らずにコレクションとしてファイリングして保存したいのなら、両面印刷のほうがよいでしょう。たくさん塗り絵を楽しみたい場合も両面印刷が適しています。
アートブックに保存すれば、表と裏の両面から完成した塗り絵を眺めることもできます。ただし、塗り絵をしているときにペンが裏移りしないようにするなどの工夫は必要です。
切り取りやすさや紙質もしっかりとチェック
塗り絵の本は、ページに直接塗るので紙質がとても重要です。また、切り取って塗れるようになっているかも大事なチェックポイント。
もちろん自分でカッターナイフで切り取っても良いのですが、その場合は、切り取りやすくページが大きく開くかどうかをチェックしましょう。切り取れるようになっていると、飾る時も便利です。
紙質は、まず自分が使いたい画材に合っているかを確認しましょう。色鉛筆で塗るならさほど厚手でなくても良いですが、水彩絵の具やマーカーペンを使う場合は、ある程度厚手のしっかりした紙のものを選んでください。
中にはいくつかの紙質のものが混ざった本もあり、書き味の違いが楽しめます。
フリーライターからのアドバイス
色を塗りたくなるような絵柄を選ぶのが一番大切
【エキスパートのコメント】
好きな絵の塗り絵を選び、じっくり取り組もう
塗り絵は、当然ですが元になる絵があります。その絵柄が好きで、色を塗ったらそれを部屋に飾りたくなるような絵の塗り絵を選びましょう。
難しそうと思ったとしても、自分に塗れそうだけど絵柄はさほど好きではないものを選ぶより、自分の好みを優先させた方が塗り絵をより楽しむ事ができます。
塗り絵は丁寧に時間をかけて塗れば、ひどい出来にはなりません。むしろ好きで難しい絵の方が、じっくり取り組めて結果的に楽しめると思います。また、好きな絵の塗り絵ならば、その本自体の出来不出来も判断しやすいはずです。