JR東海は18日、N700S確認試験車のポテンシャルを高い次元で確認するため、360km/hの速度向上試験を行うと発表した。

  • N700S確認試験車の速度向上試験は5月中旬から6月中旬にかけて米原~京都間(下り線)で実施

N700S確認試験車は2018年3月から走行試験を開始し、16両編成の基本性能試験、バッテリ自走システムの走行試験、さまざまな両数の編成が可能な「標準車両」として8両編成での走行試験などを実施。必要な性能を有することを確認してきた。

360km/hの速度向上試験は5月中旬から6月中旬にかけて夜間に実施。走行区間は米原~京都間の下り線とされ、5月中旬以降から順次速度向上し、最終的に360km/hでの走行試験を実施する予定となっている。

なお、これまでの営業車仕様の車両による試験最高速度は、1991年2月に300系が最高速度325.7km/h、2009年11月にN700系量産先行試作車が最高速度330km/hを記録し、N700S確認試験車も2018年7月に330km/hを記録した。試験専用仕様の300X試験車では、1996年7月に米原~京都間で443.0km/hを記録している。