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【この記事のエキスパート】
インテリアコーディネーター:秡川 寿美礼
設計事務所(株)木型屋のむすめの仕事部屋を経て、1998年に(有)エル・エル・プランニングを設立。
「ライフスタイルからインテリアをデザインする」という独自の発想と設計手法で、家具、カーテンなどのセ レクトから、造作家具やリフォームの設計まで、トータルなインテリア空間デザインを得意としている。インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネジャーの資格を持つ。
踏み台は高い場所にある物をとるときや、ダイエットのための踏み台昇降運動、幼児のトイレトレーニングにと、用途はさまざま。収納場所をとらないコンパクトに折りたためるタイプも便利です。この記事では、目的にぴったり合う踏み台の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
脚立との違いも解説!
踏み台とは
高い所のものを取ったり、高い所に上がるために使われる足つぎ台。
踏み台は、おもに家庭で使用すること想定し、天板面までの高さが80cm未満に作られています。
80cm以上の高さのものは脚立(きゃたつ)と呼ばれ、はしご兼用のものなどもあります。コンパクトな台所なら折りたたみ式が便利です。各部屋へ持ち運んで使うなら軽量なものが活躍するでしょう。
踏み台は何に使えるの?
踏み台は一般的に天板のうえに乗って作業します。椅子など別のもので代用することもありますが、やはり踏み台は安定感が異なります。
照明の電球を換える、キッチンの吊り戸棚のものを取り出す、洗車、エアコンの掃除など、踏み台が一家に一台あるとなにかと便利です。
踏み台の種類・タイプ
踏み台は、大きく分けて「据え置きタイプ」と「折りたたみタイプ」の2種類があります。一つひとつ解説していきます。
すぐに使える「据え置きタイプ」
据え置きタイプは、その名のとおりそのまま踏み台として使えるタイプです。使いたいときにさっと取り出せ安定感もあるので、キッチンや子ども用など踏み台を使う機会が多いときに向いています。
収納して使うには向いていないため基本的に出しっぱなしで使います。インテリアとあったデザインや色などおしゃれな踏み台を選ぶとよいでしょう。
持ち運びしやすい「折りたたみタイプ」
折りたたみタイプは、ふだんは折りたたんで収納しておけるタイプの踏み台です。収納や持ち運びがしやすいため、屋外など場所を移動して使いたいときなどに向いています。
折りたたみタイプは踏み台として引き出したときに、転倒しないための機能や工夫がついているかが重要です。金具でロックする、脚がじゅうぶん開いている状態で乗っても安定するものなどを選びましょう。
(★)ポイント:使う場所に合わせて選ぼう!
【エキスパートのコメント】
踏み台は場所をとるので、コンパクトに折りたためる折りたたみ式で、かつ持ち運びしやすい軽量のものを選びたいところ。
ただし、洗面所やトイレなどでお子さん用に踏み台を用意する場合は、予期せず開閉してしまう可能性や、開閉時に指を挟む危険性もあるため、折りたたみ式でないものをおすすめします。
また、コンパクトさよりも、足を載せる部分の広さを重視するなど、収納性よりも安全性を重視して選ぶことをおすすめします。
踏み台の選び方
それでは、踏み台の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】耐荷重
【2】高さ
【3】安定性と安全性
【4】使うシーン
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】耐荷重をチェック
耐荷重は、踏み台に乗ったときにどのくらいの重さまで耐えられるかを数値に表したものです。踏み台を選ぶときには、使用する人にあわせて耐荷重に余裕のあるものを選びましょう。
踏み台を利用するときには、力を入れて乗ったり、ほかにものを持った状態だったりすることも多いです。耐荷重以上の体重をかけてしまうと、踏み台が破損して転落する可能性もあります。ギリギリではなく、余裕のある耐荷重のものか確認するのが重要です。
【2】高さをチェック
踏み台は商品によって高さが異なります。実際に使う人の身長と作業する場所にあった高さを選ぶのが重要です。たとえば、100cmの子どもが洗面台で使うときの踏み台を選ぶときには、蛇口の位置が120cmなら20cm以上の高さのある踏み台が選択肢となります。
ぴったりの場合、もう少しで届かないということがあります。作業する場所から身長をひいて出た数字から、少し余裕のある高さのものを選びましょう。
【3】安定性と安全性をチェック
【エキスパートのコメント】
キッチンの吊り戸棚や押入れの天袋に入った荷物など、高い所に収納した物の出し入れの際に使ったり、エアコンや照明器具のメンテナンスの際に使ったりなど、両手が塞がった状態での利用が多いので、しっかりとした安定性が必要です。
足を置くステップ部分に十分な広さがあり、滑りにくいものを選ぶこと。また、踏み台の上で背伸びをせずに手が届くよう、身長と天井高も考慮して、じゅうぶんな高さがあるものを選ぶことも大切です。
製品安全協会の安全基準に適合していると認められた製品にのみ表示できる「SGマーク」がついているかも、判断基準にすると良いでしょう。
また、天板の広さが広いほうが、安定性が高くなります。据え置きタイプは天板の広いものが多いですが、折りたたみ式踏み台でもじゅうぶんな天板の広さがあるかどうかをチェックしましょう。
【4】使うシーンをチェック
踏み台は子どもと大人では使うシーンが異なります。それぞれの使うシーンに合った踏み台を選ぶポイントをご紹介します。
子供用の場合
子供用の踏み台はトイレや洗面所で使ったり、キッチンでのお手伝いに使うことが多いでしょう。そのため、天板の広さや天板のうえや脚にしっかり滑り止めがあるかが大事なポイント。2段、3段踏み台など途中の階段部分にも滑り止めがついているかチェックしておきましょう。
子供用の踏み台なら、滑り止め機能や子どもの身長に合わせた設計になっています。安定性があり1kg以下の軽い踏み台なら、自分で持って運ぶことも可能です。子供が好きな色やキャラクターがデザインされた踏み台を選んであげてください。
大人用の場合
大人用の踏み台は照明交換やキッチンなど室内だけではなく、洗車時など屋外でも使います。そのため、使う目的に合わせて選ぶことが大切です。据え置いて使う場合、インテリアになじむデザインや素材を選ぶといいでしょう。
また、踏み台にあがるときにものを持っていることもあるため、重量を支えられる耐荷重がしっかりとあるものを選ぶのがポイントです。
エクササイズの場合
手軽にできるエクササイズとして人気の「踏み台昇降運動」。体全体をまんべんなく鍛えられる有酸素運動なので、家にいることが多い時期には使いたい人も多いでしょう。踏み台を登り降りして運動するものなので、頑丈でエクササイズ用に設計された踏み台を選ぶといいでしょう。
また、足全体でしっかりと踏み込める広い天板であるか、天板の広さも重視して選びましょう。
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
エキスパートからのアドバイス
子どもや高齢者の転落、けがに気をつけて
【エキスパートのコメント】
国民生活センターの調べによると、踏み台を使用した際に起こる事故として多いのが、バランスを崩して転倒、転落する事故で、高齢者や10歳以下のお子さんの事故が特に多いのだそうです。
こういった事故を防ぐには、天板の端に乗らないことや、身を乗り出して作業しないなど、取扱説明書に記載されている注意点を最低限守ることです。また、折りたたみ式の踏み台では、指を挟んで怪我をするケースも多いそう。
特にお子さんは、小さな隙間にも指が入ってしまう可能性があるので、手の届かない場所に保管するなどの配慮も必要です。