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【この記事のエキスパート】
芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。

その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。

同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。

現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、
学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。


塗装作業において、効率よくきれいに仕上げるために必須なのが塗装用の刷毛。本記事では、塗装用刷毛の選び方とおすすめの商品をご紹介。ぜひ、参考にしてくださいね。

塗装用刷毛の選び方

それでは、塗装用刷毛の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。

【1】刷毛の形状
【2】塗る場所
【3】毛材の種類
【4】刷毛の大きさ

上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】刷毛の形状をチェック

刷毛を選ぶときは、塗る場所に合わせて刷毛の形状を選ぶことが大切です。

筋交いタイプ

出典:Amazon

持ち手が斜めについている「筋交いタイプ」は、1本持っておくと重宝する刷毛です。もともとは壁を塗るためにつくられた刷毛で、持ち手が斜めについていることで、高い場所でもらくに塗ることができます。こまかい場所も塗りやすいので、DIYをするならサイズ違いで数本持っておくとよいでしょう。

筋交いタイプは日本独自の刷毛で、海外ではほとんど見られません。

平タイプ・コテタイプ

出典:Amazon

壁や床など広い面を一気に塗れるのが平タイプの刷毛です。持ち手がまっすぐについているのが特徴で、海外ではこちらのタイプが広く使われています。

壁や床、屋根などを素早く塗りたい・効率的に作業を進めたいときにぴったりです。さまざまなサイズのものが市販されているので、塗る場所の広さに合わせて複数本購入おくとよいでしょう。

寸胴タイプ

出典:Amazon

寸胴タイプの刷毛は、毛の量が多いのが特徴です。毛量を増やすことで塗料の含みがよくなり、粘度が高い塗料でもスムーズに塗れるのがポイント。昔はよく使われていましたが、近年はあまり使われることがなくなり、市販されているものも少ないため入手しづらいです。

粘度の高い塗料をよく使う人は、1本持っておくと便利でしょう。

【2】塗る場所をチェック

箱の内隅など直角90度の場所をきれいに仕上げたいなら、「隅切り・ダメ込み用」の刷毛を使いましょう。隅切り・ダメ込み用の刷毛は、そうでない刷毛よりも毛先がまとまりやすくつくられており、隅の部分もきれいに塗れます。

なお、ダメ込みとはローラーではきれいに塗り切れないこまかいぶぶんを刷毛で塗ることを言います。

【3】毛材の種類をチェック

刷毛を選ぶ際は、毛の素材にも注目してみましょう。

水性・油性の塗料には専用の刷毛を

出典:Amazon

塗料は、水性と油性に大きく分けられます。刷毛にも水性塗料用と油性塗料用があるので、使う塗料に合わせて選びましょう。

水性塗料には、やわらかくコシのある刷毛が適しています。動物の毛や、動物の毛と化学繊維を組み合わせてつくられた白色のものが多いです。

油性塗料には、溶剤にも耐えうるしっかりとした刷毛を選びましょう。山羊や馬、豚の毛、化学繊維でつくられている、黒や茶色の刷毛が多いです。

万能刷毛は塗料のタイプを問わずに使える

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水性・油性どちらにも使える「万能刷毛」もあります。万能刷毛は複数の毛材を組み合わせてつくられている刷毛で、塗料を選ばないのが魅力です。ただし、ひとつの刷毛で水性と油性の塗料を混ぜて使わないように注意しましょう。

万能刷毛といっても毛材の混合比率はさまざまです。刷毛によって「どちらかというと水性塗料向き」「油性塗料のほうが塗りやすい」などありますが、日常的に刷毛を使うのでなければあまり気にしなくてもよいでしょう。

【4】刷毛の大きさをチェック

出典:Amazon

刷毛を選ぶときは、大きさにも注目してみましょう。刷毛の大きさは、cmやmではなく「号」で表されます。同じ号数の刷毛でも関東と関西で幅が異なるので注意しましょう。たとえば10号の刷毛の場合、関東では30mmですが、関西では27mmでつくられています。

ただし、近年はネット通販で刷毛を買い求める人も増えたことから、規格が統一またはcm表記も併記されるようになりつつあります。刷毛を購入するときは、号数と合わせてcm表記も確認して選びましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)