ランスタッドは4月17日、「将来働きたい地域に関する調査」の結果を発表した。調査は2月15日~19日、労働者意識調査「ランスタッド・ワークインサイト」によるWebアンケートで行われた。調査対象は、20歳~69歳の一般企業に勤務する正社員・契約社員および公務員・団体職員1,800名。

  • 首都圏のメリット、地方のデメリット

    首都圏のメリット、地方のデメリット

首都圏と地方のメリット・デメリットを聞いたところ、首都圏のメリットは「交通の利便性が高い」(61.0%)、「何をするにも便利」(51.9%)、「給与が高い」(47.9%)が、デメリットは「通勤ラッシュがある」(68.3%)、「生活費が高い」(63.6%)、「人が多い」(60.0%)が上位に挙がった。

一方、地方のメリットは「通勤のストレスが少ない」(50.9%)、「自然が近くにある」(47.3%)、「生活費が低い」(49.6%)が、デメリットとしては「給与が低い」(50.8%)、「職業の選択肢が少ない」(39.0%)、「通勤の利便性が低い」(38.1%)が上位に。

また、男女別にみると「首都圏では女性が活躍しやすい」と回答した女性は24.2%に対し男性は8.6%、「地方は女性が活躍しづらい」と回答した女性は14.2%に対し男性は4.4%と、男女の認識に大きな乖離があることが明らかに。このことから、女性ビジネスパーソンの多くが「女性活躍=首都圏」と感じていることが読み取れた。

さらに、「就職時の職業の選択肢」や「自己研鑽の機会」でも、男女間で10ポイント以上の差があることが判明。また、首都圏では「キャリアアップのチャンスがある」、地方では「給与が低い」もそれぞれ10ポイント以上の差が見受けられ、男女間の差が大きいこれらの項目が、地方が女性が活躍しづらいイメージである理由であることが伺えた。

  • デメリットが解消された場合の勤務意向

    デメリットが解消された場合の勤務意向

最後に、「将来的に地方で勤務するつもりはない」と回答した首都圏勤務の女性ビジネスパーソンに対して、「デメリットが解消されたら、地方で働きたいと思いますか?」と尋ねたところ、30.0%が前向きな回答を示した。

他方、「将来的に首都圏で勤務するつもりがない」という地方勤務の女性のうち、「デメリットが解消されれば首都圏で働きたい」と回答したのは、21.2%に留まった。